初心者が知っておきたいカメラの基礎知識|8つの分類で解説

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子供や家族をきれいに撮るためにカメラを始めるとき、こんな悩みが出てきますよね。

  • カメラって難しそう。高いカメラを買っても使いこなせるか心配
  • 子供をもっときれいに撮れるようになりたい
  • 失敗しない撮り方は?

難しそうに見えても、カメラはポイントを押さえると使いこなすのは難しくありません。

これを読んで、もっときれいに思い通りに撮れるようになりましょう。

この記事でわかる事
  • 初心者が知っておくべき最低限のカメラの知識
  • カメラをもっと楽しむのに知っておくといい知識

カメラ歴15年でフォトマスター1級、6歳と4歳の子供と一緒に毎週末カメラを楽しんでいるしちみがお送りします。

1.カメラ初心者が知っておくべき最低限の基礎知識

カメラ初心者が知っておくべき最低限の知識は次の4つです。

  • カメラの仕様に関する知識
  • カメラの設定に関する知識
  • カメラでの撮影に関する知識
  • レンズに関する知識

また、知っておくと楽しみ方が広がる知識は次の3つです。

  • アクセサリーに関する知識
  • カメラ業界に関する知識
  • その他のカメラにまつわる知識

それでは解説していきます。

2.カメラの仕様に関する知識

まずは自分に合ったカメラを選べるようになるためにカメラの仕様に関する知識を学びましょう。

2-1.カメラの種類について

シチミカメラ

カメラにはたくさんの種類があります。

大きく分けるとデジタルカメラと、フイルムカメラの二つがあり、さらにその中でも、レンズ交換式とレンズ一体型に分かれます。自分に合ったカメラを選ぶ第一歩としてカメラの種類にどんなものがあるか知っておきましょう。

こちらで詳しく説明しています。

2-2.ミラーレスと一眼レフの構造の違い

現在主流のミラーレスカメラと数年前まで主流だった一眼レフカメラ。

どちらもよく名前を聞くカメラのタイプですが、違いをご存知ですか?

シチミカメラ

一言で言うと、レンズを通して入ってきた光をファインダーに導くためのミラー(鏡)があるかないかの違いです。

この違いがカメラボディの大きさ、撮影音、バッテリーの消耗など、使い勝手に大きく影響します。

こちらの記事でミラーレスと一眼レフの構造的な違いについて詳しく解説しています。

2-3.センサーサイズについて

センサーサイズは、その名の通り、イメージセンサー(光を受けて画像に変換する素子)のサイズに関する仕様です。

大きいほど写りが良くなりますが、その分、カメラのサイズや値段も上がります。

ミラーレスカメラで主流なのは、「マイクロフォーサーズ」「APSC」「フルサイズ」というサイズです。

センサーサイズについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

2-4.マウントについて

レンズ交換式カメラで重要なマウントについても知っておきましょう。

マウントとは、各カメラメーカーが作ったカメラとレンズの互換性の仕様のことです。

例えば、ミラーレスカメラだと、キヤノンが「RFマウント」、ニコンが「Zマウント」、ソニーが「Eマウント」という名前のマウントを使っています。

基本的に、カメラとレンズは同じマウント同士でしか使用できないので、自分が使っている、もしくはこれから購入しようとしているカメラのマウントについては知っておいた方がいいでしょう。

マウントについてはこの記事で詳しく解説しています。

カメラの仕様について学んだら、実際にカメラを選んで使ってみましょう。

カメラの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

高額なカメラは、いきなり購入する前にレンタルして試してみることをおすすめします。レンタル機材サービスのAPEX RENTALS では、安く!早く!手軽に!カメラをレンタルすることができます。

3.カメラの設定に関する知識

カメラの設定について、知っておくべき知識は「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO」の3つです。

絞り(F値)

 レンズの開口径のこと。絞りが大きいほど光が多く入り、明るく写りボケやすい。絞りが小さいほど光が少なくなり暗くボケにくくなる。

 絞りの値は、「F値」という値で表され、紛らわしいですが、F値が小さい(F4など)ほど絞りが大きく、F値が大きい(F22など)ほど絞りが小さい。

シャッタースピード

撮影時に、シャッターを開く時間のこと。

シャッタースピードが遅い(1/4秒など)ほど、シャッターを開く時間が長く、画像は明るくなる。その代わりブレやすくなる。(上の左写真)

シャッタースピードが速い(1/2000秒など)ほど、シャッターを開く時間が短く、画像は暗くなる。その代わりブレにくくなる。(上の右写真)

ISO

イメージセンサーの光に対する感度のことです。

ISOが小さい(ISO 640など)ほど、感度が低く画像は暗くなるが、その分ノイズが少なくキレイに写る。
ISOが大きい(ISO 20000など)ほど、感度が高く画像は明るくなるが、その分ノイズが多くなり粗くなる。

絞り(F値)、シャッタースピード、ISO、この3つの設定をシーンに合わせて適切に設定することで、画像の明るさ、ボケ具合、ブレやすさ、ノイズを調整でき、意図した写真や動画が撮れるようになります。

この3つの設定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

慣れるまではどの設定が適切か、分かりにくいと思いますが、撮影していくうちにだんだん分かるようになってきます。

このサイトでもシーン別の撮影テクニックをご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。

4.カメラでの撮影に関する知識

撮影に関する知識やテクニックはシーン別にたくさんありますが、失敗写真を避けるためにどんな撮影でも気を付けるべきポイントは次の4つです。

  • ピンボケ
  • ブレ
  • 明るさ
  • 目つぶり

ピンボケ

その名の通り、ピントがボケていることです。フォーカスが上手く合っていないときにシャッターを切るとピンボケします。

最近のカメラはオートフォーカス性能が上がり、カメラ任せでピンボケすることは減ってきましたが、それでもしっかりピントが合っているかは毎回確認してシャッターを切る、撮った画像をその場で確認することをおすすめします。

ブレ

手ブレと被写体ブレの2種類のブレがあります。

手ブレした写真
手ブレした写真

手ブレは撮影者の持っている手がブレることで、カメラの手ブレ補正機能を使うことや、ブレないようになるべく腕を固定して撮ることで防げます。シャッタースピードを上げることでも対策できます。

被写体ブレした写真
被写体ブレの写真

被写体ブレは、被写体が動いてブレることで、対策はシャッタースピードを上げるしかありません。

シャッタースピードを上げると画像が暗くなるので、絞りを開く(F値を小さくする)か、ISOを上げることで明るさを調整しましょう。

明るさ

白飛びした写真
白飛びした写真

明るすぎると白飛びと言って、画像が真っ白になってしまいます。暗すぎると黒潰れと言って画像が真っ暗になってしまいます。

白飛びや黒潰れが起こると何が写っているか分からなくなるため、適正な明るさで撮ることが重要です。

明るさの調整は、絞り、シャッタースピード、ISOの3要素で調整しますが、カメラの露出補正機能で簡単に調整することもできます。

目つぶり

人物撮影の際に気を付けるのが目つぶりです。目つぶりが起こると表情が失われるため、人物写真では致命的な失敗になります。

対策としては、被写体にまばたきを我慢してもらうか、連写モードで何枚か撮り後から取捨選択することです。

連写枚数の多いカメラを選ぶとより目つぶりが避けやすくなります。

これらの4つを含めその他の失敗例と対策もこちらの記事に詳しくまとめています。併せてご参照ください。

撮影に関する知識としてはその他に、構図や表現技法など多岐に渡ります。

このサイトでもシーン別の撮影テクニックをご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。

5.レンズに関する知識

レンズに関する知識も、最低限のものでも持っておくと狙った写真を撮りやすいでしょう。

「焦点距離と画角」「F値」の2つが分かっていればどのレンズを使えばいいかイメージできるようになります。

焦点距離と画角

焦点距離はその名の通り、レンズの焦点の距離を表す数字です。これだけでは何のことか分からないと思いますが、次の画角と紐づけることでイメージしやすくなります。

画角画像に写る広さのことです。

焦点距離が短いと画角が大きくなる図

焦点距離と画角には相関関係があり、焦点距離が短いほど画角は広くなり、焦点距離が長いほど画角が狭くなります。画角が狭くなるとその分、遠くのものを拡大して写すことができます。

広角レンズ:焦点距離が短く(概ね28mm以下)広く写るレンズ
望遠レンズ:焦点距離が長く(概ね100mm以上)遠くが撮れるレンズ
標準レンズ:その間の焦点距離のレンズ

焦点距離と画角の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

F値

先ほどカメラの設定でも出てきたF値はレンズに関係する仕様です。絞りを最大に開いたときのF値をそのレンズの開放F値といいます。

F値が小さいほど、明るくボケやすくなりますが、レンズが大きく重くなり、値段も高くなります。
F値が大きいレンズは、暗くボケにくくなりますが、小型で安いレンズが多いです。

こちらの記事で焦点距離とF値を含めたレンズの選び方を詳しく解説しています。

レンズも買うと高いです。

購入する前に自分の使い方に合っているか、レンタルして試してみるのもおすすめです。

以上が、初心者でも最低限知っておいた方がいい知識です。

ここからは、知っておくと便利だったり、より撮影が楽しめる知識をご紹介します。

6.アクセサリーに関する知識

画像を記録するためのメモリーカードに関しては知っておくといいでしょう。

現在主流なカードは、SDカードとCFexpressの2つです。これまでのカードの歴史を含めてカードの種類についてはこちらの記事で解説しています。

関連記事 SDカードとCFexpressの違い

またSDカードの種類や仕様についてこちらの記事で解説しています。

関連記事 SDカードの速度の違いを検証【選び方とおすすめは?】

メンテナンスのためのブロアーの選び方とレビューをこちらの記事で解説しています。

関連記事 おすすめのカメラブロアー|各製品の違いや使い方も

カメラの液晶画面を傷つけないための保護フィルムについて、これらの記事で解説しています、

関連記事 液晶保護が必須!その理由と対応製品まとめ

バッテリーの充電方法について、α7IVで検証した解説記事です。機種が違っても傾向は同じようになると思われます。

その他、カメラアクセサリーの記事は順次増やしていく予定です。

7.ポスプロに関する知識

撮った写真や動画を加工して作品に仕上げることを「ポストプロダクション」、略して「ポスプロ」と言います。

難しそうと思われがちなポスプロですが、ポイントを押さえるとこちらも簡単にできるようになります。

ポスプロができるようになると、撮った写真や動画が見違えるようによくなりますので、ぜひトライしてみてください。

写真のレタッチ

写真を加工することをレタッチと言います。

タバス子
タバス子

スマホのアプリでフィルタをかけるのも、レタッチの一種よね。

レタッチのポイントは次の3つです。

  • 明るさを調整
  • 色を調整
  • 解像感を調整

動画の編集

動画の編集もポイントを押さえるとすぐにできるようになります。

ポイントは次の4つです。

  • 使用する素材(撮った動画や写真と音楽)を選ぶ
  • 素材をカットする
  • 素材をつなげる
  • 出力して1本の動画に仕上げる

8.カメラ業界に関する知識

カメラ業界について知っておくとカメラの楽しみ方が広がります。

カメラやレンズのメーカーの特長をこれらの記事にまとめました。

  • カメラメーカーについて
  • レンズメーカーについて

■これまでのカメラメーカーの歴史と変遷をまとめました。

この記事は反響が大きく、読者の方から追加の要望や指摘が多かったため、その後により詳しく調べて情報量を増やした更新版を作成しました。日本のカメラ創成期からのメーカーの隆盛を感じられます。

■併せて各社が初めて作ったカメラの一覧をまとめました。

■主要メーカーのミラーレスカメラのラインナップについて特徴が一言で分かるようなキャッチコピーを付けました。機種仕様の比較もしています。

■カメラメーカーのショールーム、博物館等についてまとめました。

9.その他カメラにまつわる知識

その他、カメラにまつわる知識をブログ内で記事にまとめています。

カメラの始め方から、上達の道筋、フイルムカメラに関する知識や、子供と一緒にカメラを楽しむための方法など多岐に渡ります。

10.まとめ

この記事では、

  • 初心者が知っておくべき最低限のカメラの知識
  • カメラをもっと楽しむのに知っておくといい知識

をご紹介しました。

最低限のカメラの仕様や設定、撮影知識を知っておくことで、撮影の際、表現の幅が格段に広がります。

自分の思い通りに、明るさを調整したり、背景をぼかすことができると、撮影がより楽しくなります。

また、さらにアクセサリーやカメラ業界の知識を知ることで、カメラを思うがままに使いこなし、さらに広く、深く楽しめるようになるでしょう。

この記事でご紹介した基礎知識を使って、素敵なカメラライフを始めてみてください。

迷ったらレンタルしてみましょう

カメラはそれなりにお値段がしますから、いきなり買うのは少しためらってしまいますよね。店頭でも少しはさわることができますが、外へ持ち出したり、我が子をどんな風に撮れるのか、買う前に試してみたいと思いませんか。

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出典:APEX RENTAL

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  • 送料無料(北海道・沖縄は別途加算)
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例えば、ブログ管理人のしちみも使っているおすすめのミラーレスカメラ(APSC)、ニコンZ50の場合、APEX RENTALS ではレンズつきでレンタル料金2泊3日7560円から借りることができます(2022年5月時点)。

出典:APEX RENTAL

ついでにもっとボケさせて印象的な写真が撮れる交換レンズ(写真左端のレンズ)を追加しても、一万円ちょっとでお試しできますね。

しちみ
しちみ

まだレンズに詳しくない場合はレンズとセットになっているカメラがおすすめ。「ボディのみ」と書いてあるのはレンズがついていないので、レンズを別に借りる必要があるよ。

タバス子
タバス子

初めて新しいカメラを買う時はためらいがありましたが、実際に撮った写真を見たら迷いがふっとびました。

まずは試しに、いっぱい使ってみることをおすすめします。

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