カメラ各社のラインナップは日々増える一方で、それぞれの機種の特徴を把握するのはなかなか難しいですよね。
自分にあった機種はどれなのか分かりやすく教えてほしいと思ったことは無いでしょうか。
迷ったらとりあえず高機能なカメラを買えばいいの?
高機能に越したことはないけど、その製品が自分に合うとは限らないのがカメラです。
そこでこのシリーズでは、カメラ各社のラインナップを価格と用途別にマッピングし、それぞれの機種の特徴を一言で表してみます。また細かく知りたい人のために、詳しい仕様表の比較と各機種の特徴もご説明します。
これまで、 以下のミラーレスカメラのラインナップをまとめました。
今回はソニーのEマウントミラーレスカメラのラインナップをまとめてみます。
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。
1.一目でわかるカメララインナップまとめ【ソニーEマウント編】
ラインナップマップ
最新のα7Ⅳは静止画動画ともに万能タイプ。他にも出している機種が多いだけあって、動画に振り切ったり、価格を下げてカメラの裾野を広げていたりするので、自分に合う機種を見つけやすいかも。
ここからは発売日が新しい順に紹介・説明します。
仕様比較表
仕様比較表はこちら。
製品名 | α7 IV | α1 | α7C | α7S III | α9 II | α7R IV | α7 III | α7R III | ZV-E10 | α6600 | α6400 |
最安価格 (2021/1/6 kakaku.com) | ¥296,010 | ¥729,000 | ¥196,500 | ¥404,910 | ¥517,000 | ¥340,854 | ¥194,000 | ¥287,200 | ¥93,000 | ¥149,000 | ¥119,800 |
発売日 | 2021/12/17 | 2021/3/19 | 2020/10/23 | 2020/10/9 | 2019/11/1 | 2021/6/4 2019/7/17 | 2018/3/23 | 2021/6/4 2017/10/25 | 2021/9/17 | 2019/11/1 | 2019/2/22 |
ローパスフィルターレス | – | – | – | – | – | 〇 | – | 〇 | – | – | – |
撮像素子 | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | APS-C | APS-C | APS-C |
撮影感度 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~32000 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO80~102400 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~32000 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~32000 | 標準:ISO100~32000 | 標準:ISO100~32000 | 標準:ISO100~32000 |
記録フォーマット | JPEG/RAW/HEIF | JPEG/RAW/HEIF | JPEG/RAW | JPEG/RAW/HEIF | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW |
有効画素数 | 3300 万画素 | 5010 万画素 | 2420 万画素 | 1210 万画素 | 2420 万画素 | 6100 万画素 | 2420 万画素 | 4240 万画素 | 2420 万画素 | 2420 万画素 | 2420 万画素 |
連写撮影 | 最高約10コマ/秒 | 最高約30コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約20コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/32000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/32000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/4000~30秒 | 1/4000~30秒 | 1/4000~30秒 |
液晶モニターサイズ | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) | 3型(インチ) |
液晶モニタードット数 | 103.68万ドット | 144万ドット | 92.16万ドット | 144万ドット | 144万ドット | 235.9296万ドット | 92.16万ドット | 235.9296万ドット | 92.16万ドット | 92.16万ドット | 92.16万ドット |
ファインダーサイズ | 0.5型 | 0.64型 | 0.39型 | 0.64型 | 0.5型 | 0.5型 | 0.5型 | 0.5型 | – | 0.39型 | 0.39型 |
ファインダードット数 | 約369万ドット | 約948万ドット | 約236万ドット | 約948万ドット | 約369万ドット | 約576万ドット | 約236万ドット | 約369万ドット | – | 約236万ドット | 約236万ドット |
ファインダー倍率 | 0.78倍 | 0.9倍 | 0.59倍 | 0.9倍 | 0.78倍 | 0.78倍 | 0.78倍 | 0.78倍 | – | 1.07 倍 | 1.07 倍 |
ファインダー視野率(上下/左右) | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 | – | 100/100 | 100/100 |
専用電池型番 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FW50 | NP-FZ100 | NP-FW50 |
撮影枚数 | ファインダー使用時:520枚 | ファインダー使用時:430枚 | ファインダー使用時:680枚 | ファインダー使用時:510枚 | ファインダー使用時:500枚 | ファインダー使用時:530枚 | ファインダー使用時:610枚 | ファインダー使用時:530枚 | 液晶モニタ使用時:440枚 | ファインダー使用時:720枚 | ファインダー使用時:360枚 |
撮影枚数 | 液晶モニタ使用時:580枚 | 液晶モニタ使用時:530枚 | 液晶モニタ使用時:740枚 | 液晶モニタ使用時:600枚 | 液晶モニタ使用時:690枚 | 液晶モニタ使用時:660枚 | 液晶モニタ使用時:710枚 | 液晶モニタ使用時:640枚 | 液晶モニタ使用時:810枚 | 液晶モニタ使用時:410枚 | |
スロット | ダブルスロット | ダブルスロット | シングルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | シングルスロット | シングルスロット | シングルスロット |
記録メディア | SD・CFexpressTypeA/SD | SD・CFexpressTypeA×2 | SD | SD・CFexpressTypeA×2 | SD×2 | SD×2 | SD/SD・MS | SD/SD・MS | SD・MS | SD・MS | SD/SD・MS |
防塵・防滴 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ○ | ○ |
手ブレ補正機構 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | ○ | – |
可動式モニタ | バリアングル液晶 | チルト可動式液晶 | バリアングル液晶 | バリアングル液晶 | チルト可動式液晶 | チルト可動式液晶 | チルト可動式液晶 | チルト可動式液晶 | バリアングル液晶 | 180度チルト可動式液晶 | 180度チルト可動式液晶 |
インターフェース | マイクロUSB、USB Type-C、HDMI | マイクロUSB、USB Type-C、HDMI | USB Type-C、HDMIマイクロ | マイクロUSB、USB Type-C、HDMI | マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ | マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ | マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ | マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ | USB Type-C、HDMIマイクロ | マイクロUSB、HDMIマイクロ | マイクロUSB、HDMIマイクロ |
AFセンサー測距点 | 759点 | 759点 | 693点 | 759点 | 693点 | 567点 | 693点 | 399点 | 425点 | 425点 | 425点 |
動画記録画素数 | 4K60p | 8K30p/4K120p | 4K30p | 4K120p | 4K30p | 4K30p | 4K30p | 4K30p | 4K30p | 4K30p | 4K30p |
ファイル形式 | XAVC S/XAVC HS | XAVC S/XAVC HS | XAVC S | XAVC S/XAVC HS | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 | XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠 |
映像圧縮方式 | MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-H HEVC/H.265 | MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-H HEVC/H.265 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-H HEVC/H.265 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 |
動画最長記録時間 | 約175分 | 約150分 | 約215分 | 約135分 | 約200分 | 約170分 | 約210分 | 約190分 | 約125分 | 約250分 | 約125分 |
動画最大ビットレート | 600Mbps | 600Mbps | 100Mbps | 600Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps |
重量 | 658 g | 737 g | 509 g | 699 g | 678 g | 665 g | 650 g | 657 g | 343 g | 503 g | 403 g |
幅x高さx奥行き | 131.3×96.4×79.8 mm | 128.9×96.9×80.8 mm | 124×71.1×59.7 mm | 128.9×96.9×80.8 mm | 128.9×96.4×77.5 mm | 128.9×96.4×77.5 mm | 126.9×95.6×73.7 mm | 126.9×95.6×73.7 mm | 115.2×64.2×44.8 mm | 120×66.9×69.3 mm | 120×66.9×59.7 mm |
その他特徴 | 裏面照射CMOS リアルタイムトラッキング 動物、鳥AF 手振れ補正アクティブモード ブリージング補正 フォーカスマッピング クリエイティブルック S-Cinetone | 積層裏面照射CMOS リアルタイムトラッキング 動物、鳥AF 手振れ補正アクティブモード ピクセルシフトマルチ撮影 クリエイティブルック S-Cinetone | 裏面照射CMOS リアルタイムトラッキング 動物AF | 裏面照射CMOS 15ストップダイナミックレンジ リアルタイムトラッキング 手振れ補正アクティブモード クリエイティブルック S-Cinetone | 積層裏面照射CMOS リアルタイムトラッキング 動物AF | 裏面照射CMOS ピクセルシフトマルチ撮影 リアルタイムトラッキング 動物AF | 裏面照射CMOS 動物AF | 裏面照射CMOS ピクセルシフトマルチ撮影 動物AF | 背景ぼけ切り替え機能 商品レビュー用設定 美肌効果、顔優先AE 指向性3カプセルマイク 手振れ補正アクティブモード リアルタイムトラッキング 動物AF | リアルタイムトラッキング 動物AF | リアルタイムトラッキング 動物AF |
2.各機種の仕様詳細と特徴
各機種の仕様詳細と特徴をご紹介します。
α7RV
一言で表すと:新世代静止画スター
特徴
Rシリーズの新機種であり、画像処理とAIを駆使した静止画向け高画素機です。
α1と同じ最新の画像処理センサーBIONZ XRを搭載したことで、α7RIVと比較すると最大約8倍の高速処理を実現。6100万画素という膨大なデータを生かせる画像処理能力を得たことで、α史上最高の解像性能になっています。
さらに、α7RVの手振れ補正はα史上最高のボディ単体で8段を実現。レンズとボディの協調手振れ補正も可能になりました。
液晶モニターには、ソニー独自の4軸マルチアングル式を新搭載。動画も静止画もどちらも使いやすい画期的なモニターです。
新開発のAIプロセッシングユニットの搭載により、人間の骨格から予測をし、顔認識、瞳認識できるようになりました。これにより被写体の認識力がα7RIVより60%アップ。検出範囲も拡大しています。
- 新次元のAI認識AF
- 8段手振れ補正で手持ち撮影がよりシャープに
- 6100万画素を生かす画像処理
- ピクセルシフトマルチ撮影が進化
- EVFと液晶ファインダーが大きく
- フルタイムDMFをボディに搭載
- サイズ重量が比較的大きい
- 値段が高い
\実機もさわってきました/
α7IV
一言で表すと:新世代スタンダード
特徴
ベストセラーのα7IIIから3年半ぶりに更新された無印α7シリーズの最新の普及機です。
α7IIIはフルサイズミラーレスカメラの普及機の基準を一気に上げた名機として評判の高い機種です。その機種から3年半ぶりに更新されるとのことで、期待感が高まっていました。
そして、価格こそα7IIIより上がりましたが、その期待にしっかり応えるような高性能を備え、普及機ミラーレスカメラの基準をさらに上げるような機種になっています。
予約開始時間にソニーストアのサーバーがパンクし、数時間で売り切れたという事実からも、人気の高さが分かります。
そんなα7IVですが、この後紹介するフラッグシップのα1譲りの性能を受け継いでおり、ミニα1と呼ばれています。
特に進化したのがα7SIII、α1の新システムを搭載したことによる処理速度の向上。メニュー操作から連写時の書き込み時まで、処理速度がとても速く使っていてストレスを感じることがほとんどありません。
また3300万画素という一昔前の高画素機に匹敵する画素数と、高速10fps連写を両立し、高精細な写真から動体まで、対応できる幅がさらに広がりました。
α1譲りのAF性能も文句なしです。
動画においても、4K60p、手振れ補正アクティブモードや新しく搭載されたブリージング補正など、動画兄貴のα7SIIIからさらに進化した機能が備わっています。
静止画も動画もどんなシーンにも対応できる新世代スタンダード機として長く人気を博することと思います。
・高いバランスの取れた基本性能
・α1ゆずりのAF性能(認識、トラッキング、速度)
・高スペックな動画性能
・新機能の動画ブリージング補正
・α7IIIより若干ボディ厚みがUP
・4K60p動画時に画角がクロップされる
・α7IIIより価格が約10万円UP
私も発売日からα7IVを使っており、当ブログで徹底レビューを行っています。
α1
一言で表すと:満を持して
特徴
2013年に世界で初めてフルサイズミラーレスカメラα7を発売したソニーがその後も技術を積み上げ、満を持して2021年に発売したフラッグシップ機がこのα1です。
ミラーレス先行者だけあって、その性能は文句の付け所が無いほどでした。5010万画素という高画素と、30fps連写、8K30p/4K120pなど基本の撮影機能は当時最高性能でした。
また、プロが使う道具として948万ドットのファインダーや撮影後の画像転送などワークフローを改善する、様々な機能が磨かれています。
そして最大の武器は動体を撮り逃すことがほとんどないレベルになった高性能AFです。
前回のリオオリンピックではほとんどフォトグラファーに使われていなかったソニー機が、2021年の東京オリンピックでキヤノンやニコンと肩を並べるくらいになったのはこのα1が認められた証です。
しかしその後、キヤノンはR3、ニコンはZ9というハイエンド機を相次いで投入してきましたので、α1も安泰でありません。3社のトップ争いの今後に注目です。
・5050万画素と30fps連写の両立
・8K30p/4K120pという高品質動画
・高性能AF
・プロに認められた各種ワークフロー改善機能
・3社のハイエンド機の中で最も高い価格
・単独だと電池持ちに懸念(別売りの縦グリップを付けると2倍になるのでアドバンテージ)
α7C
一言で表すと:ペットボトル1本分
特徴
フルサイズミラーレスカメラとしては世界最小最軽量である持ち運びやすさが最大の売りです。
その重さは電池込みで約509gとまさにペットボトル1本分しかありません。1日中首から下げても、手で持ち運んでもほとんど疲れることは無いでしょう。
性能に関してはα7IIIとほとんど同じですが、リアルタイムトラッキングAFなど、進化した部分もあります。また、バリアングル液晶となったことで小型軽量と相まって、動画での使いやすさが向上しています。
現状のフルサイズソニー機の中で電池の持ちが最も良いことも特筆すべき点です。
価格もこなれているため、静止画も動画も撮りたい人の最初の1台におすすめの機種です。
・フルサイズミラーレスで世界最小最軽量の持ち運びやすさ
・α7IIIゆずりの基本性能を備えている
・電池持ちがいい
・20万円以下で買える低価格
・小型であることで、ファインダー位置や握りやすさなどは静止画ユーザーには若干使いにくい
・2018年のα7IIIから性能面で進歩が少ない
α7SIII
一言で表すと:動画スター
特徴
画素数を低く抑える代わりに、超高感度を売りにする動画向けのα7Sシリーズの3代目です。
この機種からシステムが一新され、処理速度が大幅UPしました。
最高感度ISO102400、15ストップのダイナミックレンジを備え、暗がりから明るいところまで明るさの変化が激しいシーンに広く対応できる点はお墨付きです。
さらにこの機種から、4K120pや手振れ補正アクティブモードなど動画表現をより広げる新機能が搭載されました。
世界中の動画クリエイターが積極的に選ぶ人気の高い機種です。
・最高感度ISO102400の高感度特性
・15ストップダイナミックレンジ
・4K120pの動画性能
・ジンバル要らずの手振れ補正アクティブモード
・クリエイティブルックやS-Cinetoneなど色表現の向上
・Sシリーズ初代から据え置かれた画素数1200万画素(主に静止画でのデメリットで、動画においてはデメリットではない)
α9II
一言で表すと:スピードスター
特徴
動体撮影のプロ向けに高速連写性能を売りにしたα9シリーズの2世代目です。初代α9で既に完成度が高かったため、α9IIになって性能的な進化は少ないです。
ただし、グリップが握りやすくなっていたりボタンが押しやすくなっていたりと、主に操作性の改善がメインなので、実際に使い勝手としては向上しています。
AF性能は現在でも十分プロを満足させる性能を備えているので、α1の画素数が高すぎる、価格が高すぎる、静止画に特化した使い方をする、という方にはこの機種も選択肢になると思います。
・20fps高速連写性能
・リアルタイムトラッキングなど高性能AF
・データ量が扱いやすい2420万画素
・操作性の向上
・初代α9(2017年)から性能進化が少ない
・静止画専用と考えると価格がまだ高い
α7RIV
一言で表すと:静止画スター
特徴
高精細な画質が求められる静止画向け高画素機ハイエンドのα7Rシリーズの第4世代です。
6100万画素というフルサイズミラーレスカメラとしては現在最も画素数の多い機種で、風景や建築など高精細が求められるプロから選ばれています。
またイメージセンサーを1/4画素ずつずらして撮った16枚の画像から2億4000万画素という驚異的な画像を作成する、ピクセルシフトマルチ撮影機能が搭載されています。
連写性能も大抵事足りる10fpsあるので、鳥や動物など動きものの撮影にも使われています。
フラッグシップのα1より画素数が多い機種として、使い分けることができます。
・6100万画素という高画素
・連写性能やAF性能も備わっている
・動画は4K30pまでしか撮れない
・α7IIIやα7Cと同じ旧システムのため動作はα1やα7IVなどの最新機種よりは劣る
α7III
一言で表すと:売れ筋No.1
特徴
2018年に発売された無印α7の三代目です。発売当時は先進機能と20万円台で買えるコストパフォーマンスの良さから、一世を風靡しました。また、発売から年数がたった現在でも人気ランキングの上位に顔を出します。
これまでで最も売れたフルサイズミラーレスカメラかもしれません。
仕様は2420万画素という使いやすい画素数に、10fps連写という現在でも見劣りしない高速連写性能を有しています。
動画も当時としては先進的な4K30pが撮れ、ジンバルに載せやすい小型軽量なボディも相まって動画ユーザーからも評価されています。
価格も20万円を切ってきており、コスパの良い機種として現在でも選ぶ価値があるでしょう。
・大抵の用途に十分な静止画、動画性能
・小型軽量ボディ
・電池持ちがいい
・20万円を切る価格
・最新機種に対しては見劣りする基本性能
・リアルタイムトラッキングAFの未搭載
α7RIII
一言で表すと:往年の静止画スター
特徴
高画素静止画向けのα7Rシリーズの第3世代です。第4世代のα7IVが出た今となっては選ぶ理由は価格の安さだけかもしれません。
ただ、5万円の差分は大きいので、画素数が6100万画素までは必要なく、動きものをあまりとらない静止画ユーザーにとっては選択肢の一つになると思います。
・発売当時は最も高画素だった4240万画素
・16枚を合成して高精細な画像を作るピクセルシフトマルチ撮影搭載
・現在でも十分通用する10fps連写や4K30p動画
・価格は落ち着いてきており無印シリーズのα7IVより安く買える
・今となっては価格と画素数以外で選ぶ要素は少ない
ZV-E10
一言で表すと:動画静止画二刀流
特徴
ソニー初となる動画用途に重点をおいたAPSCミラーレスカメラです。
ファインダーを省くなど思い切った造りになっており、その分特にVlogユーザーに響く機能を搭載しています。指向性3カプセルマイクやウィンドスクリーンなどによって、気軽に高音質な動画を撮ることができます。
また、この機種にしか搭載されていない、ワンプッシュでの背景ボケ機能や、前面に出した商品に素早くピントを合わせる商品レビュー機能などが、Vlogユーザーから好評です。
電子補正ですが、手振れ補正アクティブモードも搭載し、自撮りも可能です。
ファインダーがなかったり小型であったりと、静止画をメインに考えている人には他カメラより操作性は劣りますが、画質はα6400とほぼ同じであり、高画質な動画とに静止画をを両方手軽に撮りたいという目的には最適な機種です。
・10万円を切る低価格
・背景ボケ切り替えや商品レビュー設定などVlogで重宝する機能
・本体だけで手軽に高音質な動画が撮れる
・ファインダーがない、操作ダイヤルが少ないなど静止画には向かない
・ボディ内手振れ補正がない
ソニーZV-E10は、こちらの「【10万円で買える】おすすめの安いミラーレス一眼カメラBEST6」でもラインナップしています。動画も静止画も撮りたい方に一番におすすめしています。
α6600
一言で表すと:APSCスター
特徴
ソニーのAPSC機の中では最も高性能な機種です。2420万画素というAPSCには十分な画素数を備え、11fps高速連写にも対応しています。
フルサイズカメラで好評のリアルタイムトラッキングAFも搭載しているため、静止画用途に最適です。
さらにボディ内手振れ補正を搭載しており、APSC機としては最上級の機能を持っていると言っていいでしょう。
重量が500gとフルサイズのα7Cと同じくらいですが、より望遠側を撮りたい人やレンズと併せて小型軽量システムを組みたい人には、APSCをあえて選ぶ理由もありますので、ご自分の用途に応じてα6600かα7Cを比較検討されるといいと思います。
・フルサイズ譲りの高性能
・ボディ内手振れ補正搭載
・現行ソニー機の中で最も電池持ちがいい
・α7Cと変わらない重量
・APSC機で10万円台後半は高額
α6400
一言で表すと:家族カメラ
特徴
動画も静止画もしっかり撮れるAPSC普及機です。
ボディ内手振れ補正こそ搭載していませんが、画質や使い勝手は上位機に匹敵する性能を持っています。
APSC機に十分な2420万画素と11fps連写、リアルタイムトラッキングAF、4K30p動画と、兄貴分のα6600やフルサイズ機に引けを取りません。
それでいて価格は10万円前半と求めやすく、コスパがよい機種です。そのため大人気で、全メーカーのミラーレスカメラの中で2021年に最も売れた機種となっています。
💻2021年に最も売れたミラーレスカメラはソニー「α6400」 – デジカメinfo (digicame-info.com)
このように多くの人に売れていることからも分かる通り、一味違う家族写真を手軽に撮るのに適したカメラだと思います。
小型軽量かつ性能も申し分ないので、APSC機を検討する際には必ず選択肢に入れるべきでしょう。
・10万円台前半の低価格
・上位機に匹敵する申し分ない性能
・約400gという小型軽量
・2021年に最も売れた
・ボディ内手振れ補正がない
・電池持ちが若干心もとない
ソニーα6400は、別記事「【10万円で買える】おすすめの安いミラーレス一眼カメラBEST6」でもラインナップしています。静止画をメインで撮りたい方に一番におすすめしています。
3.まとめ
本記事では、
・ソニーEマウントカメララインナップの全機種を、価格や用途別に分類したマップ
・各機種の特徴や仕様の詳細
をお伝えしました。
今後も新機種が発表されたら情報を追加していきます。
また他メーカーのラインナップまとめも行っていきたいと思います。
機種の仕様詳細を比較したくなったり、自分に合った機種を探したくなった場合に、ぜひこの記事に戻ってきていただければ幸いです。
他にも、こちらの記事では、子供を撮影するのにおすすめのカメラをご紹介しています。動き回る子供を撮影するのに必要な機能をまとめ、選び方を解説しています。併せてご覧ください。
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