こんにちは、しちみです。
カメラ各社のラインナップは日々増える一方で、それぞれの機種の特徴を把握するのはなかなか難しいですよね。
自分にあった機種はどれなのか分かりやすく教えてほしいと思ったことは無いでしょうか。
迷ったらとりあえず売れ筋のカメラを買えばいいのかなぁ?
売れ筋の製品に間違いはないと思うけど、その製品が自分に合うとは限らないのがカメラなんです。
そこでこのシリーズでは、カメラ各社のラインナップを価格と用途別にマッピングし、それぞれの機種の特徴を一言で表してみます。また細かく知りたい人のために、詳しい仕様表の比較と各機種の特徴もご説明します。
これまで、 以下のミラーレスカメラのラインナップをまとめました。
・ニコンZマウント編
・キヤノンRFマウント編
・ソニーEマウント編
今回はパナソニックLマウントミラーレスカメラのラインナップをまとめてみます。
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級の七味がお送りします。
1.一目でわかるカメララインナップまとめ【パナソニックLマウント編】
1-1.ラインナップマップ
動画・静止画とそれぞれの用途に特化したといえる機種で勝負している印象。撮影の目的がはっきりさせると、自分に合う機種を見つけやすいですよ。
ここからは発売日が新しい順に紹介・説明します。
1-2.仕様比較表
製品名 | LUMIX DC-BS1H | LUMIX DC-S5 | LUMIX DC-S1H | LUMIX DC-S1 | LUMIX DC-S1R |
最安価格 (2021/1/13 kakaku.com) | ¥404,910 | ¥214,621 | ¥472,800 | ¥242,613 | ¥415,800 |
発売日 | 2021/12/16 | 2020/9/25 | 2019/9/25 | 2019/3/23 | 2019/3/23 |
ローパスフィルターレス | – | ○ | – | ○ | ○ |
撮像素子 | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
撮影感度 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~51200 | 標準:ISO100~25600 |
記録フォーマット | JPEG | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW | JPEG/RAW |
有効画素数 | 2420 万画素 | 2420 万画素 | 2420 万画素 | 2420 万画素 | 4730 万画素 |
連写撮影 | – | 約7コマ/秒 | 約9コマ/秒 | 約9コマ/秒 | 約9コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000 | 1/8000 | 1/8000 | 1/8000 | 1/16000 |
液晶モニターサイズ | – | 3型(インチ) | 3.2型(インチ) | 3.2型(インチ) | 3.2型(インチ) |
液晶モニタードット数 | – | 184万ドット | 233万ドット | 210万ドット | 210万ドット |
ファインダーサイズ | – | 0.39型 | 0.5型 | 0.5型 | 0.5型 |
ファインダードット数 | – | 236万ドット | 576万ドット | 576万ドット | 576万ドット |
ファインダー倍率 | – | 0.74 倍 | 0.78 倍 | 0.78 倍 | 0.78 倍 |
ファインダー視野率(上下/左右) | – | 100/100 | 100/100 | 100/100 | 100/100 |
専用電池型番 | DMW-BLK22 | ||||
撮影枚数 | – | ファインダー使用時:470枚 | ファインダー使用時:380枚 | ファインダー使用時:380枚 | ファインダー使用時:360枚 |
撮影枚数 | – | 液晶モニタ使用時:440枚 | 液晶モニタ使用時:400枚 | 液晶モニタ使用時:400枚 | 液晶モニタ使用時:380枚 |
スロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット | ダブルスロット |
記録メディア | SDカード×2 | SDカード×2 | SDカード×2 | CFexpressB・XQDカード/SDカード | CFexpressB・XQDカード/SDカード |
防塵・防滴 | – | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正機構 | – | ○ | ○ | ○ | ○ |
可動式モニタ | – | フリーアングル | チルトフリーアングル | 3軸チルト液晶 | 3軸チルト液晶 |
インターフェース | USB3.1 Type C、HDMI | USB3.1Type C、HDMIマイクロ | USB3.1 Type C、HDMI | USB3.1 Type C、HDMI | USB3.1 Type C、HDMI |
AFセンサー測距点 | 225点 | 225点 | 225点 | 225点 | 225点 |
動画記録画素数 | 6K24p/4K60p | 4K60p | 6K24p/4K60p | 4K60p | 4K60p |
ファイル形式 | MOV/MP4 | MP4/MOV | AVCHD/AVCHD Progressive MP4/MOV | AVCHD/AVCHD Progressive MP4 | AVCHD/AVCHD Progressive MP4 |
映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC H.265/HEVC | H.264/MPEG-4 AVC H.265/HEVC | H.264/MPEG-4 AVC H.265/HEVC | MPEG4-AVC/MP4(H.264) MP4 HEVC(H.265)/HEVC | MPEG4-AVC/MP4(H.264) |
動画最長記録時間 | 630分 | 150分 | 160分 | 150分 | 150分 |
動画最大ビットレート | 400Mbps | 200Mbps | 400Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
重量(バッテリ、SDカード含む) | 585 g(本体のみ) | 714 g | 1164 g | 1017 g | 1016 g |
幅x高さx奥行き | 93x93x78.8 mm | 132.6×97.1×81.9 mm | 151×114.2×110.4 mm | 148.9x110x96.7 mm | 148.9x110x96.7 mm |
その他特徴 | 動物AF -10度保証 アナモフィックデスクイーズ | 96Mハイレゾモード アナモフィックデスクイーズ 6つのアスペクト比 ボディ・レンズ手振れ補正連動 動物AF | 96Mハイレゾモード アナモフィックデスクイーズ 6つのアスペクト比 ボディ・レンズ手振れ補正連動 動物AF ボタンイルミネーション -10度保証 | 6つのアスペクト比 ボディ・レンズ手振れ補正連動 手ブレ状態表示 動物AF ナイトモード ボタンイルミネーション -10度保証 フォーカス合成 | 187Mハイレゾモード 6つのアスペクト比 ボディ・レンズ手振れ補正連動 手ブレ状態表示 動物AF ナイトモード ボタンイルミネーション -10度保証 フォーカス合成 |
2.各機種の仕様詳細と特徴
2-1.LUMIX DC-BS1H
一言で表すと:動画の異端児
特徴
動画用途に特化したボックスカメラ。
性能はハイエンド動画向け機のS1Hと同等だが、業務用途に特化したインターフェスを備えています。
また液晶パネルやメカシャッター、ファインダー、手振れ補正は無く、静止画を撮ることは想定されていません。完全に動画用途の異端児。
収録には外部モニターやPC接続が必須となります。
その代わり、フルサイズにしては小型軽量ボディと大容量バッテリを備えており、動画用途としては扱いやすい仕様となっています。
複数台の同時PCコントロールやライブ配信などを可能とし、スタジオやイベントでの固定撮影向けの動画特化カメラといえるでしょう。
・業務用途で使いやすいインターフェス
・6K24p/4K60pの高品位動画
・小型軽量のサイズ感
・大容量バッテリー
・液晶パネル無しはやはり設定などが確認しづらい
・スタジオやイベントの固定撮影向けに用途が限られる
2-2.LUMIX DC-S5
一言で表すと:ど真ん中弟
特徴
第一世代に比べ小型軽量化が図られた第二世代のLUMIX Lマウントカメラです。
第一世代は性能こそ評価されましたが、他社に比べサイズ重量が大きく、なかなか万人に受け入れられるカメラではありませんでした。
このS5で機能性能はS1のほぼそのままに大幅な小型軽量化がなされ、他社ミラーレスカメラと肩を並べるサイズになりました。
若干連写性能が控えめですが、画素数など写りに関しては同価格帯の競合機種に引けを取らず、さらに4K60pが撮れるなど定評のある動画機能は先進的です。
静止画もしっかり撮れる上、動画を多用するユーザーにはこの価格はコスパが良いと言えるでしょう。
同じLマウントのライカやシグマのラインナップを含めても、現在Lマウントの中で最も多くの人にお勧めできるポピュラーなカメラといえます。
・小型軽量
・性能に対して価格が安い
・アナモフィックデスクイーズや6つのアスペクト比など動画機能が多様
・4K60pが撮れる動画性能
・7fpsの控えめな連写性能
・AF測距点は他社に比べて少ない
2-3.LUMIX DC-S1H
一言で表すと:動画の雄
特徴
LUMIX Lマウント第一世代の中で動画向けに作られたカメラです。
画素数は2420画素と動画に対しては十分で、様々な動画機能に有効な機能が搭載されています。6K24p/4K60pの高品位動画が撮れ、動画機能に関しては欠点が見つかりません。
またパナソニックに定評のある手振れ補正や-10℃保証など、フィールドでも使いやすいカメラに仕上がっています。
どんな場面でも動画撮影に使いやすい動画の雄として君臨しています。
一方この世代に共通のサイズ重量が大きいという点が唯一残念なところです。
・アナモフィックデスクイーズや6つのアスペクト比など動画機能が多様
・ボディ、レンズ協調手振れ補正、-10℃保証
・6K24p/4K60pの高品位動画
・電池持ちが心もとない
・大きく重い
2-4.LUMIX DC-S1
一言で表すと:ど真ん中兄貴
特徴
LUMIX Lマウント第一世代の中で中心となる、静止画と動画のバランスの取れたカメラです。
画素数は2420画素に抑えられていますが、ローパスフィルタレスなど静止画を意識した仕様となっています。
ファインダーも576万ドットと現在でもハイスペックな部類になります。
動画に関しても4K60p撮影やS1Hに入っている一通りの動画機能を搭載し、欠点はほとんどありません。
価格も下がってきており、動画も静止画のハイブリッドユーザー向きの機種となっています。
唯一の欠点らしい欠点はサイズ重量ですが、そこを気にしない人にはおすすめです。
・性能に対して価格が安い
・アナモフィックデスクイーズや6つのアスペクト比など動画機能が多様
・ボディ、レンズ協調手振れ補正、-10℃保証
・4K60pの高品位動画
・電池持ちが心もとない
・大きく重い
2-5.LUMIX DC-S1R
一言で表すと:静止画の雄
特徴
LUMIX Lマウント第一世代の中で、静止画向けに特化したカメラです。
画素数は4730画素と高画素で、ローパスフィルタレスや187Mのハイレゾショットなど、静止画向けの機能が搭載されています。
S1Hと同じく、定評のある手振れ補正や-10℃保証など、こちらもフィールドでも使いやすいカメラに仕上がっています。
第一世代にして静止画のプロにも認められる完成度の高いカメラとしてリリースされました。
電池持ちとサイズ重量が大きい点はやはり残念ですが、それ以外には欠点の無い静止画の雄となる機種です。
・4730万という高画素
・187Mハイレゾショット
・ボディ、レンズ協調手振れ補正、-10℃保証
・4K60pの高品位動画
・電池持ちが悪い
・大きく重い
3.まとめ
本記事では、
・ パナソニックLマウント カメララインナップの全機種を、価格や用途別に分類したマップ
・各機種の特徴や仕様の詳細
をお伝えしました。
今後も新機種が発表されたら情報を追加していきます。
また他メーカーのラインナップまとめも行っていきたいと思います。
機種の仕様詳細を比較したくなったり、自分に合った機種を探したくなった場合に、ぜひこの記事に戻ってきていただければ幸いです。
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