この記事では、Z6II・Z5・Z50などニコンZマウントのミラーレス一眼カメラに合わせるのにおすすめなレンズをご紹介しています。
フルサイズ/APSC問わず、ニコンZマウントカメラのどれに付けるのもおすすめできる、間違いのないレンズ10本を厳選し、それぞれ得意なシーンと一緒にご紹介します。
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。
1.ニコンZマウントおすすめ神レンズ一覧
今回おすすめするニコンZマウントのおすすめ神レンズは、図で分類すると下のようになります。
レンズの性質上、「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」にわけてご紹介していきます。
また、画角の違いによって大きく3つに分類できます。
- 「広角レンズ」広い範囲をダイナミックに撮影できる
- 「標準レンズ」人間の視野に近く自然な撮影ができる
- 「望遠レンズ」大きく拡大して撮影でき、圧縮効果やボケやすさがある
次の項目から、それぞれのレンズを説明していきます。
≫ズームレンズが気になる
≫単焦点レンズが気になる
2.ニコンZマウントにおすすめのズームレンズ
ニコンZマウントでおすすめのズームレンズは次の6本です。
それぞれのレンズを詳しく紹介します。
広角ズーム|NIKKOR Z 14-30mm f/4 S|お手軽超広角
名称 | NIKKOR Z 14-30mm f/4 S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 14-30mm |
レンズ構成 | 12群14枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
F値 | F4 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ82mm |
サイズ | Φ89×85mm |
重量 | 485g |
発売 | 2019年4月 |
- 14mmスタートの超広角なのに小型軽量
- 14mmスタートの超広角なのに前面フィルタが使える
詳しく見ていきましょう。
①14mmスタートの超広角なのに小型軽量
広角ズームレンズは通常16mmスタートのことが多く、14mmスタートというレンズは珍しいです。
広角の1mmは見た目が大きく変わります。14mmは、天の川を全て納めることができると言われるくらい広く撮ることができます。
一方、広角になるほど前玉が大きくなり、レンズ全体が重くなることが多いものです。
そんな14mmスタートでありながら、このレンズは500g以下のサイズで実現しています。ペットボトル1本より軽い、驚異的なコンパクトさです。
沈胴機構を採用しており、持ち運び時はレンズを収納することで全長も短くなります。登山や旅行など、持ち物が限られたシチュエーションでも追加の1本で持っていくことが苦になりません。
風景、夜景、星景、建築などを撮りたい人にイチオシのレンズです。
②14mmスタートの超広角なのに前面フィルタが使える
14mmくらい広角になると前玉が大きくなるため前面フィルタが付けられないことが多いです。
ところがこのレンズはΦ82mmのフィルタを付けることができます。
日中の明るいシーンでは、写真はもちろん、シャッタースピードを上げられない動画用途でNDフィルターを使いたくなることが多いです。そんなときに、超広角なのに前面フィルターを付けることができるのは便利です。
さらに星景を撮るときには明るい星をより目立たせるためにソフトフィルターを使うこともあります。そんなときも入手しやすい前面のソフトフィルターを使うことができます。
前面フィルタが使えるのは超広角の使い方を広げる嬉しい仕様です。
苦手なシーン・物足りないところ
14-30mmという画角は撮影対象が限られるため、日常使いには難しいレンズです。これ1本でなんでも取れるというわけではないので、標準ズームレンズを組み合わせて2本目として使うのがよいでしょう。
特に画面の端でひずみやすいため、人物撮影は難しい画角になります。
またF4という明るさも、物足りないと感じることがあります。手持ちでの暗い室内撮影や夜景撮影は難しいため、三脚が必須となります。
三脚に据えて長秒露光できれば、そのシャープな写りでこのレンズの良さを引き出せます。
標準ズーム|NIKKOR Z 24-120mm f/4 S|人気の万能レンズ
名称 | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 24-120mm |
レンズ構成 | 13群16枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F4 |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 0.39倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ77mm |
サイズ | Φ84×118mm |
重量 | 630g |
発売 | 2022年1月 |
- 120mmまでの対応幅の広さ
- ズーム全域35cmまで寄れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①120mmまでの対応幅の広さ
通常のF4通しの標準ズームレンズは24-105mmまでというのが一般的です。
ところがこのレンズは望遠端が120mmまであり、より遠くの被写体を撮ることができるのです。それでいてサイズはコンパクト。
もともと万能さで人気の高いF4通しの標準ズームレンズですが、このレンズはさらにその万能さに磨きがかかっています。
風景から、人物、ちょっとしたスポーツや動物などまで対応できる対応幅の広さがこのレンズの大きなメリットです。
②ズーム全域35cmまで寄れる
ズーム全域で35cmまで寄れるため、旅行先で料理とをったりというテーブルフォトでも使いやすいです。
望遠端では0.39倍まで拡大できるため、花や虫など簡易的なマクロ撮影にも使うことができます。
画角の対応幅が広く、さらに寄って撮ることもできるため、本当にこれ1本で何でも撮れるといってもいいくらいです。
苦手なシーン・物足りないところ
正直気になるところはないほど完成度の高いレンズですが、630gという重さはつけっぱなしにして使うには重いと感じる人もいるかもしれません。
そういう人には40mm F2などの標準単焦点レンズを日常使いとして、このレンズは旅行やイベントのときなどに使う運用をおすすめします。
標準ズーム|NIKKOR Z 28-75mm f/2.8|お手軽大三元
名称 | NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 28-75mm |
レンズ構成 | 12群15枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.19m(W)-0.39m(T) |
最大撮影倍率 | 0.34倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ67mm |
サイズ | Φ75×120.5mm |
重量 | 565g |
発売 | 2022年1月 |
- 憧れの大三元がお手頃サイズお手頃価格で
- 間違いのない写り
詳しく見ていきましょう。
①憧れの大三元がお手頃サイズお手頃価格で
大三元といえばプロも使うF2.8通しの最高位レンズです。
写りとボケの品位の良さは昔から定評があり憧れのレンズ。ただし、その分価格とサイズ重量は初心者にはやさしくないハードルの高いレンズでもありました。
ところが、このレンズはF2.8通しの標準ズームレンズでありながら、500g台、10万円前半という初心者でも手に入れやすいレンズとなっています。
その代わり広角側を従来の24mm→28mmに少し狭くすることでこれを実現しています。
Zレンズには、本格的な大三元標準ズームレンズもあります。サイズ重量と価格を比較してみます。
お手軽大三元 | 本格大三元 | |
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 | NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S | |
サイズ 重量 | Φ75×120.5mm 565g | Φ89×126mm 805g |
価格(※) | \114,891 | \282,000 |
これを見ると、このレンズが圧倒的にお手軽なことが分かります。
F2.8通しの大三元を使ってみたいと思っていた人はまずこのレンズを使ってみることをおすすめします。
②間違いのない写り
これだけサイズが小さく、値段も安いとなると、気になるのがちゃんと大三元の写りをするのか?というところ。
ここは全く問題ないといえるでしょう。
低評価のつきやすいAmazonレビュー等においても高評価を連発しており、これは本当の大三元だという評価の高い声が多いです。
ピントが合ったところはキリっとシャープで、背景はなめらかにボケます。
大三元独特の他のレンズとは雰囲気の違う写りをしっかり出すことができます。
被写体を印象的に撮れるため、特に人物撮影におすすめのレンズです。
苦手なシーン・物足りないところ
広角側28mmは日常づかいではちょっと狭く感じることがあるかもしれません。特に風景ではやはり24mmのレンズにはダイナミックさで負けます。
また、狭い室内などで後ろに下がれないときも広角側がもう少し欲しくなることがあるかもしれません。
そんな時は、本格大三元のNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sにステップアップすることをおすすめします。
高倍率ズーム|NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR|広角から望遠まで
名称 | NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 24-200mm |
レンズ構成 | 15群19枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
F値 | F4 |
最短撮影距離 | 0.5m(W)-0.7m(T) |
最大撮影倍率 | 0.28倍 |
手ブレ補正機構 | 〇 |
フィルター径 | Φ67mm |
サイズ | Φ76.5×114mm |
重量 | 570g |
発売 | 2020年7月 |
- 1本で何でも撮れる便利ズーム
- 高倍率なのにコンパクト
詳しく見ていきましょう。
①1本で何でも撮れる便利ズーム
24mm~200mmまで焦点距離の幅広さが売りで、風景からスポーツまで何でも撮れます。
レンズは1本にまとめていろんなものを撮りたい旅行にうってつけです。
望遠端で撮るとボケ感も十分なので、明るい屋外でのポートレートにも使えます。
②高倍率なのにコンパクト
これだけ高倍率なのにコンパクトなのがこのレンズの魅力です。
他社の高倍率ズームレンズとサイズ重量を比べてみます。
ニコン NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR | キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USM | ソニー FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS | |
サイズ 重量 | Φ76.5×114mm 570g | Φ80.4×122.5mm 750g | Φ80.5 x 118.5mm 780g |
他社レンズに比べて200gくらい軽いことが分かります。これだけコンパクトなら、つけっぱなしにする日常使いもできます。
Zレンズの最初の1本に選びたくなりますよね。
苦手なシーン・物足りないところ
F値が大きいため、暗い室内の中での撮影は手ブレしたり動きものを撮るときに被写体ブレするなど、限界があります。
また、被写体から離れて望遠側で撮影すると十分ボケますが、近くのものを撮る場合は背景がボケにくいです。
その場合は、明るい標準の単焦点レンズなどを組み合わせるとよいでしょう。
望遠ズーム|70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD|運動会に最適
名称 | 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 70-300mm |
レンズ構成 | 10群15枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
F値 | F4.5-6.3 |
最短撮影距離 | 0.8m(W)-1.5m(T) |
最大撮影倍率 | 0.2倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ67mm |
サイズ | Φ77×150.3mm |
重量 | 580g |
発売 | 2022年9月 |
- 運動会に最適な望遠レンズ
- サードパーティー製で値段が安い
詳しく見ていきましょう。
①運動会に最適な望遠レンズ
300mmという望遠域まで撮れる運動会に最適なレンズです。
オートフォーカスも速いため、サッカーの試合や鉄道など動きものもバッチリ撮れます。
普段からつけっぱなしにするレンズではないですが、何かとあると便利な望遠レンズです。
②サードパーティー製で値段が安い
サードパーティーのタムロン製で値段が安いのが嬉しいレンズです。
なんと現在6万円台で手に入れることができます。
他のレンズに比べ出番はどうしても少なくなりますが、レンズとしては驚異的なお手頃価格で買えるので、気軽に持っておけまるのがいいですね。
苦手なシーン・物足りないところ
どうしても使うシチュエーションが限られます。
被写体に近づけない発表会や運動会には最適ですが、野鳥や飛行機を撮るには望遠端がちょっと物足りません。
またF値も暗いので、十分な明るさがないところだと手ブレしやすくなります。
このようにシチュエーションは限られますが、必ず使いたくなる場面はあるので、持っておいて損はしないレンズです。
超望遠ズーム|NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S|本格超望遠!
名称 | NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 100-400mm |
レンズ構成 | 20群25枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F4.5-5.6 |
最短撮影距離 | 0.75m(W)-0.98m(T) |
最大撮影倍率 | 0.38倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ77mm |
サイズ | Φ98×222mm |
重量 | 1355g |
発売 | 2022年2月 |
- プロもご用達の本格超望遠
- テレコンが使えてさらに望遠端を伸ばせる
詳しく見ていきましょう。
①プロもご用達 本格超望遠
Zレンズの中で超望遠ズームレンズと言ったらこれ、と言える本格超望遠レンズです。
多くのプロフォトグラファーもこのレンズを使っています。その写りは間違いなく、オートフォーカス性能も定評があります。
野鳥からスポーツ、モータースポーツなどこのレンズがあれば安心して動体撮影が行える、信頼できるできるレンズです。
②テレコンが使えてさらに望遠端を伸ばせる
さらに、1.4倍と2倍のテレコンバーターに対応しています。
≫Z TELECONVERTER TC-1.4x
≫Z TELECONVERTER TC-2.0x
これらを付けると、望遠端が、560mmと800mmまで伸ばせます。
800mmは普段使うことはなかなかありませんが、野鳥撮影やプロ野球撮影などでは必要になります。
テレコンを使うことで、100mm~800mmまで超望遠領域を拡大できることは、このレンズの大きなポテンシャルです。
苦手なシーン・物足りないところ
性能は全く不満はないのですが、手に入れるとなると、やはり値段が気になります。
最高級のS-Lineというブランド名を冠したレンズのため値段は30万円台と初心者が手に入れるにはハードルの高い価格になっています。
使ってみたいけど、買うのはちょっと。。という方にはまずはレンタルして使ってみることをおすすめします。
3.ニコンZマウントにおすすめの単焦点レンズ
ニコンZマウントでおすすめの単焦点レンズは次の4本です。
それぞれのレンズを詳しく紹介します。
広角単焦点|NIKKOR Z 20mm f/1.8 S|写りに定評
名称 | NIKKOR Z 20mm f/1.8 S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 20mm |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.2m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ77mm |
サイズ | Φ84.5×108.5mm |
重量 | 505g |
発売 | 2020年3月 |
- バランスのいい超広角
- 超広角なのに寄れる
詳しく見ていきましょう。
①バランスのいい超広角
20mmは動画も静止画もよく撮れる焦点距離です。静止画では風景や星景に適した画角で、動画だと手持ちの自撮り撮影時に背景まで入れて撮影できるのでバランスがいいです。
重さも500gと持ち運びが苦にならない重さで、ズームレンズに追加して1本持ち出すのに適しています。
描写性能も素晴らしく、特に星が点に写ると、星景撮影に最適と言われています。
静止画も動画も高品位な画質で撮りたい、という人にピッタリの単焦点レンズです。
②超広角なのに寄れる
超広角なのに20cmまで寄れるというのもこのレンズの魅力です。ここまで寄れると、一般的に背景のボケにくい超広角でも背景を十分ボカすことができるのです。
人物を中心に入れ、周りの景色を入れてぼかして撮ることでダイナミックなポートレートを撮ることができます。
標準・中望遠レンズにはない超広角だけの面白い画が撮れるでしょう。
風景、動画に加えポートレートや物撮りに使っても面白いレンズです。
苦手なシーン・物足りないところ
単焦点レンズにしては若干サイズが大きいのが気になります。505gは持ち運びに許容範囲ですが、単焦点レンズとすれば少し重い方です。
普段使いするというよりは、被写体が決まっている時ののここぞという時に使うレンズです。
標準単焦点|NIKKOR Z 40mm f/2|入門単焦点
名称 | NIKKOR Z 40mm f/2 |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 40mm |
レンズ構成 | 4群6枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 0.29m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ52mm |
サイズ | Φ70×45.5mm |
重量 | 170g |
発売 | 2021年10月 |
- Zマウントの撒き餌レンズ
- 使いやすい万能な焦点距離
詳しく見ていきましょう。
①Zマウントの撒き餌レンズ
なんと3万円ほどで買えるZマウント唯一の撒き餌レンズです。初めての単焦点レンズにぴったりです。
外装や操作部材は値段なりにシンプルな作りですが、写りは単焦点レンズの魅力が十分に発揮される高品位なものを備えています。
サイズも小さくたった170gという重さはつけっぱなしにしていて苦になりません。
普段使いレンズとしても優秀なレンズです。
②使いやすい万能な焦点距離
40mmという画角は、王道の35mmと50mmの中間に位置する、絶妙に使いやすい画角です。
35mmだと少し広すぎる、50mmだと逆に狭く感じる、という時はよくあります。そんなときに40mmはバランスのいい使いやすい焦点距離だと感じます。
F2という明るさも、ズームレンズより十分明るく、グレードの少し上のF1.8単焦点レンズともそれほど変わらず、ちょうどよいと感じます。
この値段、サイズに収めるのには一番いいスペックだと思います。
ポートレートからスナップまで日常づかいに持っておきたいレンズです。
苦手なシーン・物足りないところ
万能な画角の40mmは使いこんでいくと物足りなさを感じるかもしれません。
ちょうど人間の見たままに近い画が撮れる画角ですが、その分変化が少なく、悪く言えば凡庸な写りになってしまいます。
その分、自分の工夫で、構図や撮り方に変化を付けると面白い画が撮れますが、それでも、より広角やより望遠が欲しくなるでしょう。
レンズ沼の入り口としてまさに撒き餌レンズともいえるでしょう。
標準単焦点|NIKKOR Z 50mm f/1.8 S|基本の1本
名称 | NIKKOR Z 50mm f/1.8 S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 50mm |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.4 |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ62mm |
サイズ | Φ76×86.5mm |
重量 | 415g |
発売 | 2018年12月 |
- Zマウントユーザーの必携の1本
- 高級感のある作り
詳しく見ていきましょう。
①Zマウントユーザーの必携の1本
50mm F1.8というスペックは、昔から写真の基本と言われるほど、カメラを始めた人は必ずと言っていいほど使ってみる人気のレンズです。
このレンズも、ニコンがZマウントでミラーレスに参入した同じタイミングで発売されています。ニコンとしても最初に使ってもらいたい基本のレンズと考えているようです。
サイズ重量も価格も入手しやすく、Zマウントユーザーはだれもが使ってみたい基本のレンズです。
その写りは長年、画質に定評のあるニコンのお墨付きの高品位なものです。
NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは見た目通りに場面を切りとってくれるレンズなので、風景、スナップからポートレートといった用途で力を発揮してくれます。
②高級感のある作り
このレンズは、S-Lineというニコンの最高品質のレンズにつけられるブランドを冠しています。
そのため作りに妥協なく、持った時に凝縮感のあるしっかりとした作りになっています。定評のある写りだけでなく、持つ喜びを感じられる高級感のあるレンズです。
苦手なシーン・物足りないところ
先ほどの40mmとも同じですが50mmは人間の見た目の画角に近いため、面白い写真を撮るには工夫が必要です。
また、そこまで寄ることができないので、なおさら、構図にこだわって撮らないとこのレンズの良さが発揮されにくいです。考えて撮るようになるため、撮影の腕を上げてくれるレンズです。
ただ、家族撮影や記念撮影など記録写真では一味違った写りとなる最適なレンズだと思います。
いずれにしろ、Zマウントユーザーは必携のレンズといえるでしょう。
マクロ|NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S|物撮り・ポートレートにも
名称 | NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 105mm |
レンズ構成 | 11群16枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.29m |
最大撮影倍率 | 1倍 |
手ブレ補正機構 | ー |
フィルター径 | Φ62mm |
サイズ | Φ85×140mm |
重量 | 630g |
発売 | 2021年6月 |
- 中望遠マクロ撮影が手持ちでできる
- とろけるようなクリーミーなボケ感
詳しく見ていきましょう。
①中望遠マクロ撮影が手持ちでできる
一般的にマクロ撮影は手振れの影響が大きく、三脚を使うことが多いです。また、マクロの中でも50mmなどの標準に比べ、105mmなどの中望遠の方が手振れしやすいものです。
ところが、このNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sは手振れ補正がよく効くため、手持ちでマクロ撮影をすることができるレンズです。
本来手持ちが難しいスペックのはずなのですが、このレンズは十分手持ち撮影に対応できます。外出先で手持ちでマクロ撮影する使い方にぴったりです。
②とろけるようなクリーミーなボケ感
写りは高品位で誰もが満足するものです。
寄って撮った時の背景のボケ具合は、マクロレンズ特有の「とろけるようなクリーミーなボケ感」とも表現されたりします。
昔から画質に定評のあるニコンが作る最新のマクロレンズなので、その写りはお墨付きです。誰が使ってもきっと満足できるでしょう。
苦手なシーン・物足りないところ
サイズが大きいことがこのレンズのネックです。特にΦ85mm×140mmという外形サイズは気合を入れて持ち出さないといけないほどです。
一方630gという重さは、サイズの割には軽く感じます。
一回り大きいカメラバックを使って、ここぞという時に使う用途のレンズでしょう。
4.まとめ
この記事では、ニコンZマウントのミラーレスカメラをお使いの方へぜひおすすめしたいレンズをご紹介しました。
まずはご自分の用途に合わせて1本、もし不足を感じたら追加で揃えていくという方法をおすすめします。
1本1本のレンズをじっくり使ってみることで自分の撮影スタイルが分かってきたり、レンズの特徴が分かってきて、楽しみが広がっていきます。
とはいえ、カメラやレンズはそれなりにお値段がしますから、いきなり買うのは少しためらってしまいますよね。外へ持ち出したり、どんな風に撮れるのか、買う前に試してみたい方は、カメラやレンズをレンタルするのをおすすめします。
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