- E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)の特徴
- E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)を実際に使って分かったメリットデメリット
APSC Eマウントカメラをお使いの方におすすめの標準単焦点レンズ 「E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)」をレビューします。
普段キットレンズでしか撮っていないというあなた、ちょっとステップアップしたいあなたにイチオシなのが、コンパクトでありながら撮れる画の幅がぐっと広がる「E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)」です。
レンズ1本変えるだけで、レベルアップのきっかけとなります。
それでは、カメラ歴15年でフォトマスター1級のしちみが、E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)をじっくり使ったレビューを正直にご紹介ます。
![](https://shichimicamera.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
1.【SEL35F18】E 35mm F1.8 OSSの仕様と特徴
![E 35mm F1.8 OSSで撮影したモニュメント](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC00049-1-1920x1280.jpg)
名称 | E 35mm F1.8 OSS |
型名 | SEL35F18 |
対応フォーマット | APSC |
焦点距離 | 35mm(フルサイズ換算52.5mm) |
レンズ構成 | 6-8 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
開放絞り | F1.8 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
手ブレ補正機構 | あり |
フィルター径 | Φ49mm |
サイズ | Φ63 × 45mm |
重量 | 約154g |
発売 | 2012年12月 |
![FE 35mm F1.8の得意な撮影シーンは風景・スナップ・人物・暗い屋内・物撮り・ペット](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2022/11/fe35mmf1.8.jpg)
2.【SEL35F18】E 35mm F1.8 OSSのメリット
ここからは実際に使って感じたこのレンズのメリットをお伝えします。
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)のメリットは次の4つです。
詳しく解説します。
APSCレンズでは最高のスナップレンズ
![E 35mm F1.8 OSSは日常風景を切りとるのに最適](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC00124-1920x1280.jpg)
APSCの35mmというスペックは、フルサイズ換算52.5mmとなり、スナップ・ポートレートなど日常使いに最適です。
50mm前後は人間の視野角に一番近い画角と言われています。
自分がそのときに見た風景をそのまま切り取ることができます。
![E 35mm F1.8 OSSはテーブルフォトも撮れる](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC00169-1920x1280.jpg)
また、F1.8というF値は、ズームレンズにはない明るさで、単焦点独特のボケも楽しめます。
それでいてF1.4やF1.2などの大口径よりピントが合わせやすく、レンズ自体もコンパクトにできており、使いやすさも兼ね備えています。
まさに初心者が初めての単焦点レンズに選ぶ1本に最適なレンズです。
つけっぱなしにしたいコンパクトさ
このレンズの大きな特徴は小型軽量であることです。
フルサイズの35mm F1.8と比べてみます。
![E 35mm F1.8 OSSをフルサイズの35mm F1.8と比較](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC07572-1920x1280.jpg)
フルサイズに比べると約半分の長さ、重さです。
α6400につけてもトータル555gとほぼペットボトル1本分の重さで、持ち運ぶことが苦になりません。
関連記事SONY α6400 徹底レビュー
APSCのコンパクトさが際立ちます。
![E 35mm F1.8 OSSはAPSCカメラにフィットするサイズ感](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC07573-1920x1280.jpg)
日頃からカメラを持ち歩いて、日常のワンシーンを残すスナップ用途にベストマッチなレンズです。
高精細に空気感まで写し出す
![E 35mm F1.8 OSSは風景写真にも最適](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09908-1920x1280.jpg)
ソニーの純正レンズには、Gレンズや、G Masterレンズ、ZEISSレンズなどいくつか品質の高いブランドがあります。
このE 35mm F1.8 OSSは特にブランド名のついていない「無印レンズ」と呼ばれています。
ブランドを冠していないため価格が安く抑えられています。
ところが、写りに関しては、Gレンズに匹敵すると言われるほどの高い描写性能を持っています。
![E 35mm F1.8 OSSで玉ボケ](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC00047-1920x1280.jpg)
高い解像感と背景のボケの対比で、その場の空気感まで写し出すような独特の写りをします。
これまでキットレンズしか使ったことのない人が初めて使うと、はっと息をのむことでしょう。
単焦点のすばらしさを体感できるレンズといえます。
金属外装で所有欲を満たす
![E 35mm F1.8 OSSは金属外装](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC07571-1920x1280.jpg)
無印レンズですが外装が金属でできており、決して安っぽくありません
アルミの光沢感が作りの良さを醸し出しています。
フォーカスリングもアルミ素材でできており、回し心地が良く、高品位な質感です。
手頃な価格の無印レンズとは思えないしっかりとした作りで、所有欲を満たしてくれます。
![](https://shichimicamera.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
3.【SEL35F18】E 35mm F1.8 OSSのデメリット
ここからは実際に使って感じたこのレンズのデメリットをお伝えします。
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18F)のデメリットは次の2つです。
詳しく解説します。
もう少し寄れるとよい
つけっぱなしで日常使いをすると、花や虫など、近寄って撮りたくなる場面は多いです。
そんな時に若干物足りなさを感じるかもしれません。
最短撮影距離は30cmと、決して長すぎるわけではありませんが、あと数cmでも寄れると、さらに使いやすくなると感じました。
ただ、少し離れて撮っても、あとで切り出して拡大することはできます。
あまり構図や設定を気にせず、気軽に撮る撮り方が似合うレンズです。
操作部材がない
![E 35mm F1.8 OSSは操作部材はない](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC07570-1-1920x1280.jpg)
2012年12月発売と、Eマウントの初期の頃のレンズです。そのためか、最近のレンズについている操作部材はありません。
例えば、AF/MFスイッチやフォーカスホールドボタンなどです。
これらの操作部材はあると便利ですが、一方で無いと困るかというと、そんなことはありません。
本体の機能で代用できるからです。
操作部材がない代わりに、シンプルで洗練されたデザインです。また、その分、価格も低く抑えられていると思えば、利点なのかもしれません。
4.【SEL35F18】E 35mm F1.8 OSSはこんな人におすすめ
以上のメリットデメリットを踏まえてE 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)がどんな人におすすめかお伝えします。
APSCカメラのキットレンズからステップアップしたい方におすすめしたい単焦点レンズです。
また、コンパクトさとオートフォーカスの高い性能から動画にも適しています。
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5.【SEL35F18】E 35mm F1.8 OSSの作例
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)で撮った作例をご紹介します。
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09967-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC01386-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09747-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09758-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09876-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09902-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09746.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC09871-1920x1280.jpg)
![](https://shichimicamera.com/wp-content/uploads/2023/06/DSC00148-1920x1280.jpg)
6.まとめ:SEL35F18はお手頃サイズ・価格と汎用性で初めての単焦点におすすめ
この記事では
- E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)の特徴
- E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)を実際に使って分かったメリットデメリット
をお伝えしました。
最後にもう一度このレンズのメリットデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
・APSCレンズでは最高のスナップレンズ ・つけっぱなしにしたいコンパクトさ ・高精細に空気感まで写し出す ・金属外装で所有欲を満たす | ・もう少し寄れるとよい ・操作部材がない |
キットレンズでもそこそこ楽しめてはいるけど、せっかく一眼カメラを買ったから何かほかのレンズも使ってみたい、という方にぴったりなレンズです。
F1.8という明るさから、背景を大きくぼかすことができて印象的な写真が撮れます。
キットレンズからのステップアップにE 35mm F1.8 OSSをおすすめします。
もちろん、APSCカメラをサブカメラとして使っている中上級者の方にもおすすめの1本です。
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当ブログでは、他にもソニーEマウント(APSC)のレンズを紹介しています。
ズームレンズ(広角・標準・望遠)、単焦点レンズ(広角・標準・マクロ)からコスパのいい神レンズをそれぞれご紹介しているので、撮影の目的に合ったレンズにきっと出会えます。