Eマウントは望遠レンズも豊富ですが、そこそこ大きく高いレンズが多いのも事実。
そんな中で「FE 70-200mm F4 G OSS (SEL70200G)」は、手頃なサイズと手ごろな価格で、初心者でも最初に手が出しやすい望遠ズームレンズです。
200mmまである望遠端で運動会や発表会に最適。また、望遠レンズは実はポートレートや風景にも使えます。
このEマウント望遠レンズの中で人気のFE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)がおすすめなのは、次のような使い方をしたいあなたです。
最初に、カメラ歴15年でフォトマスター1級のしちみが使って分かったメリットデメリットを正直にまとめます。
メリット | デメリット |
・お手頃な本格望遠レンズ ・Gレンズの定評のある写り ・全長固定でバランスがいい ・操作スイッチが多く設定が変えやすい ・取り外しができる三脚座付き | ・持ち運び時に長さがネック ・あまり寄れない |
それでは、望遠レンズ「FE 70-200mm F4 G OSS (SEL70200G)」について詳しく見ていきましょう。
1.【SEL70200G】 FE 70-200mm F4 G OSS レビューの仕様と特徴
名称 | FE 70-200mm F4 G OSS |
型名 | SEL70200G |
対応フォーマット | フルサイズ |
焦点距離 | 70-200mm |
レンズ構成 | 15-21 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
開放絞り | F4 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 1- 1.5(AF時)1-1.35(MF時) |
最大撮影倍率 | 0.13 |
手ブレ補正機構 | レンズ内手ブレ補正方式 |
フィルター径 | Φ72mm |
サイズ | Φ80 x 175mm |
重量 | 840g |
発売 | 2014年3月 |
2.【SEL70200G】FE 70-200mm F4 G OSS のメリット
ここからは実際に使って感じているFE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)のメリットを5つにまとめてお伝えします。
詳しく解説します。
お手頃な本格望遠レンズ
望遠ズームレンズといえば、重くて大きいものという認識があります。
FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)は、その常識を覆すミラーレス時代を象徴する小型軽量な望遠ズームレンズです。
もちろん標準レンズに比べるとサイズ重量ともに大きいのですが、840gという1kgを大きく下回る重さで、200mmまでの望遠ズームレンズが手に入るのは嬉しいですね。
F4というバランスのいい明るさに収めたとこで、この大きさを実現し、さらにお値段も10万円台前半と入手しやすい価格に抑えられています。
純正レンズのため、Eマウントカメラと組み合わせて手振れ補正やオートフォーカス性能を十分引き出すことができ、動きモノもバッチリ撮れるます。
お手軽なのに本格的な望遠レンズと言えます。
Gレンズの定評のある写り
Gレンズの名を冠しているとおり、写りはお墨付きです。ほとんど不満の声を聞きません。
さらにオートフォーカス性能が優秀なため、かけっこやサッカーなどの運動会やスポーツでの動きモノを追いかけるシーンで、真価を発揮します。
初心者でも瞳にフォーカスを簡単に合わせることができ、最後まで追い続けます。
このレンズ1本で運動会や発表会など子供のイベントはほとんどすべてカバーできます。
全長固定でバランスがいい
通常のズームレンズはズームすると伸びるタイプが多く、重心が変わったりリングが重かったりと使いにくいものもありました。
FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)は望遠レンズにもかかわらず、全長が一定でズームしても重心が変わりません。
さらに、ズームリングは指2本で回せるほど軽く、何度もズーミングしても疲れることがありません。
三脚やジンバルなどバランスが重要な撮影でも、一定のバランスを保つことができるところがおすすめです。
撮影中にわずらわしさを感じずにすむ、スペックに現れない使いやすさを備えたレンズです。
操作スイッチが多く設定が変えやすい
操作スイッチが多く、撮影中に簡単に設定を変えられるのも魅力です。
次の3つの充実したスイッチを備えています。
- AF/MF切り替えスイッチ
- フォーカス距離スイッチ
- 手振れ補正ON/OFFスイッチ
- 手振れ補正モード切替
- フォーカスホールドボタン3個
特にフォーカスホールドボタンが3個あるので、縦撮りの時もボタンを押すことができます。
APSCクロップを割り当てるのが便利でおすすめです。
取り外しができる三脚座付き
望遠レンズは手振れしやすいので三脚に構えて撮ることが多いものです。そんなとき、レンズに三脚が付いているとバランスがよく便利です。
FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)には取り外しができる三脚座がデフォルトで付いています。
そのため三脚につけるときはしっかり固定して撮ることができます。手持ちで撮るときなど、三脚を完全に外せるので、かさばらず取り回しが良いのがいいですね。
三脚でも手持ちでもどちらでも使い勝手の良い便利な三脚座付きです。
3.【SEL70200G】FE 70-200mm F4 G OSS のデメリット
ここからは実際に使って感じたこのレンズのデメリットをお伝えします。
FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)のデメリットは次の2つです。
詳しく解説します。
持ち運び時に長さがネック
望遠レンズのため全長が175mmとそれなりに長いです。
全長固定なので収納時にこれ以上短くなることはありません。
もう少し短くなるともっと持ち運びやすいのに…と感じることはありますが、撮影自体には細さや操作性の高さを重視するため、そこまで大きさは気になりません。
少し大きめのカメラバッグを用意すれば対応できるでしょう。
このレンズは全長固定のため、収納時に伸びて煩わしくなることがないので、その点では持ち運びが便利とも感じます。
あまり寄れない
ココが一番気になる点です。
このレンズは1m、0.13倍までしか寄れません。
マクロ的な撮影はできないため、花や虫など小さいものを撮るのには適しません。また、料理などのテーブルフォトも1mまで下がって撮る必要があります。
日常づかいでスナップ的に撮るというより、屋外で離れたところから撮る用途にマッチしたレンズです。
このレンズと併せて寄れる標準レンズや広角レンズを使うと、撮影範囲が広がって一気に使いやすくなります。
これ1本というより、他のレンズとうまく組み合わせて使うことをおすすめします。
4.【SEL70200G】 FE 70-200mm F4 G OSS はこんな人におすすめ
以上のメリットデメリットを踏まえると、FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)がおすすめなのはこんな人です。
特に子供をお持ちの方は、「運動会」「発表会」を始め様々なイベントで望遠レンズは必須です。
その中でもサイズと価格のバランスがいいこのレンズを一番におすすめします。
5.【SEL70200G】FE 70-200mm F4 G OSSの作例
ここからはFE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)の作例をいくつか紹介します。
6.まとめ:SEL70200Gは運動会・発表会に最適!
この記事では
- FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)の特徴
- FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)を実際に使って分かったメリットデメリット
をお伝えしました。
最後にもう一度FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)のメリットデメリットをまとめます。
メリット | デメリット |
・お手頃な本格望遠レンズ ・Gレンズの定評のある写り ・全長固定でバランスがいい ・操作スイッチが多く設定が変えやすい ・取り外しができる三脚座付き | ・持ち運び時に長さがネック ・あまり寄れない |
望遠レンズは1本持っておくと、撮影の幅が広がります。動きモノだけでなく、ポートレートや風景などでも実は使える場面が多いからです。
特にこのレンズは全長固定のため取り回しがしやすく、思った以上に様々なシーンで活躍できるでしょう。
Eマウントユーザーの方で望遠レンズが欲しい方は、まずこのレンズを検討すべきです。
当ブログでは、他にもソニーEマウント(フルサイズ)のレンズを紹介しています。
ズームレンズ(広角・標準・望遠)、単焦点レンズ(広角・標準・マクロ)からコスパのいい神レンズをそれぞれご紹介しているので、撮影の目的に合ったレンズにきっと出会えます。