【徹底解説】デジタルカメラのセンサーサイズとは?【違いと特徴】

この記事でわかること

・センサーサイズとは何か
・センサーサイズの種類と特徴
・カメラメーカー各社の対応しているセンサーサイズ

しちみ
しちみ

センサーサイズについて徹底解説します

それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。

1.センサーサイズとは?

デジタルカメラのセンサーサイズとは、カメラの中心部分にあり光を集めて画像に変換するイメージセンサー(撮像素子)の大きさのことです。

シチミカメラ:イメージセンサ―

最近のカメラでよく使われているのは、大きい順に以下の6種類。

  • 中判
  • フルサイズ
  • APSC
  • マイクロフォーサーズ
  • 1インチ
  • 1/2.3インチ

他にもいくつかのサイズがあります。

一般的にサイズが大きい方が画質が良いです。ただし、その代わりカメラのサイズも大きくなり、価格も高くなる傾向にあります。

ニコン以外のカメラメーカーは「フルサイズ」「APSC」という名称を使っていますが、ニコンだけは、FXフォーマット、DXフォーマットという名称を使っています。
本記事ではわかりやすくするためFXフォーマット=フルサイズ、DXフォーマット=APSCで読み替えて説明していきます。

2.センサーサイズの種類と特徴、対応メーカー

次に、6つのセンサーサイズの特徴と対応メーカーをご紹介します。

シチミカメラ:センサーサイズ種類

2-1.フルサイズ

フルサイズ

●センサーサイズ:36mm×24mm
●対応メーカー:ニコン、キヤノン、ソニー、パナソニック、シグマ、ライカ

フィルムカメラ時代に一般的に使われていた35mm判と呼ばれるフィルムのサイズと同じサイズです。デジタルに移行したときに同じ感覚でカメラやレンズを使えるように、このサイズが選ばれました。

デジタルカメラの中では比較的大きいサイズのため、以前は主にプロやハイアマチュア向けの価格が高いハイエンド機種に使われることが多かったのですが、最近は普及機にも使われるようになってきました。またミラーレスカメラが主流になり、カメラボディも小型のフルサイズ機種が増えてきました。以前より手軽にフルサイズ機を使えるようになっています。撮影の幅が広がりますので初心者の方でもフルサイズを選んで後悔することはないでしょう。

ちなみに海外では「フルサイズ」と言わず「Full frame」と言います。

2-2.APSCサイズ

APSCサイズ

●センサーサイズ:23.6mm×15.8mm
●対応メーカー:ニコン、キヤノン、ソニー、富士フイルム、ライカ、ペンタックス

フルサイズの次に多く使われているサイズで、フルサイズから一段階小さいサイズです。

こちらもフィルムのAPSCサイズが由来となっています。フルサイズに比べるとカメラやレンズを小さくすることができ、価格も安いため、カメラ初心者が最初に手にする機会が多いサイズです。

センサーサイズとしては小さすぎず大きすぎず、しっかりボケる写真も撮れてバランスの良いセンサーサイズと言えるでしょう。APSC対応レンズの画角は1.5倍すると35mm換算(フルフレーム換算)となります。

2-3.マイクロフォーサーズ

マイクロフォーサーズ

●センサーサイズ:17.3mm×13mm
●対応メーカー:OMデジタル、パナソニック

OMデジタル(オリンパス)とパナソニックが共同で作った規格です。

APSCよりさらにカメラ、レンズを小型にできるため、大きくなりがちな超望遠域の撮影(鳥や野生動物)を行うプロフォトグラファーにもよく選ばれています。

マイクロフォーサーズ対応レンズの画角は2倍すると35mm換算(フルフレーム換算)となります。

2-4. 1インチ

1インチ

●センサーサイズ:13.2mm×8.8mm
●対応メーカー:ニコン

高級コンパクトデジカメと呼ばれる領域のカメラによく使われている小型のサイズです。

コンパクトデジカメとしては比較的大きいサイズのため、ボケや画質の良さとお手軽さを両立した売れ筋のモデルが今でも多いです。

また、最近ではスマホへの採用も始まっておりスマホ画質としては圧倒的な画質を実現しています。

一方レンズ交換式カメラとしては小さな部類に入るため、採用するメーカーは唯一ニコンだけでした。そのニコンも1インチカメラはすでに生産終了しています。

2-5. 1/2.3インチ

1/2.3インチ

●センサーサイズ:6.2mm×4.6mm
●対応メーカー:ペンタックス

以前の普及帯コンパクトデジカメやスマホカメラによく使われている小型のサイズです。

サイズが小さいため、ボケを生かした撮影は難しいでしょう。またノイズも乗りやすく夜景など暗所撮影も難しいです。

レンズ交換式カメラとしては、以前ペンタックスがQシリーズというカメラでこのサイズを採用したことがあります。とても話題になったのですが、やはり画質がそれなりということでシリーズは短命に終わりました。

2-6.中判

中判

●センサーサイズ:43.8mm×32.9mm
●対応メーカー:富士フィルム、ペンタックス、ハッセルブラッド

フルサイズより大きく、現在一般向けに発売されているカメラの中では最も大きいセンサーのサイズです。この規格もフィルム時代から引き継がれたものです。

大変懐の広いセンサーサイズで、画質を追求するならこのサイズを選ぶのがよいでしょう。

一方カメラのサイズは大きく、価格も高いので初心者は手を出しにくいと思います。上級者向けです。

3.サイズによる写りの違い

センサーサイズによる写りの違いは主に下記6つです。

  • ボケやすさ(ボケの大きさ、きれいさ)
  • ダイナミックレンジの広さ
  • 階調の豊かさ
  • ノイズの多さ
  • 画角の広さ
  • 画素数の多さ

それぞれ見ていきます。

3-1.ボケやすさ(ボケの大きさ、きれいさ)

同じ画角(広さ)で撮る場合、被写体の前側や後ろ側のボケやすさ(ボケの大きさ)が異なります。センサーサイズが大きい方がボケも大きくなります

前後のボケが大きいほどピントが合っている被写体の存在が強調され存在感が出るため、主題が引き立ち雰囲気のある写真が撮れます。特にポートレート写真ではボケの大きさは大きい方が印象的な写真になります。

3-2.ダイナミックレンジの広さ

画素数が同じであればセンサーサイズが大きい方がダイナミックレンジが広く幅広いシーンに対応できます。ダイナミックレンジとは光の明暗の対応レベルのことです。

ダイナミックレンジが広いほど同じシーンに暗いところから明るいところまで明るさの差が激しい場合でも、黒つぶれや白飛びしにくくなります。撮影の幅が広がります。

3-3.階調の豊かさ

画素数が同じであればセンサーサイズが大きい方が階調が豊かです。

階調とは、光の対応幅の分解能(グラデーション)のことです。

階調が広いほど明るさの段差がなめらかにつながり、目で見たままにより近く再現できます。またレタッチをする際、バンディング(明るさの段差が階段状に目立ってしまうこと)しにくくなります。

3-4.ノイズの多さ

画素数が同じであればセンサーサイズが大きい方がノイズに強くなります。同じ感度で撮る場合、ノイズが減るので画質が上がります。

また同じノイズレベルで撮る場合は、高感度に設定できるので、夜景などより暗いシーンに対応できるようになります。

こちらも撮影の幅を広げてくれます。

3-5.画角の広さ

同じレンズを使う場合は、センサーサイズが大きい方が画角が広くなります。

広く写っていれば後から切り取ることはできるので、こちらも画角が広い方が撮影の幅が広いと言えます。

3-6.画素数の多さ

画素数の多さを表現した写真「密集したロウバイの花」

センサーサイズが大きい方が画素数を上げやすいです。画素数が高いと画像の解像度が高くなるため、高精細になります。

例えば、比較的小さいAPSCサイズでは高画素とよばれるものでも3000万画素程度ですが、最も大きい中判だと1億画素以上のモデルもあります。

以上が、センサーサイズが違うと写りにどう違いが出るかのご説明でした。

4.まとめ

まとめ
  • センサーサイズとは カメラの中心部分にあり光を集めて画像に変換するイメージセンサー(撮像素子)の大きさのこと
  • 一般的にサイズが大きい方が画質が良いが、カメラのサイズも大きくなり、価格も高くなる。
  • 主に使われているのは6種類「フルサイズ」「APSC」「マイクロフォーサーズ」「1インチ」「 1/2.3インチ 」「中判」。
  • サイズによって、ボケ・ダイナミックレンジ・階調・ノイズ・画角・画素数等に影響があり、写りが変わる。

センサーサイズの種類や特徴を知ったうえでカメラを選ぶと、自分に合ったものを見つけやすいでしょう。

しちみ
しちみ

初心者の方でもフルサイズをおすすめしますが、APSCやマイクロフォーサーズも小型軽量などのメリットがありますので、ぜひ納得したうえで選んでみてください。

また普段使っているカメラのセンサーサイズと異なるカメラを使ってみることも、表現の幅が広がり面白いでしょう。

慣れてきたら撮影シーンごとにいくつかの種類のカメラを使い分けてみるのもおすすめです。

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