カメラの基本3つの設定|絞り・シャッタースピード・ISO|初心者もこれだけは

 こんにちは、しちみです。

カメラを使い始めるとこんな疑問がわきますよね。

タバス子
タバス子

カメラの設定が難しくてよく分からない。何を知っておけばいいの?

しちみ
しちみ

その疑問、答えます!

この記事でわかること

・カメラの設定で初心者の人が最低限知っておくべき3つのこと
・シーン別おすすめ設定

それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。

1.カメラ設定(絞り・シャッタースピード・ISO)初心者もこれだけは

初心者が最低限知っておくべきカメラの設定は3つです。

カメラの設定3つ
  • 絞り:レンズから入る光の量を調整する部分。
  • シャッタースピード:シャッターが開いている時間のこと。
  • ISO:デジタルカメラが光をどの程度集めるかの値。「あいえすおー」または「いそ」と読みます。

これだけ分かっておけば、大抵自分の撮りたいイメージの写真が撮れます。

この3つの設定が撮影にどのように関わるのか。詳しく説明します。

1-1.絞り

F値の違いを表すためにF4とF22で撮影した写真を並べた図

絞り:レンズから入る光の量を調整する部分のこと。絞りが大きいほど光が多く入り、明るく写りボケやすい。絞りが小さいほど光が少なくなり暗くボケにくくなる。

絞りの値はF値という値で表される。紛らわしいが、F値が小さい(F4など)ほど絞りが大きく、F値が大きい(F22など)ほど絞りが小さい。

詳しく見ていきましょう。

絞りとは、レンズから入る光の量を調整する部分です。

カメラのレンズの中では、板状のものによって光を遮り、光を一部だけ通すようにして明るさを調整しています。光を通す部分を開口といい、この開口径の中を光が通ってイメージセンサーに到達します。

りが大きいほど、 開口径の中を光がたくさん通るため明るく写ります
さらに、ピントが合う前後の範囲(被写界深度)が浅く、前景や背景がボケやすくなります。

逆に絞りを小さくする(絞ると言います)と、 開口径の中を通る光が少なくなるため暗く写ります
さらに、被写界深度が深く、ピントが合っている範囲が前後に広くなるためボケにくくなります

レンズは機種ごとに最大の絞り径の値を持っており、その状態を開放といいます。

また、絞りはF値という値で表されます。

F値が小さいほどより開口径が大きいと考えてください。
(厳密には、F値=入射瞳径(開口径)/焦点距離で表されるため、同じF値でも開口径の大きさは焦点距離によって変わります)

F値は、F1を基準として、1/1.4/2/2.8/4/5.6/8/11/16/22/32の並びで明るさが半分ずつになります。(つまりF1→F4だと、明るさが1/16になる)

F値の図

このF1→F1.4の1段階数字が大きくなるり、明るさが半分になることを1段絞ると言います。(F1→F4だと4段絞ると言う)

ではF値の違いによる実際の写りの違いを先ほどの写真でもう一度確認してみましょう。

左 絞りF4:背景のボケが大きい  右 絞りF22:背景のボケが小さい

F値が小さいほどより開口径が大きい、つまり光がたくさん通るので明るくボケやすい、でしたね。

背景のボケ具合が違うことが分かると思います。

背景をぼかして印象的な写真にしたいときは絞りを開く(F値を小さくする)、背景までしっかり見せて状況を説明したいときは絞る(F値を大きくする)とよいです。

point

・絞りを開く(F値を小さくする)と、より明るく写り、ボケやすくなる。
・絞りを絞る(F値を大きくする)と、より暗く写り、ボケにくくなる。

1-2.シャッタースピード(SS)

シャッタースピードの違いを表すために、1/4秒と1/2000秒で撮影した写真を並べた図

シャッタースピード(SS):シャッターボタンを押したときにシャッターが開く(露光する)時間のこと。

シャッタースピードが遅い(1/4秒など)シャッタースピードが速い(1/2000秒など)
シャッターを開く時間が長く、画像は明るくなる。その代わりブレやすくなる。(上の左写真)シャッターを開く時間が短く、画像は暗くなる。その代わりブレにくくなる。(上の右写真)

詳しく見ていきましょう。

例えば、シャッタースピード1秒とは、シャッターが1秒間開いてイメージセンサ―に光が当たるということです。

シャッタースピードを遅くするとより明るく写り、速くするとより暗く写ります
一方、動いている被写体のブレや、手振れに対しては、SSが速いほうが影響を受けにくいです。

シャッタースピードが半分もしくは2倍になることを1段と言います。(つまり、シャッタースピード1秒→2秒にすることを1段遅くする、シャッタースピード1秒→1/2秒にすることを1段早くすると言います)

一般的に、【1/焦点距離】が手振れせず手持ちで撮れるシャッタースピードの目安と言われています。(つまり焦点距離50mmのレンズだとSS1/50が目安)

焦点距離にもよりますが、標準レンズで撮る場合、

~1/30程度まで:SSが遅い領域
1/60~1/500程度:SSが標準領域
1/1000以上:SSが早い領域

というイメージがあります。

室内や夜景など暗いシーンでは十分な光を取り込むためシャッタースピードを遅くする必要があるのですが、手振れしやすくなるため、三脚などを使ってカメラが動かないように固定することが多いです。

ここでシャッタースピードによる写りの違いを見てみましょう。

シャッタースピード1/2000秒で撮影した写真
▲SS1/2000秒:水の流れが止まって見える
シャッタースピード1/500秒で撮影した写真
▲SS1/500秒:水の流れが少し流れて見える
シャッタースピード1/60秒で撮影した写真
▲SS1/60秒:水の流れが流れて見える
シャッタースピード1/4秒で撮影した写真
▲SS1/4秒:水の粒が若干見えるがほぼ流れて線状に見える
シャッタースピード4秒で撮影した写真
▲SS4秒:水の粒が全く見えないほど流れて見える

動くものをピタっと止めたいときはシャッタースピードを上げる(露光時間を短くする)、動くものをあえて動かして時間や流れを表現したいときはシャッタースピードを下げる(露光時間を長くする)、とよいでしょう。

point

・シャッタースピードを上げるとより暗く写るが、手振れや被写体ブレに強くなる。
・シャッタースピードを下げるとより明るく写るが、手振れや被写体ブレに弱くなる。

1-3.ISO

ISOの特徴を表すためにISO640とISO20000で撮影した写真を並べた図

ISO:イメージセンサーの光に対する感度のこと。「あいえすおー」「いそ」などと読む。

ISOが小さい(ISO 640など)ISOが大きい(ISO 20000など)
感度が低く画像は暗くなるが、その分ノイズが少なくキレイに写る。感度が高く画像は明るくなるが、その分ノイズが多くなり粗くなる。

詳しく見ていきましょう。

ISOの数字が低いほど感度が低く、暗く写りますが、ノイズ(画面全体に広がる不必要な点)には強くなります。

一方ISOの数字が高いほど感度が高く、明るく写りますが、ノイズには弱くなります。

一般的にISO100が基準となり、数字を2倍にすることを1段感度を上げると言います。(たとえばISO100→ISO800にすると、100/200/400/800と3段感度を上げたことになります)

最近のデジタルカメラはノイズ耐性に強く高感度になってきており、設定上はISO10万程度まで設定できるカメラも増えてきています。しかし、実際はノイズが目立つことが多く、実用上は上限ISO3200や6400あたりで留めておくことが多いです。

ノイズ少なく画質を上げたい時にはISOを最低感度に設定して、SS(露光時間)を長くして明るさを稼ぎます。

ただそのような場合には手振れには弱くなるので、三脚が必要な場面が多くなります。

ISOによる実際の写りの違いを見てみましょう。

ISO640で撮った写真は、拡大してもノイズは特に気にならない図

▲ISO640:拡大してもノイズは特に気にならない

ISO20000で撮った写真は、拡大するとざらざらとしたノイズが目立つ図

▲ISO20000:拡大するとざらざらとしたノイズが目立つ

このように、ISOを上げるほどノイズは目立つようになります。

point

・ISOを上げると明るく写るが、ノイズが増える。
・ISOを下げると明るさは暗くなるが、ノイズが減って高画質になる。

2.シーン別おすすめ設定

いくつかのシーン別に、「絞り」「シャッタースピード(SS)」「ISO」の設定の考え方とおすすめの目安の値をお伝えします。

2-1.晴天時の人物

晴天時の人物撮影をした写真
シチミカメラ

光が十分にあるので、ISOは最低にして画質優先、手振れや被写体ブレを抑えるためSSはなるべく早くします。

絞りは背景をボケさせたいか、シャープに写したいかの撮影効果として設定します。ボケを生かして雰囲気のある写真が撮りたい場合は絞りは開放にします。

おすすめ設定

絞り:開放(一番小さい値、例えば開放F1.4レンズであればF1.4にする)
SS:1/1000以上
ISO:100未満

2-2.曇天、雨天や室内での人物

室内で人物を撮影した写真
シチミカメラ

光が足りないことが多いので、ISOを許容できるノイズレベルまで上げます。

その上で手振れや被写体ブレを抑えるためSSはなるべく上げます。

絞りは、先ほどと同様撮影効果に使用します。暗いシーンでは絞りもなるべく開いた方が、明るく撮れ、ブレにも強くなります。

おすすめ設定

絞り:開放(一番小さい値、例えば開放F1.4レンズであればF1.4にする)
SS :1/60以上
ISO :1600~3200程度まで(許容できる上限値はカメラの高感度特性による)

2-3.風景

風景を撮影した写真
シチミカメラ

光は十分足りることが多いので、なるべく高画質になるようISOを下げて、SSも手振れしないようになるべく上げます。

一方絞りは、レンズの特性上、一般的に2段程度絞ったところが解像性能が高くなることが多いので(実際の性能はレンズによる)、2段程度絞ります。

おすすめ設定

絞り:2段絞る(例えば、開放F1.4レンズであればF2.8にする)
SS :1/1000以上
ISO :100未満高感度特性による)

七味
七味

絞りは、1/1.4/2/2.8/4/5.6/8/11/16/22/32の並びで数字が一段階大きくなることを「一段絞る」と言うんでしたね

2-4.夜景・星景

夜景を撮影した写真
シチミカメラ

光が全く足りないので、しっかりとした明るさで夜景の光や星を撮るために、長秒露光(SSを長くする)します。

黒い画面だとノイズも目立ちやすいためISOはなるべく下げたいですが、下げ過ぎると、よりSSを長くする必要があるので、ある程度のところで妥協します。

絞りは、先ほどの風景と同じく2段絞り、解像性能を高めます。

おすすめ設定

絞り:2段絞る(例えば、開放F1.4レンズであればF2.8にする)
SS :1秒~30秒(夜景だと1秒、星景だと30秒)
ISO :400~1600程度(特性による)

2-5.動体

動く子供を撮影した写真
シチミカメラ

スポーツや動く子供など動体を撮るときは、被写体ブレを抑えるためSSをなるべく上げます。

被写体全体にピントを合わせるため、被写界深度はある程度深くしたいので、絞りは数段絞ります。

ISOは画質のためなるべく下げますが、明るさの状況に合わせて調整します。

おすすめ設定

絞り:F5.6~F16などある程度絞る
SS :1/1000以上(早い方がいい)
ISO :100~800(晴れていたら100、曇っていたら800など明るさに合わせて調整)

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、

・カメラの設定で最低限知っておくべき3つのこと
 (絞り・シャッタースピード・ISO)
・シーン別おすすめ設定

をお伝えしました。

本日お伝えした3つの設定の知識は、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。

しかし、これを理解してシーンに合わせて使いこなすことができると、大抵のシーンで自分の表現したい写真が撮れるようになります。

まずはこの3つの項目のpoint部分を押さえ、それから理解することを目標にカメラをたくさん触ってみてください。

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