子供や家族をきれいに撮るためにカメラを買いたいと思ったとき、こんな悩みが出てきますよね。
- 初心者におすすめのカメラは?
- 子供をきれいに撮れるカメラは?
- 高いカメラが必要なの?
いざカメラを買おうと思っても、初めてだとどのカメラを買えばいいか分かりませんよね。
いっそのこと、このカメラを買ったらいいというのを教えてほしい!
カメラの種類がたくさんあるのは、用途によって向いているカメラが異なるからなんです。ですから、最新機種でなくても、一番高いカメラじゃなくても、きっと自分に合ったカメラが見つかるはずです。
自分にはどんな種類のカメラが向いているか、この記事でカメラの選び方をやさしく解説します。
またカメラを買ったら必要になるレンズやアクセサリの選び方も併せてお伝えします。
カメラ歴15年でフォトマスター1級、6歳と4歳の子供と一緒に毎週末カメラを楽しんでいるしちみがお送りします。
1.カメラ初心者におすすめのカメラは?
結論から言うと、子供や家族をきれいに撮るためにおすすめするカメラは、ミラーレスカメラと高級コンデジ(コンパクトデジカメのちょっと高級版)です。(先に具体的な機種を知りたい方は、こちら)
その理由や選び方を順を追って説明します。
1-1.スマホとカメラは用途に応じて使い分けるのがベスト
スマホとカメラは用途に応じて使い分ける必要があります。
理由は、1台で全てに適したカメラはないからです。暗いシーン明るいシーン、止まっているものや動いているもの、また写真なのか動画なのかなど、人によって撮りたいものは異なり、カメラによって得意なシーンと苦手なシーンがあります。
例えば、身近なスマホのカメラ。気軽に撮れるというのが最大のメリットで最もよく使われていますが、遠くのものや夜の暗いシーンを撮るのは苦手です。
一方、プロも使う一眼レフカメラは、レンズを変えれば遠くのものや暗いシーンを撮ることができますが、サイズが大きいため毎日持ち歩くのは大変です。
このように、カメラは用途によって向き不向きがあるため、使い分けるのがベストです。
1-2.スマホから徐々にステップアップしていきましょう
最初はスマホのカメラを使いこなすところから始めてもいいでしょう。
確かに高いカメラのほうが性能が良く、上手く撮れる確率は上がるかも知れません。しかし、自分に向いていないカメラを買うと徐々に持ち出さなくなって、結局あまり使わなくなったということがよくあります。
普段スマホのカメラを使っていて不満な点などが出てきたら、学びながら徐々にステップアップしていきましょう。
私も始めはスマホのカメラで撮っていましたが、SNS上の他の子の写真などを見ているうちに、「うちの子のかわいさも、もっと引き出せるんじゃない?(親バカ全開)」と思って手にとり、カメラにはまりました!
1-3.さぁ自分に合ったカメラを選びましょう
では実際にカメラを手にしたいと考えた時、どうするか。この記事でカメラの選び方を知って、自分に合ったカメラを見つけてみてください。
次から選び方の具体的な手順をお伝えします。
2.カメラの選び方3ステップ
カメラの選び方は次の3ステップです。
- カメラのタイプを選ぶ
- メーカーを選ぶ
- 機種を選ぶ
次から詳細を解説していきます。
2-1.カメラのタイプを選ぶ
まずは自分に合ったカメラのタイプを選びます。
スマートフォン
Apple iPhone 13 (256GB) – ブルーSIMフリー 5G対応
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 短時間動画 | 暗い屋内 動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 自撮り 長時間動画 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
とにかく気軽に撮れる 画質もそこそこよい SNSですぐ共有できる | ブレやすい 暗いシーンが苦手 動きものが苦手 望遠が苦手 背景がボケにくい |
最近のスマホは画質が上がっており、最新のiphoneやXperiaなどはカメラ性能を売りにしているものもあります。SNSにすぐ共有できるというのもスマホの大きなメリットです。
一方、スマホのカメラはあくまで一つの機能のため、万能ではありません。
特にスマホのカメラは、暗いシーンでブレやすく、画質も極端に落ちることが多いです。
普段スマホカメラを使っていて、もっときれいに上手く撮れたらいいのに…という欲求が出てきたら、専用のカメラを検討しましょう。
コンパクトデジタルカメラ
ソニー デジタルカメラ Cyber-shot DSC-W830 カメラ任せ かんたん きれい シルバー 200mm
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 | 暗い屋内 動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 自撮り 動画 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
値段が安い 持ち運びやすい 操作が簡単 | 画質があまりよくない ブレやすい 暗いシーンが苦手 動きものが苦手 望遠が苦手 背景がボケにくい |
スマホのカメラ性能が上がる以前に、最も普及していたのがこのコンパクトデジタルカメラ、いわゆる「コンデジ」です。
いまでは、画質のいいスマホに写りの面で負けることも多く、新たに購入するカメラとしては、おすすめしにくくなりました。
ただ、値段は1万円台で買えたりと安く、コンパクトで操作も簡単なため、ちょっとした普段使いに1台もっておいてもいいでしょう。
高級コンパクトデジタルカメラ
Canon コンパクトデジタルカメラ PowerShot G7 X Mark III ブラック 1.0型センサー/F1.8レンズ/光学4.2倍ズーム PSG7XMARKIIIBK
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 暗い室内 動画 | 動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
画質がいい (スマホ、コンデジに比べると背景がボケやすい 持ち運びしやすい | 暗いシーンが苦手 動きものが苦手 望遠が苦手 |
高級コンパクトデジタルカメラ(高級コンデジ)は、センサーサイズが1インチ以上で価格が10万円前後のハイスペックコンデジのことです。
センサーサイズが大きく、レンズが明るいため、画質がよく、背景がボケやすいというメリットがあります。暗いシーンでもある程度撮れますが、夜景や室内スポーツなどは撮るのが難しいでしょう。
ただこれ1台で、多くのシーンに対応でき、満足のいく画質のため、積極的におすすめしたいカメラです。
動画に特化したモデルも出てきており、自撮りを含めたvlog撮影にもおすすめです。
ビデオカメラ
パナソニック 4K ビデオカメラ VX992M 64GB 光学20倍ズーム ピュアホワイト HC-VX992M-W
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | (人物、風景、スポーツなどの)動画 | 動物・鳥 マクロ 夜景 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
長時間動画が撮りやすい ズーム倍率が高い 手ぶれしにくい | 画質があまり良くない 暗いシーンが苦手 背景がボケにくい |
運動会や発表会で活躍する家庭用のビデオカメラです。長時間の動画を撮るのに適したカメラと言えます。
機種によっては歩き撮りでもブレにくい手振れ補正機能が付いており、子供を追いかけながら撮ることもできます。一方、画質はそこまでよくないため、作品作りというよりは記録用途に向いています。
アクションカメラ
GoPro HERO10 Black
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | (人物、風景、スポーツなどの)動画 | 動物・鳥 マクロ 夜景 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
長時間動画が撮りやすい 手ぶれしにくい 防水性や耐衝撃性が高い | 画質があまり良くない 暗いシーンが苦手 背景がボケにくい |
GoProに代表されるアクションカメラは、小型で防水性や耐衝撃性が高いため、サーフィンやスノーボードなどのアクティブスポーツでの撮影に適しています。
最近では、360°撮影や小型のジンバル撮影などもできる機種も増えてきており、撮影に手間をかけたくない旅行や日常のシーンでも使い道が増えてきました。
画質はそこそこですが、手軽に動画を楽しみたい人におすすめです。
ミラーレスカメラ
現在カメラの中で主流のミラーレスカメラは、カメラの中心部分にあり光を集めて画像に変換するイメージセンサーの大きさで主に3つのタイプに分類できます。
「マイクロフォーサーズ」「APSC」「フルサイズ」の3つです。
センサーサイズについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
それぞれご紹介します。
マイクロフォーサーズ
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ PEN E-PL10 EZダブルズームキット
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 暗い室内 動画 野生動物・鳥 スポーツ マクロ | 夜景 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
画質がいい レンズが小さい 望遠撮影がしやすい | 暗いシーンは若干苦手 (ミラーレスの中では)背景がボケにくい |
マイクロフォーサーズカメラは、ミラーレスの中ではセンサーサイズが最も小さいため、APSCやフルサイズに比べると背景がボケにくい、暗いシーンに弱いといったデメリットがあります。
ただし、スマホやコンデジに比べるとセンサーサイズは十分大きく、満足のいく画質が得られると思います。
また、センサーサイズが小さいということは、レンズを小さくできるというメリットがあり、野鳥やスポーツなどの望遠撮影の際に機材が身軽になり、撮影しやすくなります。
マイクロフォーサーズは、現在パナソニックと、オリンパスから事業を引き継いだOMデジタルソリューションズの2社が出しています。
APSC
Nikon ミラーレス一眼カメラ Z50 レンズキット NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR付属 Z50LK16-50
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 暗い室内 動画 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 | 特になし | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
画質がいい カメラやレンズが小型 画質と持ち運びやすさのバランスがいい | (フルサイズよりは)背景がボケにくい 専用レンズの数が少ない |
APSCは、ミラーレスカメラの中ではカメラやレンズのサイズが小型で、最もバランスのいいタイプです。値段もそこまで高額ではないため、初心者が始めに手を出すのに最も適しています。
ただ、この後出てくるフルサイズに比べると、背景がボケにくい、専用レンズの数が少ない、というデメリットもあります。
フルサイズとよく見比べて、自分に適したタイプを選びましょう。
APSCのミラーレスカメラは、現在、キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムの4社が主流です。
フルサイズ
ソニー フルサイズミラーレス一眼 α7 IV ボディ ILCE-7M4 α7M4
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 暗い室内 動画 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 | 特になし | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
画質がいい 背景がボケやすい 専用レンズが多い 万能ですべての撮影シーンに対応できる | サイズ重量が大きい |
現在最先端のカメラがこのフルサイズミラーレスカメラです。主要なカメラメーカーが開発に力を入れており、選択肢の多いカテゴリーです。
10万円台の入門機から、20~30万円台の中級機、40万円以上のプロ機まで幅広いラインナップがあります。レンズの選択肢も豊富で、適切なレンズを選べばこの1台ですべての撮影シーンに対応できます。
大きなセンサーで、背景がボケやすく印象的な写真が撮れる上、暗所にも強く夜景もきれいに撮れます。
サイズや重量が大きいことがデメリットですが、許容できるなら初心者が選んでも間違いがありません。
フルサイズミラーレスは、現在、キヤノン、ニコン、ソニー、パナソニック、シグマが主流のメーカーです。
デジタル一眼レフカメラ
PENTAX K-3 Mark III ボディ APS-Cデジタル一眼レフカメラ 1053
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 暗い室内 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 | 動画 | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
画質がいい 背景がボケやすい 専用レンズが多い 万能ですべての撮影シーンに対応できる | サイズ重量が大きい 主力メーカーが新製品開発を止めている |
一眼レフカメラは5年前までは主流のカテゴリーでしたが、主力メーカーがこぞってミラーレスカメラの開発へシフトしたことで、一昔前のカメラになってしまいました。
現在新製品を出し続けているのはペンタックス(リコー)だけです。
一眼レフカメラもミラーレスと同じで、センサーサイズ別にAPSCとフルサイズというタイプがあり、どちらかというとAPSCが初心者向け、フルサイズが中級者以上向けという位置づけでした。
一眼レフは構造上、ミラーレスより大きく重くなりがちですが、長い歴史があるためレンズの数も豊富で、中古価格も下がってきているため、価格重視で本格的にカメラを始めてみたい方は選んでみてもいいでしょう。
ただし、現在はミラーレスが主流となっているため、カメラを長く続けていきたい初心者の方にはやはりミラーレスをおすすめしたいです。
一眼レフとミラーレスカメラの違いについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
フイルムカメラ
Nikon F3/T チタンブラック
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 | 暗い室内 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 動画(撮れない) | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
写真にフイルム独特の味がある 1枚1枚を考えて丁寧に撮ることができる | フイルム代、現像代がかかる 撮影知識が必要でとっつきにくい 不便 |
最近改めて価値が見直されて中古価格が上がっているフイルムカメラです。
オートで簡単にきれいな写真が撮れるデジタルカメラは便利ですが、カメラ任せであまり考えることなく撮れるため、撮っていて面白くない、と言われることも多いです。
設定など自分で考えて1枚1枚こだわって撮りたい人にはフイルムカメラが向いています。
フイルム独特の味が出るのもフイルムカメラの魅力です。
ただし、フォーカスをマニュアルであわせないといけない、フイルム交換の手間がかかる、現像しないと出来栄えが分からない、
など当たり前ですが不便な点も多いため、その不便さも含めて趣味として楽しむのがいいでしょう。
レンズ付きフイルム
FUJIFILM フジカラーレンズ付フィルム 写ルンです 27枚撮り LF S-ACE SP FL 27SH 1
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 | 暗い室内 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 動画(撮れない) | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
気軽にフイルム写真が撮れる | 画質は良くない 手ぶれしやすい 夜景や動きものに弱い |
フイルム写真がシャッターを押すだけで気軽に撮れるのがレンズ付きフイルムのメリットです。
20~30年前は中高生の修学旅行では一人一台持ってきているほど、一般的に普及していました。
ブレやすく画質も良くないのが味として魅力があり、また最近流行り出してるようです。
インスタントカメラ
FUJIFILM チェキ Evo ハイブリッドインスタントカメラ instax mini Evo INS MINI EVO BLACK
きれい度 | 得意なシーン | 苦手なシーン | ||
かんたん度 | 人物 スナップ 風景 | 暗い室内 野生動物・鳥 スポーツ マクロ 夜景 動画(撮れない) | ||
奥深さ | ||||
お値段 | ||||
メリット | デメリット |
撮ったその場でプリントができる | 画質は良くない 手振れしやすい 夜景や動きものに弱い |
撮ったその場でプリントができるのがインスタントカメラの魅力です。
デジタル時代になっても、触れる写真プリントは価値を持っています。最新機種では、デジタルとの融合で、プリントする写真にエフェクトを付けたり、どれをプリントするか選んだりできるようになったようです。
これからもカメラ業界の中で一定の存在価値を保っていくでしょう。
2-2.メーカーを選ぶ
自分に合ったカメラのタイプを選んだところで、次にメーカーを選びます。
メーカーごとに特徴がありますので、それを知った上で選んでもいいですし、自分の好きなメーカーを選ぶのも愛着が沸くので良いと思います。
ここでは、ミラーレスカメラ業界をけん引する、主力3メーカーをご紹介します。
ニコン
1917年創業の老舗のカメラ・レンズメーカーです。
もともとは、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡といった光学機器の事業からスタートしました。一眼レフカメラ時代にはキヤノンと2大カメラメーカーとして台頭しました。
ミラーレスカメラへの本格参入は2018年と、主力カメラメーカーの中では最後発で後塵を拝していたのですが、最近Z9という驚くべき性能のフラッグシップカメラを発表し、注目の的となっています。
長年培ってきた光学技術と一眼レフ時代から定評のある信頼性を武器に、ミラーレス分野でも今後の追い上げが見込まれるメーカーです。
キヤノン
1937年創業のこちらも老舗のカメラ・レンズメーカーです。
フィルムカメラの製造からスタートしました。革新的な技術で、一眼レフカメラ全盛期には最もシェアを取っていたメーカーです。
ミラーレスカメラへ市場がシフトしてきた今でも、プロからも評価の高い使いやすいボディと豊富なレンズ資産で、プロの現場でもキヤノンの一眼レフが根強く使われています。
一方一眼レフ時代の成功を引っ張り、ミラーレス分野への本格参入は2018年とニコン同様遅かったのですが、もともと持っている技術力・開発力と長年培ってきたカメラメーカーとしての信頼で猛烈な巻き返しを見せています。
ソニー
1946年創業の電機メーカーです。
カメラ事業への参入は1980年代と遅く、ハンディカムやサイバーショットといった家庭用のビデオカメラ、デジタルカメラを主力としてきました。一眼レフカメラへの参入は、コニカミノルタから事業を2006年に引き継いだ時からと、主力メーカーの中では最も遅い時期からとなります。
一方、それまで培ってきた電子機器技術を応用し、ミラーレスカメラへの本格参入を2010年と早い時期に行いました。その後もフルサイズミラーレスカメラを矢継ぎ早に投入し、ミラーレス市場をけん引してきました。
小型軽量化の技術と、デジタルカメラのキーデバイスであるイメージセンサを社内で作っているアドバンテージを生かして先進的な機種を出し続けてます。
その他のメーカーについては、こちらの記事をご覧ください。
2-3.機種を選ぶ
カメラのタイプとメーカーを決めた後に、ラインナップの中から機種を選びます。
各社それぞれ特徴の異なるラインナップを揃えています。
初心者だと、それぞれの機種がどういった特長があり、どのような観点で選べばいいか分かりづらいと思います。
そのような方のために、こちらに主力メーカーのミラーレスカメラのラインナップの特長を一言でまとめました。
ニコン :ニコンZマウントラインナップまとめ
キヤノン:キヤノンRFマウントラインナップまとめ
ソニー :ソニーEマウントラインナップまとめ
タイプとメーカーを絞ったら、細かい性能は気にせず次の3つの要素で選んでいいと思います。
・価格:10万円程度以上のカメラであれば、子供を撮影するのに向いた機能をひととおり揃えているため、ほぼ間違いはない。20~30万円台のカメラは多機能で初心者でも撮影をより楽しめる。後から買い替えたりすることを考えると初めから20~30万円台のカメラを選んでおくのもよし。
・サイズ重量:荷物が多くなる子育て期。カメラ本体で500g前後であれば持ち運びに苦労しない。500~800g台も許容範囲。800gを超えてくると大きさや重さがネックになり持ち出しにくくなることも。
・デザイン:見た目のデザインも大切だが、握りやすさやボタンの感触など操作性が重要。ぜひ実物を触ってみてしっくりくるものを選びましょう。
また、このあとこのサイトのずばりおすすめのカメラをいくつかご紹介します。初めてカメラを手にする方はその中から選んでも間違いはないと思います。
3.ずばりおすすめのカメラは?
以上、カメラの選び方をお伝えしましたが、スマホからのステップアップで子供を撮るということを考えた時にずばりおすすめのカメラは次の3タイプです。
- 高級コンデジ:コンパクトでオートでも使いやすいのに、スマホに比べると背景がボケやすく、圧倒的にキレイな画質。
- APSCミラーレスカメラ:レンズを交換すれば運動会から夜景まで、どんなシーンでも撮れる万能さが魅力。 背景ボケ、画質もキレイなのにコンパクトで扱いやすい。
- フルサイズミラーレスカメラ:最上位の画質。写真でも動画でも画質を第一に考えるとフルサイズがベスト。レンズ交換で撮れないものはない。カメラを長く深く楽しむにはこちらがおすすめ。
初心者にフルサイズミラーレスカメラがおすすめの理由をこちらの記事で詳しく解説しました。
それぞれのタイプでの、主流メーカー初心者おすすめ機種をご紹介します。
3-1.高級コンデジ
ニコン COOLPIX P950 | キヤノンPowerShot G7X MIII | ソニー Cyber-shot DSC-RX100M7 |
最大2000mmの超望遠ズームで、これ1台で何でも撮れる。 サイズが大きいのがデメリット。 | コンパクトなサイズながら、画質に定評。 普段使いはこれで十分。 | 200mmまでの望遠ズームで万能。その割にサイズもコンパクトでバランスの取れた機種。 |
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私は高級コンデジの中ではソニーCyber-shotのひとつ前のモデル DSC-RX100M6を使ってます
3-2.APSCミラーレスカメラ
ニコン Z50 | キヤノン EOS Kiss M2 | ソニー α6400 |
ニコンらしい堅実な作りで使いやすい。ニコンのZマウントはこれからもレンズの展開が見込める。 | 性能や使い勝手は十分。 ただし、キヤノンのAPSCミラーレスはEF-Mマウントという、最新のRFマウントとは異なるマウントのため、これからキヤノンのミラーレスを使いたい方にはフルサイズをおすすめ。 | 定評のある瞳AFなど使いやすい機能が充実。 Eマウントはレンズも豊富で選択肢の広いマウント。 |
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私はAPSCミラーレスカメラの中ではニコンのZ50を使っています。
6歳の娘に持たせても、見たままに写真が撮れます。
3-3.フルサイズミラーレスカメラ
ニコン Z6II | キヤノン EOS R6 | ソニー α7IV |
特に連写速度が14コマ/秒と優れている。その他の性能も高いレベルにあり、バランスの取れた機種。価格も他の高性能な機種に比べるとリーズナブル。 | キヤノンのフラッグシップ(プロ向けの機種)にも劣らない非常に高い性能を持つ。RFレンズの拡充も期待ができ、長く使う上でおすすめできる機種。 | 最近発売となった最新機能の詰まった万能な1台。 特に手振れ補正アクティブモードが優秀で、動画の歩き撮りもできる。 |
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フルサイズミラーレスカメラの中では、ソニーのα7IVをメインに使っています。
こちらの記事では子供を撮るのにおすすめのカメラをより詳しく解説しました。
4.レンズの選び方
次にレンズ交換式カメラに必ず必要となるレンズの選び方も解説します。
ミラーレスカメラを用意する際、初めての場合はレンズキットを購入するのをおすすめします。レンズキットとは、カメラ本体に、メーカーがおすすめする使いやすい基本となるレンズがセットになったものです。
初めての方へのおすすめは「標準ズームキット」です。「標準ズームキット」には、最もよく使うレンズである「標準ズームレンズ」が1本ついてきます。
また、撮りたいシーンがある方は、別にレンズを検討されることでしょう。選び方は次の2ステップです。
ステップ1 自分の使っているカメラのマウントから選ぶ
ステップ2 シーンに合った焦点距離とF値から選ぶ
それぞれのステップの詳細を解説します。
4-1.自分の使っているカメラのマウントから選ぶ
まず自分の使ってるカメラのマウントを確認します。
マウントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
同じマウント同士のカメラとレンズであれば組み合わせて使うことができます。
例えば、ニコンのミラーレスであればZマウント、キヤノンのミラーレスであればRFマウント、ソニーのミラーレスであればEマウントです。
マウントが同じであれば、カメラのメーカーとは異なるとメーカーのレンズでも使うことができます。
そのため、シグマやタムロンなどレンズを中心に出しているメーカー(3rd partyと呼ばれます)もあり、レンズ選択肢の幅を広げています。レンズ専業メーカーについてはこちらの記事をご覧ください。
マウントが異なれば、同じメーカーのカメラとレンズでも使うことができません。自分の使っているカメラと同じマウントのレンズを選ぶことが最も大切です。
キヤノン RFマウント | ・キヤノンRFマウント|最初に買うべき純正レンズ3本【初心者おすすめ】 |
ソニー Eマウント | ・ソニーEマウント|神レンズ11選【まずはここから】 ・ソニーEマウント|純正のおすすめ広角レンズ3本 ・ソニーEマウント|おすすめの3rd partyレンズ3本【ステップアップ】 |
4-2.シーンに合った焦点距離とF値から選ぶ
次に、自分の撮りたいシーンに合った「焦点距離」と「F値」のレンズを選びます。
「焦点距離」はどれだけ広く、もしくは遠くまで撮れるかを表す数字です。
数字が小さければ写る範囲が広く、数字が大きければ写る範囲は狭いですがより遠くまで撮れます。
「F値」はレンズの明るさとボケやすさを表す数字です。
F値が小さいほど、明るくボケやすいと覚えておいておいてください。その代わり、レンズは大きく、重くなります。値段も高くなる傾向があります。
また、レンズの種類には焦点距離が変えられるズームレンズと、焦点距離が固定の単焦点レンズの2種類があります。
ズームレンズのほうが幅広いシーンに対応できるため使いやすいですが、一般的にF値が大きくなります。単焦点は焦点距離が固定で使うシーンを選びますが、一般的にF値が小さく、明るくボケやすくなります。
シーンに合わせて使い分けるとよいでしょう。
焦点距離とF値について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
このように自分の撮りたいシーンに合った焦点距離とF値からレンズは選びましょう。
それぞれのマウントでおすすめのレンズは今後記事にしていきたいと思います。
5.アクセサリーの選び方
カメラを買ったら一緒にアクセサリーも選びましょう。
必ず必要なものと、できれば必要なもの、あるとより撮影が楽しめるものの3つに分けて解説します。
アクセサリーについてはこちらの記事でも解説しています。
5-1.カメラを買ったら必ず必要なアクセサリー
必ず必要なアクセサリーは画像を記録するためのSDカードです。これがないと撮影できません。
カメラを買ったら同時に用意しましょう。
SDカードの選び方についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
5-2.できれば持っておいた方がいいアクセサリー
できれば持っておいた方がいアクセサリーは、次の3つです。
液晶保護フィルム
カメラの液晶を保護するフィルタ。画面のキズやコーティング剥がれを防ぎます。
液晶の大きさはカメラによって様々なので、自分のカメラに対応したフィルムを選びます。
こちらの記事で液晶保護フィルムについて詳しく解説しています。
レンズ保護フィルター
レンズの前面に装着して前玉(レンズ)のキズを防ぐものです。
一度レンズにキズがついてしまうと、写りに影響してしまいます。
なるべくレンズフィルターを付けることをおすすめします。お使いのレンズのフィルタ径に合ったものを選びましょう。
ブロアー
カメラ内部やレンズ表面に付いたゴミを吹き飛ばすクリーニングアイテム。
イメージセンサーやレンズ表面を直接触るとキズが付く懸念があるため、間接的にごみを除去するにはブロアーが必須です。あまり高い物ではないので、一つはもっておくとよいでしょう。
ブロアーについてはこちらの記事で詳細を解説しています。
5-3.より撮影を楽しむためのアクセアリー
その他、撮影をしていく中で、より楽しむためのアクセサリーを揃えていく楽しみもあるでしょう。使い勝手やデザインなど、自分だけのセットを作りあげていく楽しさがあります。
- 予備バッテリーと別売り充電器
- 三脚や一脚
- カメラバック
- ストラップ類
- 防湿庫 など
これらは初めから必要というわけではないので、撮影を続けていくうちに必要になったら用意するようにするといいでしょう。
6.まとめ
この記事では、初心者の方へ向けてカメラの選び方について解説しました。
カメラの選び方は次の3ステップです。
カメラの選び方3ステップ
ステップ1 カメラのタイプを選ぶ
ステップ2 メーカーを選ぶ
ステップ3 機種を選ぶ
また、このサイトでおすすめのカメラも紹介しました。
これまでスマホを使ってきてよりきれいな写真が撮りたい方には、「高級コンデジ」「APSCミラーレスカメラ」「フルサイズミラーレスカメラ」がおすすめです。
それぞれの特長とおすすめの機種もご紹介しましたので、記事を参考に自分の用途に合ったカメラを手にとってみてください。
ちょっといいカメラは、日常をより色鮮やかに残すことができます。
家族とカメラライフを満喫しましょう!
迷ったらレンタルしてみましょう
カメラはそれなりにお値段がしますから、いきなり買うのは少しためらってしまいますよね。店頭でも少しはさわることができますが、外へ持ち出したり、我が子をどんな風に撮れるのか、買う前に試してみたいと思いませんか。
そんな方におすすめなのが、カメラ機材が格安でレンタルできるAPEX RENTALS です。
APEX RENTALSの特徴
- 創業昭和37年のカメラ屋に始まり、レンタルサービス20年以上の実績
- 取扱い商品の豊富さ、圧倒的な在庫数は業界トップクラス
- 予備バッテリーとSDカードが標準付帯
- 送料無料(北海道・沖縄は別途加算)
- レンタル開始日の前日に到着するので実質1日お得
- レンタル終了日の24時までに返却処理をすればOK
例えば、この記事内で紹介したニコンZ50。ブログ管理人のしちみも使っているおすすめのミラーレスカメラですが、APEX RENTALS ではレンズつきでレンタル料金2泊3日7560円から借りることができます(2022年7月時点)。
ついでにもっとボケさせて印象的な写真が撮れる交換レンズ(写真左端のレンズ)を追加しても、一万円ちょっとでお試しできますね。
まだレンズに詳しくない場合はレンズとセットになっているカメラがおすすめ。「ボディのみ」と書いてあるのはレンズがついていないので、レンズを別に借りる必要があるよ。
初めて新しいカメラを買う時はためらいがありましたが、実際に撮った写真を見たら迷いがふっとびました。
まずは試しに、いっぱい使ってみることをおすすめします。