【ソニーVLOGCAM】ZV-1Fの特徴と口コミ・評判をレビュー【ZV-1/ZV-E10と比較】

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この記事でわかること
  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fの特徴
  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fの口コミや評判
  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fはどんな人におすすめか

ソニーVLOGCAM「ZV-1F」は、レンズ一体型のVLOGCAMでは始めて単焦点レンズを搭載しています。

  • ZV-1FはZV-1やZV-E10と比べてどうなのか?
  • 静止画でも使えるのか?
  • 果たして買いなのか?

私も普段ZV-E10を使って動画や静止画を撮影しており、vlogにより特化した使いやすそうなZV-1Fの存在はかなり気になります。

そこで、ZV-1Fの特徴や口コミや評判を徹底的に調べ上げました。ソニーVLOGCAM ZV-1Fは果たして買いなのか徹底レビューします!

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それでは、カメラ歴15年でフォトマスター1級、しちみがお送りします。

1.ソニーVLOGCAM ZV-1Fの特徴

出典:sony

ZV-1Fの仕様を、ZV-1/ZV-E10と比較してみます。

仕様比較

クリックして仕様比較をジャンプする

製品名ZV-1F
超広角単焦点レンズ一体型
(レンズ一体型)
ZV-1
ズームレンズ一体型
(レンズ一体型)
ZV-E10

(レンズ交換式)
価格(※1)\64,932¥66,471¥76,071
発売日2022/10/282020/6/192021/9/17
撮影素子1インチ1インチAPS-C
撮影感度標準:ISO125-12800標準:ISO125-12800標準:ISO100~32000
記録フォーマットJPEGJPEG/RAWJPEG/RAW
有効画素数2010万画素2010万画素2420 万画素
製品名ZV-1FZV-1ZV-E10
レンズ(フルサイズ換算)20mm F2.024-70mm F1.8-F2.8
最短撮影距離5cm5cm
連写撮影最高16コマ/秒最高24コマ/秒最高約11コマ/秒
全画素超解像ズーム静止画4倍/動画2倍静止画11倍/動画5.8倍静止画2倍/動画2倍
シャッタースピード1/32000-1/4秒1/32000-30秒1/4000~30秒
液晶モニターサイズ3型3型3型
液晶モニタードット数92万ドット92万ドット92万ドット
ファインダー
製品名ZV-1FZV-1ZV-E10
専用電池型番NP-BX1NP-BX1NP-FW50
撮影枚数液晶モニタ使用時:360枚液晶モニタ使用時:260枚
液晶モニタ使用時:440枚
スロットシングルスロットシングルスロットシングルスロット
記録メディアSDSD・MSSD・MS
防塵・防滴
手ブレ補正機構電子式光学式電子式
可動式モニタバリアングル液晶バリアングル液晶バリアングル液晶
インターフェースUSB Type-C,HDMIマイクロ、マイク端子マイクロUSB,HDMIマイクロ、マイク端子USB Type-C、HDMIマイクロ、マイク端子
AFセンサー測距点425点(コントラスト)315点(位相差),425点(コントラスト)425点(位相差、コントラスト)
製品名ZV-1FZV-1ZV-E10
動画記録画素数4K30p4K30p4K30p
ファイル形式XAVC SXAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠XAVC S
動画最長記録時間約90分約75分約125分
動画最大ビットレート100Mbps100Mbps100Mbps
重量256g294g343 g
幅x高さx奥行き105.5×60.0x46.4 mm105.5×60.0x43.5 mm115.2×64.2×44.8 mm
その他特徴背景ぼけ切り替え機能
商品レビュー用設定
美肌効果
顔優先AE
指向性3カプセルマイク
手振れ補正アクティブモード(電子式)
動物瞳AF
フィルタ径Φ40.5
クリエイティブルック
新メニュー
動画セルフタイマー
縦動画転送
動画切り出し転送
背景ぼけ切り替え機能
商品レビュー用設定
美肌効果
顔優先AE
指向性3カプセルマイク
手振れ補正アクティブモード(光学+電子式)
リアルタイムトラッキング
動物瞳AF
背景ぼけ切り替え機能
商品レビュー用設定
美肌効果
顔優先AE
指向性3カプセルマイク
手振れ補正アクティブモード(電子式)
リアルタイムトラッキング
動物瞳AF
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3機種のサイズ比較です。ZV-1FはZV-1とほとんど同じサイズ重量で、ZV-E10より一回り小さいです。

ZV-1F、ZV-1、ZV-E10のサイズ比較をした図

センサーサイズの比較です。ZV-1FはiPhone14proよりは大きく、ZV-E10よりは小さい1インチセンサーです。

センサーサイズをフルサイズのα7IV、APSCのZV-E10、1インチのZV-1F、1/1.3インチのiPhone14proと比較した図

3つの特徴

ZV-1Fの特徴を3つ解説します。

vlog撮影に最適な20mm単焦点レンズ

先代のZV-1は24mmスタートで自撮りなどvlog撮影には少し狭い画角でした。

一方ZV-1Fの20mmはvlogに最適な画角です。

歩き撮りのブレを抑えてくれる手振れ補正アクティブモードを使うと少し画角が狭まりますので、その点を考慮しても動画撮影にはより広い20mmが適しています。

一方2倍までの超解像ズームも備えているため、標準域の40mm相当でも撮影できます。

20~40mmまで撮影できるため、ほとんどの動画や風景からスナップなど静止画撮影でも使いやすい画角と言えるでしょう。

スマホ転送やSNS投稿向けの新機能が豊富

撮った画像や動画はスマホに転送してSNS等にアップするのに便利な機能が追加されています。

特に、「動画セルフタイマー」「縦撮り動画転送」「動画切り出し転送」は、撮った動画を手間をかけずSNSにそのままアップできる、これまでのカメラになかったとても先進的な機能です。

VLOGCAMと謳っているだけにvlogや投稿動画向けの機能がさらに充実しています。

スマホステップアップユーザー向けのシンプルで分かりやすい機能

初心者が気軽にきれいな動画を撮ることを優先して、余計な機能を極力省いたシンプルで使いやすいカメラになっています。

例えば、静止画のRAWモードや、位相差AFは省かれています。

これらは静止画において動きものを撮ったり、撮った後に自分の好みに仕上げるのに必要な機能ですが、動画ではなくてもあまり困らない機能です。

その一方、α1やα7IVゆずりの好評なクリエイティブルックが搭載され、簡単に撮って出しで自分好みの仕上がりにできます。

スマホ撮影に慣れているユーザーでも迷うことなく簡単に使うことができるため、ステップアップしたい方におすすめのカメラです。

2.ソニーVLOGCAM ZV-1Fの口コミ・評判を徹底レビュー

ソニーVLOGCAM ZV-1Fの口コミ・評判で気になるものをピックアップしてみます。

ここがGood

超広角レンズと全画素読み出しの組み合わせにより、デジタル手ブレ補正機能付き(1.23倍クロップ、約25mm相当の画角)でも十分な広視野角を実現している。

https://asobinet.com/info-review-vlogcam-zv-1f-dp/

オートフォーカスは位相差なしでもかなり速い。

https://asobinet.com/info-review-vlogcam-zv-1f-dp/

さらに、レンズ前面に40.5mmのねじ込み式フィルターを簡単に装着できるため、NDフィルターやC-PLフィルターを導入しやすいのもGood。

https://asobinet.com/info-review-vlogcam-zv-1f-dp/

ここが気になる

まず知っておきたいのは、ZV-1FはRAW出力での撮影ができず、JPEGか動画のみだ。また、フラッシュは内蔵されておらず、ホットシューにも取り付けられない。

https://asobinet.com/info-review-vlogcam-zv-1f-dp/

海外だと$499ですか。
円安でなければ6万ぐらいなのでサプライズプライスだったはずなんでしょうけど、時期が悪すぎますね・・・

https://digicame-info.com/2022/10/zv-1f-1.html

画角が狭くなるので光学式の手振れ補正はのせてほしかった

https://digicame-info.com/2022/10/zv-1f-1.html

とにかく簡単にきれいな動画を撮りたい、という層向けに機能を絞ったことで、従来のカメラユーザーからはいくつか不満の声も聞こえているようです。

一方、スマホのフロントカメラの置き換えをターゲットにしたとも言われており、自撮りやSNS投稿動画を撮りたいというステップアップを考えている人向けとしては、ちょうどマッチした仕様との意見が多かったです。

ただ昨今の円安の影響で、海外だと妥当な価格も日本だと期待より高額になってしまっているのが残念という声は多かったです。

価格がこなれてくればコスパのいいカメラとして評判も高まってくるのではないでしょうか。

3.ソニーVLOGCAM ZV-1Fのメリット

ここからはZV-1Fのメリットを見ていきます。

20mmF2の単焦点レンズ

出典:sony

先代のZV-1は24mmスタートのレンズだったので、特に自撮りにおいて画角が狭いとの一部不満の声もありました。

今回ZV-1Fでの改善点の一番のポイントはレンズを20mmの広角にしたことだと思います。

一方ズームはあきらめ単焦点に割り切っているのは潔いポイントです。

単焦点といっても、超解像ズームがあるため、2倍の40mmまでは十分使える画角です。動画やスナップ程度であれば実際はあまり不便を感じない仕様でしょう。

超解像ズーム
映像を構成しているすべての画素を解析し、画質劣化の少ない画像処理により拡大するもの。

また、別の視点から見るとZV-1の沈胴レンズ(レンズが伸びる)だと、電源オンオフでレンズの収納を待たなければいけませんでした。

一方単焦点だとレンズの動作を待つ必要がないので、より気軽にテンポよく撮影できるというメリットもあります。

ZV-1F、ZV-1のレンズが伸びる様を比較した図
レンズが伸びない方が使いやすい

個人的にはさっと取り出してすぐ撮りたいので、単焦点は嬉しい仕様です。

またF2というF値も暗くもなく、明るくてレンズが大きくなることも回避してバランスのいい数字だと思います。

  • ZV-1(旧型)の沈胴レンズ(レンズが伸びる)は、電源オンオフでレンズの収納を待つのに時間がかかるが、ズームレンズのためズーム撮影した場合の画像がきれい。
  • ZV-1F(新型)は単焦点レンズのため電源オンオフ時にレンズが動かずすぐに撮影できる。また、ズームレンズではないものの、画像処理による超解像ズームが使用できる。

動画向けの新機能

ZV-1やZV-E10には無かった、動画特にSNSなどの投稿動画向けの新機能がいくつか追加されています。

動画時のセルフタイマー機能

出典:sony

動画撮影時に3秒のセルフタイマーが搭載されました。

これまで静止画では見慣れた機能ですが、おそらく動画では全く初めての機能ではないでしょうか。

斬新だけど痒い所に手が届くいい機能だと思いました。

実際動画撮影時には、RECボタンを押してすぐに録画が開始されるため、最初の数秒はブレてしまい、使えないシーンとなり後からカットする必要がありました。

3秒だけでも用意が整うまで待ってくれるセルフタイマー機能は重宝しそうです。

常用したくなる機能です。

ショットマークによる切り出し動画転送機能

出典:sony

撮影した動画のある部分にショットマークを付けることができ、その前後の15秒、30秒、60秒の決められた時間分だけを切り出してスマホへ転送できる機能です。

こちらも今までに全くなかった、初めての機能です。

実際、動画は後から編集するのが大変手間なので、撮りたての記憶が鮮明なうちに最初からいいシーンだけを選んで転送すればスマホでの編集の手間が省け、より気軽に動画投稿を楽しむことができます。

投稿動画時代にマッチした期待の大きい機能です。

縦撮り動画のスマホ転送

出典:sony

これも私自身欲しいと思っていた機能です。

動画の場合、縦撮りしても、自動的に横向き映像として扱われ、tiktokなどスマホの投稿動画として使うには面倒な後処理が必要でした。

これは、その手間を省き、縦撮り動画はスマホに転送すると、そのまま縦撮り動画として扱われる大変便利な機能です。

最近はtiktokやInstagramだけでなく、youtubeやFacebookなど様々なSNSで縦撮り動画を扱うようになり、スマホで鑑賞する場合は画面いっぱい表示できるため縦撮りのほうがやはり見やすいと感じます。

時代にマッチしたこれから重宝されそうな新機能です。

クリエイティブルック

出典:sony

αシリーズで好評なクリエイティブルックがVLOGCAMに始めて搭載されました。

こちら、α7IVで実際にいつも使っており、とても気に入っている機能です。

静止画だけではなく動画にも適用できるので、自分好みの表現をすぐに設定できます。後から色合いなどを編集する手間も省け、その場で納得のいく雰囲気の映像がかんたんに撮影できます

クリエイティブルックについてはα7IVのレビューで詳しく紹介しています。

新メニュー

出典:AV Watch (impress.co.jp)

公式の商品紹介には出てきていないのですが、先行で使った人のレビューで嬉しい進化点を見つけました。

メニュー構成が、α1やα7IVで採用された新メニュー構成になっているようです。

以前の横移動で項目を選ぶメニューだと、少々使いづらかったのですが、この縦移動と横移動の組み合わせで項目にたどりつけるメニューだと、少ない操作で目的の項目にたどり着くことができ、便利になったことが体感できます。

α7IVで実際このメニューを使った時の使い心地を詳しく解説しています。

4.ソニーVLOGCAM ZV-1Fのデメリット

手軽な動画撮影においてはいいとこずくめのZV-1Fですが、逆にデメリットはどこでしょうか?

手振れ補正アクティブモードが電子式で画角が狭まる

手振れ補正アクティブモードは動画の歩き撮り時でもブレを撮ってくれるジンバルいらずの大変有用な機能です。

一方、電子式の場合、画角がそれなりに狭まってしまいます。

ZV-1Fでは通常20mm相当の画角ですが、アクティブモード使用時は25mm相当になるというレビューがありました。

25mmは、通常の動画撮影ではそこまで狭くなく、ほどんどのケースでは問題ない範囲と感じます。

ただ、自撮りにおいてはやはり狭く感じるでしょう。

もともと先代のZV-1では24mmで自撮りする使い方もできていたので、25mmは自撮りはできなくはないですが、少し窮屈さを感じるかもしれません。

ただ、レンズ交換式のZV-E10では画角はさらに大きく狭まるので、それに比べると十分許容範囲と言えそうです。

ちなみに、ZV-E10の手振れ補正アクティブモードは画角こそ狭まりますが、手振れ補正効果は抜群です。レンズ交換式なので、より広角なレンズを使えばいいので対応可能です。

(まだ)価格が高い

ZV-1Fは手軽に動画を撮るのに特化した大変使いやすいカメラだと思いますが、さらに機能の多いZV1やZV-E10と比較するとやはり価格が高く感じてしまいます。

製品名ZV-1FZV-1ZV-E10
価格\83,000前後(※1)¥73,120(※2)¥67,980(※2)
(※1)店頭予想価格 (※2)2022/10/14時点 kakaku.com最安価格

ZV-1Fの価格は店頭予想価格なので、実売はこれより下がるとは想定されます。

実際、ZV-1もソニーストアの販売価格では\99,901です。

それを考えると、値段がこなれてくると、最安値では\60,000台くらいに落ち着くとも予想できます。6万円くらいになるととてもコスパ良く感じ、だれにでもおすすめできるカメラになります。

まだ、発売当初は価格が高いかもしれませんが、価格で迷われる方は時期を見て落ち着いてきたら購入されることをおすすめします。

ちなみに、ソニーストアでは、3年保証付きで表示価格より大幅に安く買う方法があるのでこちらの記事を参考にしてみてください。

5.ソニーVLOGCAM ZV-1Fはこんな人におすすめ

これまで調べてきた口コミ、評判やメリットデメリットから分かった、ZV-1Fをおすすめしたい人はこんな人です。

ZV-1Fがおすすめな人
  • スマホ画質(特にフロントカメラでの自撮り)に不満があり、もっときれいな画質で撮りたい
  • とにかく簡単にきれいに写真や動画を撮りたい
  • そこそこ安くいいカメラが欲しい人
  • スマホに動画を転送して気軽にSNS投稿したい人

このどれかに当てはまる人は、ぜひZV-1Fを使ってみてください。

スマホとは違う使いやすさやきれいな画質に満足されるはずです。

その一方で、自撮りはあまりしない、SNS投稿もあまりしない、という人には、ZV-1
より一眼カメラライクな背景をぼかしたきれいな画質で撮りたい、写真もきれいに撮りたい、という人にはZV-E10をおすすめします。

特に、ZV-E10は画質はZV-1FやZV-1より大幅に向上するのに価格はさらにお安くて、コスパ最強です。

6.まとめ

この記事では

  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fの特徴
  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fの口コミや評判
  • ソニーVLOGCAM ZV-1Fはどんな人におすすめか

をお伝えしました。

ソニーVLOGCAM ZV-1Fはとにかく気軽に写真や動画を撮りたい、というスマホからのステップアップ考えているに最適なカメラです。

特に20mmの単焦点というのは、自撮りもvlogもスナップも撮りやすい使いやすいレンズで、ミラーレスカメラのサブ機としても便利に使えそうです。

ぜひZV-1Fを使って気軽に動画撮影を楽しんでみてください。

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今回ご紹介したZV-1Fを始め、Vlog・Youtubeにおすすめなカメラをこちらの記事で紹介しています。

また、新たにフルサイズのVlog用カメラであるZV-E1 iconが登場しました。普段取っているスマホやコンデジ、APSCカメラでの画質からさらにクオリティの高い動画を撮りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。