ニコンZマウントの中でも人気のAPSCカメラ、Z50を使う機会があったので、外観と操作性について徹底的にレビューします。
ニコンのカメララインナップやZマウントおすすめのレンズについてはこちらの記事をご覧ください。
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。
1.徹底レビューニコンZ50外観・操作性編
Z50は2019年発売のモデルですが、発売から2年たった今でもZマウントのAPSCカメラとして、現役のモデルです。
完成された性能、安価、小型軽量の3点で人気の機種ですね!
その後、クラシックカメラスタイルのZfcが2021年に発売されましたが、外観が変わっただけで中身はZ50のままと言われています。
正面
キットレンズの16-50mmを装着した状態の正面写真です。
従来の一眼レフD7500などを踏襲したニコンらしいデザインですが、これまでに比べ洗練されシンプルになった印象です。
外観上で気づく点としては、いままで右上にあった機銘版(Z50のバッジ)が右下に移動しています。
またこれまで正面から見えるグリップの上部にあったニコン特長の赤ラインが、正面からは見えない左側に移動しました。
操作系については、グリップした状態で右手で押せるFn1/Fn2ボタンの位置が変わりました。D7500より押しやすくなったと思います。
レンズリリースボタンは、ZマウントになってもこれまでのFマウントと同じ右側真ん中の位置にあり、変わっていません。
レンズ交換する際は、左手でこのボタンを押して右手でレンズを回す同じ操作で交換できます。
レンズを外してみたところです。
これまでのFマウントより大きくなり、各社フルサイズミラーレスマウントの中で最大のZマウントの大きさが目を引きますね。
電子接点は、Fマウントと同じ上部にあります。
細かい点ですが、マウントの係合爪の数がFマウント3か所から、Zマウント4か所に増え、信頼性が増しました。
マウントの種類についてはこちらの記事をご参照ください。
側面グリップ側
グリップ側から見たところです。
Z50のグリップは小型bodyながら深く、かなり握りやすいです。
女性など手の小さな人には大きすぎず小さすぎずちょうどよい深さです。
一方高さが低くなったぶん、小指が余ってしまいます。
小指までしっかりかけて撮りたい方には、下記のようなエクステンショングリップをおすすめします。
側面インタフェース側
外部インターフェース側の側面写真です。
MIC入力端子とUSB micro B、HDMI mini端子があります。
USB端子は現在主流のtype Cではないのが若干残念です。
USBからBodyだけ充電できます。(専用の充電アダプターも付属します)
端子蓋を開けたところです。
端子蓋はよくあるエラストマータイプのもの(ゴム様のくっついている蓋)です。
使い勝手がいいとは言えませんが、しっかり閉めることを気を付ければ使用上問題になることは無いと思います。
液晶パネルはバリアングルではなくチルトタイプなので、これらの蓋が干渉することはありません。
背面
背面から見たところです。
一眼レフ時代のニコン機では液晶パネルの左側にメニューボタンなど主要なボタンが配置されていたので、左手で操作する必要がありました。
ミラーレスになりすべて右側に配置されるようになってので、すべての操作が右手で完結し使いやすくなったと思います。
また、左肩にあったモードダイヤルが右肩に移動したのも変化点です。左肩がすっきりしました。こちらも右手で操作が完結するのでいい改善点です。
一つ気になる点は画像の拡大縮小やDISPボタンが物理ボタンではなく、画面のタッチパネルになったことです。最初は少し戸惑いましたが、慣れれば問題ないでしょう。
また、ニコン機の特長として、OKボタンの周りのキーが、回らない固定タイプのボタンになっています。キヤノンやソニーなど他社はここがくるくると回るタイプなので、他社を併用していると戸惑うことがあります。
ここも慣れの問題ですが、個人的には画像の再生時やメニュー送り時などに早く送ることができるので回転タイプが好みです。
ボタンの押し心地については、ストロークの浅いほうだと思いますが、クリック感がしっかりあり押したことが分かりやすいので特に問題は感じませんでした。
液晶パネルを上側いっぱいに向けたところです。
90度以上しっかり角度を付けられるので、低アングル撮影も問題ありません。
反対側の下側に回転させたところです。
自撮りもできる180度回転位置まで動かすことができます。
ただし、下側にパネルが来るので、ジンバルやシューティンググリップを付けた状態だと干渉したり画面を見ることができません。
動画での自撮りは難しいかもしれません。
180度回転時の背面側です。
チルトヒンジは程よいトルク感で動かしやすいです。
ダイヤル・シャッターボタン
上部から見たダイヤル類の配置です。
全ての操作部材が右側に寄せられたので、右手で操作が完結するため使いやすくなったと感じました。
動画Recボタンも、背面ではなく上部のシャッターの近くに配置されたのも個人的には使いやすいです。
動画と静止画の切り替えがモードダイヤルと別になったもの好印象です。
一方ダイヤルのトルクが少し弱く感じました。気付かないうちに誤動作で回転することがありそうだと思いました。
シャッターは若干軽めに感じます。
個人的にはもう少し深くて反力を感じるほうが好みですが、好みの問題で使用上特に問題は無いと思います。
他機種とサイズ比較
ソニーのフルサイズミラーレスカメラα7IV
とサイズ比較してみます。
関連記事:α7IV長期使用レビュー
それぞれのサイズ、バッテリ・SDカード込み質量はこちらの通りです。
サイズ | 質量 | |
Z50 | 幅126.5x高さ93.5x奥行き60 mm | 450 g |
α7IV | 幅131.3x高さ96.4x奥行き79.8 mm | 658 g |
正面から見たところです。
bodyのサイズはZ50がAPSCということもありだいぶ小さいです。
一方、ソニーEマウントと比較してニコンZマウントの大きさが際立ちますね。
特にAPSCセンサだと十分な余裕があるように見えます。
上部から見たところです。
Z50はボディ内手振れ補正なし、α7IVはボディ内手振れ補正ありということもあり、ボディの厚さがだいぶ異なります。
一方グリップの深さはそこまで大きく変わらないことが分かります。
両機種ともグリップの感触は良く持ちやすいです。
キットレンズ
最後にキットレンズDX 16-50mm F3.5-6.3 の外観もお伝えします。
このレンズは沈胴収納タイプとなっており、上記は収納状態の図です。
レンズを16mm位置まで繰り出さないと撮影できません。
フィルタねじにねじ込むタイプのフードが取りつきます。
フードを取り付けた時はフードの上からレンズキャップや保護フィルタを取り付けることができます。
こちらはワイド端16mm時の状態です。
そこそこ伸びることが分かります。
テレ端50mmの状態です。
ワイド端とほとんど長さが変わりません。
ワイドからテレに行く間に一度縮んで再度伸びる仕様です。
2.まとめ
今回のレビュー開封編では、
・ニコンZ50の外観
・ニコンZ50の操作性
について詳しく見ていきました。
一眼レフのD7500から小型軽量になったうえ、操作性も大きく進化しており、使いやすくなっていると感じました。
エントリー層向けのAPSCカメラとしては完成度が高く、上級者の方でも納得して使ってもらえるサブカメラになり得ると思います。