幼稚園・保育園の運動会は、子供たちが練習してきた成果を発揮する大事なイベントです。撮影のコツを事前に頭に入れて、万全の状態で迎えたいですよね。
絶対に笑顔をカメラに納めたい!
また、初めての運動会は勝手が分からず撮影機材も悩みがちです。
この記事ではそんな幼稚園・保育園の運動会の撮影を楽しむためのテクニックや機材をご紹介します。
1.幼稚園・保育園の運動会の撮影5つのコツ
幼稚園・保育園の運動会の撮影のテクニックは次の5つです
それぞれ説明していきます。
コツ1:ポジション取りと200mm望遠レンズ
運動会の撮影成功のカギを握るのは、実はポジションどりといえるかもしれません。狙った構図が撮れる位置を確保すれば、あとはシャッターを切るのみです。
ただ、我が子の勇姿を見よう、カメラに納めようと、全ての保護者の方がひしめき合う運動会。いい場所は、自ずと混みあいます。さらに、ダンスにかけっこに玉入れに・・・と、子供たちは動き回るので、なかなか思うようなポジション取りができないのが実情です。
そんな運動会での撮影には、離れたところから撮るのが得意な望遠レンズがあるとよいでしょう。
幼稚園や保育園の園庭はそこまで広くないため、200mm程度の望遠があれば十分です。
また、もっとアップで撮りたいときは、最近のカメラに大抵ついているAPSCクロップモードでより望遠にして撮るのが便利です。
コツ2:集合写真のために広角レンズも用意
幼稚園・保育園の運動会では、最後に集合写真を撮ることも多いです。望遠だけでなく、広角もあればなおよいでしょう。
24~35mm程度がおすすめなので、先ほど紹介した70-200mm F4と合わせるなら、24-105mmF4も持っていきましょう。
競技中はほぼ200mm付近の望遠で撮るため、レンズ交換の頻度、広角レンズの使用タイミングはあまり多くないです。
そこで、1本で済ませたいという人は、24-240mmなどの便利ズームがおすすめです。
背景がぼけにくいとはいえ、運動会は屋外で明るいため、シャッタースピードは速くできるので手振れを抑えやすく、運動会というシチュエーションとの相性はいいです。
また、集合写真を撮るときは、手前から奥の人までピントが合うように、F値をF5.6くらいまで絞りましょう。
あまりF値を下げ過ぎると、端の人がボケてしまうのよね・・・
コツ3:高倍率ズームのビデオカメラと2台体制で
家庭用のビデオカメラ市場が縮小して久しいですが、やはり運動会はビデオカメラがあるといいです。
パパとママで写真とビデオを分担できるためです。カメラ1台だと、写真かビデオかどちらかしか撮れません。
運動会は動きがあるため、動画で撮っておくと、編集して後から家族で見返したり親戚に送ったりして楽しめます。
その際ビデオカメラはなるべく高倍率ズームのものをおすすめします。
次の画像は動画で開会式の様子を70mm相当と200mm相当で撮ったものです。
70mm相当の方は、「どこに写っているかな…」という感じです。
200mmだとまだ遠いとはいえ、後ほど見返した時に「うちの子ここに写っている!」と瞬時にわかるまでに写りが変わります。
顔のアップまで求めるのであれば、300mm以上までズームできるビデオカメラをおすすめします。
コツ4:三脚は使わない
運動会は三脚はOKのところが多いですが、実際は三脚を立ててゆっくりとっている暇はありません。
子供の競技種目に合わせて動き回りますし、また上の写真のように、撮影するのにいいポジションは人だかりができるため、三脚を広げることが難しいです。
荷物になりがちですので、三脚は持って行かなくてもいいでしょう。
代わりに、手振れ補正付きのカメラをおすすめします。
コツ5:かけっこはゴール前から撮る
子供たちの見せ場であるかけっこ。撮影場所のポイントは3カ所。
①スタート時の構えている様子
②一生懸命走っている様子
③ゴールの瞬間
そのうち、①②は、子供の斜めに位置するため表情をとらえにくいケースがあります。スタートしたのを目で追いながら、ゴール地点のその先で正面からカメラを構えるのがおすすめです。
次の2枚の写真はどちらもゴール前から撮ったものです。
このように躍動感のある写真が撮れます。
ただし、一瞬で駆け抜けていくため、きれいに撮るのは難しいシチュエーションです。しかも本番は一回だけ。あたりまえですが、やり直しはありません。
事前にできることは2つ。
- 子供に走る順番(前の方か後の方かだけでも)を聞いておく。(園によっては走る順番を事前に教えてくれる場合もあります。)
- 可能ならば前の組の子供たちで撮る練習をする。
最初から構えていたポジションに子供が走ってきたら、フォーカスを合わせてひたすら連写します。
そのため、フォーカストラッキング機能と連射機能に優れたカメラが必須です。
人数制限で私が一人で参加した運動会。α7IV のオートフォーカスと連射機能で、カメラ初心者の私でもブレずに撮れました!(ゴール写真2枚目)
2.幼稚園・保育園の運動会撮影におすすめカメラと機材
幼稚園・保育園の運動会撮影におすすめの機材はこちらです。
お す す め | カメラ | ビデオカメラ ミラーレスカメラ |
レンズ | 24-240mmなどの高倍率ズーム 70-200mm F4などの望遠ズームと24-105mm F4などの標準ズーム |
運動会は園庭等をめいっぱい動き回るため、動画としてはビデオカメラがおすすめです。また、明るい光のある外での撮影がメインとなるので、静止画としてはミラーレスカメラをおすすめします。
園庭等は広いので、望遠まであるズームレンズがおすすめです。
メーカーごとにおすすめ機種をまとめます。
ニコン
※ニコンの家庭用ビデオカメラは無し
ニコン Z6II フルサイズミラーレスカメラ | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S Zマウント 標準ズームレンズ | NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR Zマウント 高倍率ズームレンズ |
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フルサイズミラーレスカメラの中では安価なほうだが、手振れ補正がついていたりと大変コスパのいい機種。Zマウントの入門として最適なカメラ。
キヤノン
※キヤノンの家庭用ビデオカメラは無し
キヤノン EOS R6 | RF24-105mm FL IS USM 標準ズームレンズ | RF70-200mm F4 L IS USM 望遠ズームレンズ | RF24-240mm F4-6.3 IS USM 高倍率ズームレンズ |
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こちらもフルサイズミラーレスカメラの中では最も安い部類の機種。必要十分な機能を備えており、初心者におすすめの1台。
キヤノンのレンズはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ソニー
ソニー α7IV | FE 24-105mm F4 G OSS 標準ズームレンズ | FE 70-200mm F4 G OSS 望遠ズームレンズ | FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 高倍率ズームレンズ |
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2021年に発売となった最新機能の詰まった万能な1台。特に手振れ補正アクティブモードが優秀で、動画の歩き撮りもできる。
私はα7IV を発売日に購入し、現在使い倒しています
短期間しか使わない機材って、買うのはハードル高いですよね。カメラやレンズをレンタルできるサービスを利用するのもひとつの方法です。
レンタルサービス20社を徹底的に調べて比較した結果、品揃え・値段・サービス内容ともに充実したAPEX RENTALS
とGooPassがおすすめです。
関連記事:おすすめカメラレンズ機材レンタル比較
期間を気にせず使いたい人
いろいろな機材を試してみたい人
例)雨で延期になるかもしれないから長く借りておきたい!
例)せっかくなら他の行事でも使いたい
- 品揃え充実
- サブスク型で長期でも安い
- 途中で機材を交換できる
- 解約も簡単
レンズも買うと高いので、シチュエーションに合ったレンズをレンタルするのがおすすめ
3.幼稚園・保育園の運動会の撮影後の楽しみ方
運動会でいい写真が撮れたら、せっかくなので記念に残しましょう。
最近では運動会の参加人数も絞られていることが多いので、形にするとおじいちゃんおばあちゃんにも子供の勇姿を見せることができます。
フォトブックを作る
運動会での子供の活躍をアルバムにしたフォトブックを作るのがまずおすすめです。
運動会はプログラムが多いため、一度の運動会だけでもたくさんの子供の姿が写せます。
アルバムにして残しておくと、いつでも見返すことができます。また、自分たちで鑑賞するだけでなく、両家のおじいちゃんおばあちゃんにも贈ると喜ばれます。
あちこちの親戚に配りたいフォトブックは、一冊198円から作成できる「しまうまプリント」 がコスパがよくおすすめです。
我が家は毎年しまうまプリントのフォトブックを作成しています!
しまうまプリントフォトブックの詳しいレビューはこちらです。
4.まとめ
この記事では、
- 幼稚園・保育園の運動会の撮影の5つのコツ
- 幼稚園・保育園の運動会におすすめのカメラとレンズ
- 幼稚園・保育園の運動会の撮影後の楽しみ方
を解説しました。
運動会は子供もたくさん練習してきて楽しみにしている晴れ舞台です。張り切っている子供の姿。ぜひきれいな写真に残したいですね。
我が家は撮影したものを、運動会の夜に家族で鑑賞して盛り上がります。子供たちは一年、二年とたっても、写真を見るたびに「このとき〇〇でね!」「練習のとき3番だったのがここで頑張ったから2番だったよ!!」と記憶を呼び覚ましています。
撮ってよかったなぁと思う瞬間です
撮影の練習をして、ぜひ子供の頑張りに負けないような素敵な写真を撮ってください。撮影に関することは事前にこの記事で予習して心配事は減らしておき、当日は家族みんなでイベントを楽しみたいですね。
一生に一度しかない大切なイベント、撮影の一助になれば幸いです。
この他にも、シーン別撮影テクニックを24イベントと14シーンにわけてまとめています。