本記事では、カメラを始めるメリットや楽しみ方をご案内したいと思います。
最近カメラに興味があるが、具体的にどんなメリットや楽しみ方があるかわからない、高価なカメラを買って後悔しないだろうか、という疑問や不安をお持ちの方に、特におすすめします。
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。
1.カメラのメリットや楽しみ方
手軽さと奥深さ
カメラはとても簡単に始められます。
身近なところでは、スマホのカメラで気軽に写真や動画を撮ることが出来ます。撮った後も共有アプリやSNSで気軽にシェアできる時代です。既に使っているという方も多いのではないでしょうか。
また、撮影するだけでなく、その活用は無限に広がっています。画像を編集したり、加工したり、アルバムを作って家族や友人と共有したり、作品投稿サイトに応募したりといった楽しみ方をする方が増えています。
一方、カメラはとても奥が深い分野です。
大きなカメラの分類には、フィルムカメラ、デジタルカメラ、インスタントカメラなどがあり、デジタルカメラの中でも一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトデジタルカメラ、動画撮影カメラなど種類が多岐にわたります。
写りにこだわったり撮りたいもの・ひと〔被写体〕が増えてくると、撮影知識や機材知識を身につけることで、写真の腕はめきめき上がっていきます。カメラに求めるものって、人それぞれですよね。多様化するニーズに応えるべく、各メーカーもしのぎを削って新しい技術を次から次に開発しています。あなただけのこだわりや、撮りたいもの・ひと〔被写体〕に応えてくれるカメラがきっとあります。
様々なメーカーの様々なラインナップがあり、入り口は手軽でもその奥には深遠な世界が広がっています。これらについては、今後記事にしていきたいと考えています。
大切な瞬間を色濃く残せる
カメラの最大のメリットは、大切な瞬間を色鮮やかに残せることです。それは、大好きな子供や家族、友人との時間かもしれません。大事な試合のワンシーンかもしれません。ふと見上げた空模様かもしれません。
私たちの記憶は、時間がたつにつれてどうしても色あせてしまいます。写真や映像に残すことによって、昔の事も鮮明に映し出され、まるで昨日の出来事のように記憶を呼び覚まされるのです。
文字や音声でも過去の出来事を残すことが出来ますが、昔から「百聞は一見に如かず」ともいいます。視覚に訴える色鮮やかな情報は、瞬間的に印象と記憶を結びつけることができます。カメラのもたらす大きな価値と言えるでしょう。
所有する喜び
モノとしてのカメラは精巧な作りで、所有する喜びを与えてくれます。
かつてのカメラは機械のかたまりで、電源もなくメカの機構だけで駆動する精密な工業品でした。それらは時代を経ても機能と価値を失わず、アンティークカメラとして50年、100年たった今でも現存し、高値で取引をされているものもあります。
デジタルカメラが主流となった現代では、電気を使って駆動する仕組みとなりました。それでも、一眼レフカメラはボディの中にメカ部品(駆動ミラーやペンタプリズムなど)を多く配置し精密な駆動を実現しています。また、ミラーレスカメラでは現代技術のかたまり(イメージセンサや画像処理エンジンといったもの)によって、あの小さな筐体で高品質な画像を残すことを達成しています。
カメラは、使っているうちに、次第に愛着が湧いてくるものです。そのような技術を詰め込んだカメラを自分で選んで手に入れるということは、持っていること自体が誇らしくなるでしょう。カメラの新旧に関わらず、所有すること自体が喜びをもたらしてくれます。
上達するプロセスを楽しめる
自分で写真や動画を撮るうちに、試行錯誤することでだんだん上達していきますが、自分でも上達していくのがわかるため、その過程を楽しむことが出来ます。
試行錯誤するうちに、機材知識や撮影知識を吸収して撮れる画像のクオリティが上がっていくため、達成感を得られるためです。
同じ被写体でもどのように撮ると、その被写体の良さを引き出せるか、どのような機材で撮ると違った一面が撮れるかなど、撮影一瞬一瞬が成長の過程となります。自分の頭で考えて上達することで、思うような写真が撮れた時の達成感は大きいものです。
しかも撮影シチュエーションは、二度と同じ場面はないため、どんなに上達しても毎回新しい発見や気づきがあります。
ある意味ゴールにたどり着くことのない世界ですが、それがカメラの醍醐味でもあると思います。
行動の広がりと交流
カメラを始めると、自分の行動範囲が広がります。またその行く先々で様々な人との交流が生まれます。
なぜなら、カメラは現実の瞬間を切り取り自分の色で残すことができるため、今まで見てきた風景や会ってきた人を自分のカメラに収めてみたくなります。また、ほかの人の撮った写真や映像を見て、自分ならどのように撮りたいかなど思いを馳せることになり、まだ行ったことのないところへ行ってみたい、カメラに収めたいという気持ちになるためです。
その過程で、同じカメラが趣味の人はもちろん、カメラを持っていなくても撮影している自分に興味を持つ人が現れて様々なシーンで声をかけてもらうことが増えます。ネットやSNSで情報収集するうちに、同じような思いや悩みを持つ人に出会うこともあるでしょう。カメラは究極のコミュニケーションツールともいえるでしょう。
以上、カメラを始めることによるメリットや楽しみ方を自分なりの視点で挙げてみました。
ところで、始めるにあたって心がけるとよい点もいくつかあります。
2.カメラを始める際に気に留めておきたい点
知識を詰め込み過ぎない
先ほど、カメラは奥が深いと言いましたが、カメラを始める最初の段階から多くの知識を知ろうとし過ぎないことも大切です。
なぜなら、カメラに関して本当に様々な知識や情報が溢れているため、細かいことまで考えすぎてしまうと、シャッターチャンスを逃す恐れがあるためです。シャッターを切るのに時間をかけすぎる必要はありません。
本来知識や情報はカメラを楽しむために必要なものだと思います。その知識の波に溺れてシャッターが切れなくなると本末転倒ですよね。
失敗してもいいので、ぜひ気の向くままに、気軽にシャッターボタンを押しましょう。
初めてのカメラは用途に合ったものを
初めてのカメラは、ぜひ自分の撮りたいもの、用途に合ったカメラを選びましょう。ここは非常に重要です。
なぜなら、用途に合っていないカメラを選ぶと、撮りたいものが満足のいく形で撮れないどころか、カメラを持ち出すのが億劫になり、せっかくの撮影機会を失いかねないからです。
例えば、子どものサッカーの試合が撮りたいのに連射速度がゆっくりで、シャッターを押してから実際に撮れるまでにタイムラグの大きいカメラを選んでしまうと、撮りたかった場面やゴールの瞬間の劇的なシーンを取り逃がしてしまいます。また、海外旅行や山岳登山に持っていくのに、重量を考慮せずよく撮れることのみを重視したカメラを持っていくと、二度と持っていきたくなくなる可能性もあるでしょう。
ぜひご自分の撮りたいものや用途を考えてみて、用途に合ったカメラを選びましょう。
このサイトでもこれから用途別におすすめのカメラを紹介していきます。
カメラ沼に注意
これからカメラを始める人にあたっては、手の届く範囲で適切な機種を選んでいただき、まずはそのカメラだけで身近な被写体に向けてシャッターをたくさん切ってみることをお勧めします。たくさん撮ることで、上達もし、楽しさもわかってくるでしょう。
一方で、カメラを始めるということは、これは他の多くの趣味でもいえることだと思いますが、カメラ沼への入り口でもあります。ハマり倒し、どっぷり浸かってしまう可能性があります。
目的のロケ地を目指して旅程を組んだり、被写体によっては一瞬の撮影チャンスを構えるため長い時間待機してみたりと、いくらでもこだわりを注ぎ込める分野です。
また、カメラの世界ではお手頃なものから、中には一般的に買えるものでも100万円を超えるような高価な機種もあります。さらに、場合によっては、付随してレンズや三脚、メモリ、PCなど様々な周辺機材を揃えたくなるかもしれません。
実は、そのようなどっぷりハマっている人から話を聞いても、誰一人として後悔をしているという声は聞いたことがありません。みなさんそれぞれの楽しみ方で、こだわりや思いを注ぎ込んでいるようです。それだけの価値がある分野だとも言えるでしょう。
以上、カメラを始める際に気に留めておきたい点を挙げてみました。
3.まとめ
記事のポイントをまとめます。
・簡単に始められて奥が深く、貴重な瞬間を色濃く残すことができる。
・カメラを所有する喜びを感じたり、上達へのプロセスを楽しむことができる。
・カメラを軸として行動が広がり、交流が増える。
まずは、知識を詰め込み過ぎず、用途に合ったカメラを手に取ることから始めてみましょう。
この記事の内容を知っていただいたうえで、ぜひカメラを手に取っていたければと思います。そして、ぜひ最初の1枚のシャッターを切ってみてください。そこから先には、無限の楽しみが広がっていることを保証します。
こちらの記事では、カメラを始めるにあたって予算10万円で買えるおすすめの安いミラーレス一眼カメラをご紹介しています。参考になれば嬉しいです。
コメント