【知育によし】子供と一緒に野鳥の観察と撮影に出かけよう|おすすめの図鑑も

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暖かくなりお出かけ日和の日も増えてくると、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてきますね。

実は、バードウォッチングは、子供の自然への興味をふくらませるチャンスなんです。そして、カメラ好きの私たちには、シャッターチャンスでもあります。

しちみ
しちみ

子供とお出かけもしたいけど、撮影もしたい、という方…ぜひ野鳥撮影をおすすめします。

その理由と実際にやってみた感想や注意点などをお伝えします。

この記事でわかること

・子供と一緒に野鳥観察&撮影がおすすめの理由
・実際に撮った野鳥の写真
・おすすめの図鑑

カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがおおくりします。

1.子供と一緒の野鳥観察&撮影がおすすめの理由5つ

そもそも写真撮影自体は被写体を探したり、現れるのを待ったり、撮影の設定を突き詰めたりと、自由に動ける1人のほうがやりやすいことが多いもの。

ましてや野鳥撮影となると、超望遠レンズなど大型の機材が必要になり、カメラの設定もシビア、野鳥を探して奥深い山奥まで入って行ったり…というようなイメージが強く、ハードルが高い印象をお持ちかもしれません。

私も始めそう思っていたのですが、今回子供たちと一緒に野鳥観察(親としては野鳥撮影)をやってみて、実は身近な自然にも野鳥は多くいて、子供と一緒に行うアクティビティとしてとてもいいものだと気づきました。

子供と一緒に野鳥観察&撮影がおすすめの理由は次の5つです。

  • 身近なところで自然と触れ合える
  • ゲーム感覚で鳥を探せるので飽きない
  • 鳥や生き物に詳しくなる
  • 帰ってきてからも楽しめる
  • 継続性がある

1-1.身近なところで自然と触れ合える

野鳥は思ったより身近なところにたくさんいます。おすすめの理由の一つめは、あまり遠出をしなくても、お住いの都道府県内で子供と一緒に自然と触れ合えることです。

近くに山や川など自然の多い場所にお住まいの方はもちろん、都心でも水辺や林のある少し大きめの公園であれば多くの野鳥が生息しています。

また、ただ遊びに行くだけでも公園で自然と触れ合うことはできるのですが、遊歩道を歩いたり遊具で遊ぶ程度で終わってしまうことが多いです。

「野鳥を探す」という目的があることで、木の上のほうを良く見たり、鳥の声に耳をすましたりと、より深く自然と触れ合えることに気づきました。また、あえて脇道にそれてみたり、人がいなさそうな木の茂った方へ行ったりと、普段とは異なる方へ足をのばすことも楽しくなります。

しちみ
しちみ

このご時世のアクティビティとしてはとてもいいのではないでしょうか?

1-2.ゲーム感覚で鳥を探せるので飽きない

ハイキングや山登りも、ひたすら歩くだけだと、子供がすぐ飽きてしまいます。特に幼児だと体力も無いので、すぐ帰りたい攻撃や抱っこ攻撃にあい、あまり長時間自然と触れ合うことは難しいと思います。

野鳥撮影だと、野鳥を探してゲーム感覚で進んでいくことができるので、飽きずに長い時間散策することができました。

しちみ
しちみ

ポケモンを探すような感覚に近いと思います。うちの子ポケモン大好き。

また、野鳥観察だと子供と一緒に遠くの小さな鳥を観察することは難しいですが、カメラで撮影すると、利点が2つあります。

  • その場で撮った画像を拡大して一緒に眺めることができるので、観察しやすい。
  • 撮った画像から、Google画像検索などですぐ鳥の名前を特定できる。

特にあまり見たことのない珍しい鳥が見つかると子供たちが驚いたり、喜んだりして、どんどん野鳥の世界にのめり込んでいました。

タバス子
タバス子

レアポケモンを見つけた感覚かな!

そうこうするうちに、大人でも大変な林道の中を幼児と一緒に3時間くらい散策していました。

1-3.鳥や生き物に詳しくなる

見つけた鳥の名前や特徴を詳しく調べることで、自然と鳥に興味が出てきます。

親も子も、1回行っただけでもたくさんの鳥の名前を覚えました。また、鳥以外にも虫や木の名前なども注意して見たり、調べることで、様々な自然の生き物や植物にも詳しくなります。

例えば、子供が覚えたのはこんなこと

  • ヒヨドリは花を食べる
  • トビは肉食だと思っていたら雑食で弁当がらも食べる
  • よく見るカラスは2種類!ハシブトガラスとハシボソガラスの違い
  • ハクセキレイと見た目が似た鳥はたくさんいる

図鑑で見ているだけだとなかなか覚えることは難しいですが、自分で苦労して見つけた生き物から派生することは記憶に残るようです。

何度か通うことで、すぐに周りのお友達よりも鳥を始めとした自然の生き物について詳しくなることでしょう。

タバス子
タバス子

私は子供の頃、祖父が野鳥の会会員だったために数回探鳥会に一緒に行ったことがきっかけで、夏休みの自由研究も野鳥観察をしました。鳴き声を調べたり、鳥の絵を描いたりしたことで、今でも鳥は詳しめです。

しちみ
しちみ

実体験に勝るものなし

1-4.帰ってきてからも楽しめる

家に帰ってきてからももう一度楽しめます。

その場で検索できなかった鳥の名前を一緒に調べたり、その野鳥スポットで遭遇できなかった鳥を調べたりすることで、また行ってみようという気持ちになります。

おすすめは、撮影した画像のレタッチを子供と一緒にやってみることです。

トリミングで構図を決めたり、明るさや色を変えてみたりすることで、鳥の体の細かい作りが分かったり、見えなかった羽毛の色が浮かび上がるなど、新たな発見があります

しちみ
しちみ

レタッチ自体は子供には難しいかもしれませんが、案を複数見せて「どっちがいいと思う?」など決めてもらうと、自分が関わった写真として愛着がわくみたいです

次回に向けて新しい野鳥スポットを子供と一緒に調べてみるのも楽しそうです。

1-5.継続性がある

野鳥撮影は一度行ったら終わりというわけではありません。

時期やタイミング、また季節によっても見られる鳥は変わります。春夏秋冬一年を通して楽しむことができるアクティビティです。

近場の野鳥スポットを一通り制覇したら、少し足を延ばして遠出してみることでさらに楽しみは無限大に広がります。

以上、子供と一緒に行う野鳥観察&撮影がおすすめの理由5つでした。

2.子供と一緒に野鳥観察&撮影をやってみた

実際にしちみが子供と一緒に野鳥撮影を行ってみたので、その様子をお伝えします。

2-1.三ッ池公園

神奈川県横浜市にある三ッ池公園に行ってみました。

三ッ池公園は、その名の通り3つの池を中心に周りを小高い林に囲まれた、都会の中の自然スポットです。

横浜の野鳥スポットとしても有名で、ネットの情報によると、一年を通して数十種類という多くの鳥が生息しているようです。

今回は、しちみが4歳と6歳の幼児を連れて3人で野鳥撮影に挑戦しました。

機材はα7IVと600mmまで撮れる超望遠ズームと2倍テレコンで挑みました。機動性を重視して、三脚・一脚は持って行きませんでした。

2-2.遭遇した鳥

1月の寒い日でしたが、3時間くらい散策して、10種類以上の鳥に遭遇しました。

ヒヨドリ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、花を食べるヒヨドリの写真
花をよく食べています
子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、別アングルからのヒヨドリの写真
街中にも多いヒヨドリ

オオバン

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、オオバンという水鳥の写真

カワセミ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、カワセミの写真
特徴的な色とくちばし

エナガ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、エナガの写真
「エナガ」の「エ」ってな~に?と聞かれる

シロハラ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、シロハラの写真

キンクロハジロ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、キンクロハジロの写真

ハクセキレイ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、ハクセキレイの写真

ワカケホンセイインコ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、ワカケホンセイインコの写真
外来種らしい

キジバト

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、キジバトの写真
むくむく

カルガモ

子供と一緒に野鳥観察に行って撮影した、カルガモの写真
意外とりりしい

2-3.やってみた感想

園内を1周するだけで10種類以上の鳥に遭遇しました。

その間子供たちも飽きることなく積極的に鳥を探してくれ、見つけた鳥の写真を拡大して見せると、喜んでいました。

よかったところ
  • 熱中していた:普段すぐに「疲れた」と弱音を吐く4歳の長男も、珍しく一度も弱音を吐かず3時間も探索を続けるほどでした。野鳥撮影自体はとても難しく、見つけてもすぐ飛んで行ったり、遠く離れていたりと、なかなか簡単には撮らせてくれません。その難しさがかえってやる気を刺激する要因となったようです。
  • 自然とのふれあい:林の中で鳥を探して周りを見渡したり、かすかに聞こえる鳥の声に耳をすませたりと、普段は見ていなかった自然の側面に目を向けることができた。
  • 親子のふれあい:いい構図で目当ての鳥が取れた時は達成感があり、その画像を子供にも見せることで終始親子で共通して楽しむことができた。

とても充実した1日でした。

しちみ
しちみ

子供と一緒ですので、「一種類の鳥をずっと狙って最高の構図を目指す!」といった撮影の仕方は難しいかも知れません。野鳥と出会ったまさに一瞬を切り取るような写真を狙ってみてください。

タバス子
タバス子

自然が相手なのでうまくいかない日もあるから、遊具など他にもアクテビティがあるところだと、万一の時にも一日が楽しく終わるかもしれませんね。

2-4.注意点・コツ

最後に子供と野鳥撮影に行く際の注意点とコツです。

  • 道路や水辺など危険があるところは避ける:特にカメラを覗く瞬間はどうしても子供から目を離さざるを得ないので、手をつないで歩かないと危ないような子は、大人がもう一人いた方が望ましいでしょう。
    また、撮影に夢中になって子供を見失ったり迷子にならないように、見守りデバイスを持たせるのがよいでしょう。どのデバイスを選んだらよいかは、こちらの子供用GPSのおすすめがランキングされた記事が参考になります。
  • 気分転換:途中で休憩できるスポットがある方がよい。お菓子や飲み物は必須です。今回は遊具もあり、途中で遊べてよかったです。
  • 子供と事前にお約束:他にも野鳥撮影している人がいることがあるので、鳥が逃げないように、走り回ったりし大きく動いたりしない。大声を出さない。
  • 子供も参加させる:子供にも何かカメラを持たせて、道端の草木や虫など見つけたものを撮らせると、さらに楽しめます(野鳥撮影はさすがに子供には難しいと思います)。

また、撮影にあたっては、日本野鳥の会の野鳥撮影マナー7か条を遵守されることを願います。

3.おすすめの図鑑

我が家が持参したのは「小学館の図鑑NEO鳥」。お子さんがいらっしゃるご家庭ではお馴染みかもしれません。こちらはNEOポケットとして、持ち運びやすいサイズになった図鑑です。軽くて便利。見つけた鳥に貼る付箋を一緒に持っていきました。

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今後買うのに狙っているのは、こちらの「見わけがすぐつく野鳥図鑑」
観察のポイントや見分け方、大きさの目安、鳴き声、いつ見られるかの観察カレンダー等が満載で野鳥観察の持ち歩きにベストバイです。日本の野鳥約300種掲載。

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また、鳥が好きになったお子さんが自宅で自分で読むことを考えると、次に紹介する「見つける 見分ける 鳥の本」もおすすめです。

掲載数自体は140種と控えめではあるものの、一番のポイントは漢字にフリガナがふってあること。もちろん、鳥の特徴はもとより見つけ方やよくいる場所などは押さえるべきところを押さえられていて、豆知識的な記載や、「レア度」など子供心をくすぐる表現があり、夢中になること請け合いです。

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4.まとめ

本記事では、子供と一緒の野鳥観察&撮影がおすすめの理由5つと、実際に子供と行ってみた様子をお伝えしました。

暖かくなってきましたが、このご時世、人込みの中に行くことは避けたいですよね。そんな時にこそ今回のようなアクテビティはおすすめです。

近場の野鳥スポットを探してまた子供たちとまた出かけてみたいと思います。

ちなみに今回の撮影はソニーα7IVで行いました。
関連記事α7IV長期使用レビュー

鳥の瞳にピントを合わせて追いかける鳥瞳AFとトラッキングAFが想像以上に優秀です。私も鳥の撮影自体は初心者ですが、納得のいく写真が撮れました。野鳥撮影をよくなさる方にもおすすめです。

また、おすすめの望遠神レンズについてこちらで紹介しています。併せてご覧ください。