【プロ野球ナイター撮影】4つのコツとカメラ・レンズ

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先日、東京ヤクルトスワローズのMake Friendsという企画で子供が観戦無料だったため、親子で神宮球場にプロ野球観戦に。

せっかくなのでプロ野球ナイターの撮影を行ってきました。

この記事ではプロ野球ナイターの撮影を楽しむためのテクニックをご紹介します。

この記事でわかること
  • プロ野球ナイターの撮影の4つのコツ
  • プロ野球ナイターを撮るのにおすすめの機材

1.プロ野球ナイターの撮影のコツ

プロ野球ナイターの撮影のコツは次の4つです。

座席の位置にもよりますが、基本的に選手までの距離が遠いので、超望遠レンズが必須。テレコンと組み合わせ800mm以上がおすすめです。

一方スタジアムのダイナミックさを表現するために必要なのは、超広角レンズ

また、ナイターは照明がたかれているとはいえ、撮影にはやはり暗いため、なるべく高感度なフルサイズミラーレスカメラが適しています。特に後ほど詳しく解説しますが、連写性能の高いカメラが特におすすめです。

機材については記事の後半でお伝えします。

コツ1:超広角レンズで広く撮る

スタジアムのダイナミックさを表現するには、超広角レンズで広く撮りましょう。

超広角レンズで広く撮った神宮球場の写真
超広角レンズで広く撮った神宮球場の正面写真

特にスタンドからの景色は圧巻です。

超広角レンズで広く撮った神宮球場のスタンドからの写真
背景に神宮球場のスタンドを入れて広角デンズで撮影した子供の写真

背景に球場を入れた子供の写真は、広角で撮るのがおすすめ。

上記の写真はすべて14mmで撮りました。

point

超広角レンズは14~20mmがおすすめ。スタジアムの迫力を伝えるには、広ければ広いほどよい。

コツ2:800mm以上の超望遠が必要

座席位置にもよりますが、観客席から選手までの距離はだいぶ遠いです。

今回は内野の一番端だっため、神宮球場の外野までの距離から推測するに、ホームベースまでは約90mの距離がありました。

球場の座席からホームベースまでの距離のイメージ図

焦点距離を変えてホームベース付近を撮ってみます。

↓200mm

焦点距離200mで撮影した写真

↓400mm

焦点距離400mで撮影した写真

↓800mm

焦点距離800mで撮影した写真

選手をアップで撮ろうとすると、800mmが必要になります。

内野のもっと近い位置だと400~600mmでもいいかもしれませんが、逆に外野になると、800~1200mmが欲しくなるかもしれません。

800mmで試合中の選手を撮ってみました。

↓巨人先発菅野

焦点距離800mで撮影した巨人の菅野の写真

↓ヤクルト川端

焦点距離800mで撮影したヤクルト川端の写真

↓1塁でリードするウォーカー

焦点距離800mで撮影した巨人ウォーカーの写真

↓ショートを守る巨人坂本

焦点距離800mで撮影した巨人坂本の写真

↓バットが折れた瞬間!

焦点距離800mで撮影するとバットが折れる瞬間も撮影できた、という写真

↓東京音頭を踊るツバ九郎

東京音頭を踊るつば九郎の写真

↓ピッチャーが打たれてマウンドに集まる巨人内野メンバー。

焦点距離800mで撮影したピッチャーが打たれてマウンドに集まる巨人内野メンバーの写真

ちなみに、1200mmだと反対側のスタンドがこれくらい拡大できます。

みなさんスワローズの応援グッズの傘を掲げていますね。

焦点距離1200mで撮影した反対側のスタンドの写真
反対側のスタンドの位置を示す写真
point

選手をアップに撮りたい場合は、テレコンと組み合わせて800mmがカバーできるレンズを持っていくとよい。

コツ3:10コマ/秒以上の連写

次に連写スピードです。

ピッチャー、バッターの動作の一瞬を切り取ろうとすると、高速連写が必要です。

α7IV iconの連写スピードを変えてピッチャーの投球動作を撮ってみました。

連写 Midモード:最高6コマ/秒

連写 Midモード:最高6コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射1枚目
連写 Midモード:最高6コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射2枚目
連写 Midモード:最高6コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射3枚目
連写 Midモード:最高6コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射4枚目
連写 Midモード:最高6コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射5枚目

連写 Hi+モード:最高10コマ/秒

連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射1枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射2枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射3枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射4枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射5枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射6枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射7枚目
連写 Hi+モード:最高10コマ/秒で撮影したピッチャーの投球動作の連射8枚目

6コマ/秒でも一見よく撮れているように見えましたが、10コマ/秒は間が補完され、どのような体の動きでボールを投げているかがよく分かります。

特に↓のようなボールが手を離れる瞬間は10コマ/秒だからこそ撮れました。

10コマ/秒のシャッタースピードだからこそ撮れた、ボールが手を離れる瞬間の写真

次にバッティングを10コマ/秒で撮ってみました。

10コマ/秒で撮影したバッティング写真1枚目
10コマ/秒で撮影したバッティング写真2枚目
10コマ/秒で撮影したバッティング写真3枚目
10コマ/秒で撮影したバッティング写真4枚目
10コマ/秒で撮影したバッティング写真5枚目

バッティング動作は早すぎて10コマ/秒でもだいぶ飛び飛びの動作になってしまいました。

それでもボールインパクトの瞬間(3枚目)はしっかり捉えています。

point

ピッチャー、バッターの動作の決定的瞬間を撮ろうとするなら、10コマ/秒以上の高速連写が必要。

コツ4:シャッタースピードは1/400以上

選手の動作は早いので被写体ブレを抑えるために、シャッタースピードは1/400より早いスピードで撮りましょう。

被写体ブレ
シャッターが開いている間に被写体が動いてしまうこと。被写体ブレには手振れ補正は効果がないので、シャッタースピードを速くする必要がある。

先ほどのこちらの写真も、手振れはしていないのですが、よく見ると顔や腕が被写体ブレしています。

この写真の設定はこちらです。

シャッタースピード1/320
絞りF11
ISO 6400

被写体ブレのピッチャー写真

↓拡大

被写体ブレのピッチャー写真を拡大したもの

バッターの写真も見てみましょう。

この写真の設定はこちらです。

シャッタースピード1/400
絞りF11
ISO 6400

被写体ブレのバッター写真

↓拡大

被写体ブレのバッター写真を拡大したもの

かろうじて見えますが、バットとボールが大きくぶれていますね。

顔などは止まっているので手振れはしていません

このように、1/400くらいが選手の動作をなんとか捕捉することの出来る限界のシャッタースピードだといえます。

シャッタースピードは1/400以上に設定して、F値とISOを調整して明るさを合わせましょう。

2.プロ野球ナイター撮影におすすめの機材

座席の位置にもよりますが、基本的に選手までの距離が遠いので、超望遠レンズが必須です。テレコンバーターと組み合わせ800mm以上がおすすめです。

テレコンバーター
カメラとレンズの間に取り付けることで、レンズの焦点距離をのばすことができる機材。
望遠性能があがる半面写真が暗くなる(F値)が、使い道の限られた「超望遠レンズ」を購入するよりも手軽に望遠撮影ができる。

一方スタジアムのダイナミックさを表現するために必要なのは、超広角レンズ。

また、ナイターは照明がたかれているとはいえ、撮影にはやはり暗いため、なるべく高感度なフルサイズミラーレスカメラが適しています。選手の動きについていくため、連写性能の高いカメラが特におすすめです。

メーカーごとにおすすめ機種をまとめます。

ニコン

ニコン Z6IINIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SZ TELECONVERTER TC-2.0xNIKKOR Z 20mm f/1.8 S

フルサイズミラーレスカメラ

超望遠ズームレンズ

テレコンバーター

広角レンズ
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Z6IIは手振れ補正付きで、最高14コマ/秒の高性能カメラ。野球撮影にぴったりです。

Zマウントの単焦点は現在20mmが最広角。ズームレンズなら14mm~もあります。

キヤノン

キヤノン EOS R6RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMEXTENDER RF2xRF16mm F2.8 STM

フルサイズミラーレスカメラ

超望遠ズームレンズ

テレコンバーター

広角レンズ
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R6も手振れ補正付きで、最高20コマ/秒と、連写に優れています。

RF 100-500mmを使うと、テレコン2倍で1000mmにもなります。どこからでも選手をアップに撮ることができます。

16mmのレンズも求めやすい価格でおすすめのレンズです。

ソニー

ソニー α7IVFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS2X テレコンバーターSEL20TCFE 14mm F1.8 GM
フルサイズミラーレスカメラ
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この記事の写真は、α7IV iconで撮りました。連写も10コマ/秒と十分で使いやすく一押しのカメラです。

レンズは2本とも定評のあるGマスター。野球撮影にドンピシャのレンズでした。

ちなみにソニーのカメラやレンズを安く買う方法はこちらです↓

買うのがハードルが高い方は、カメラやレンズをレンタルできるサービスを利用するのがおすすめです。

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4.まとめ

この記事では、

  • プロ野球ナイターの撮影のコツ
  • プロ野球を撮るにはどんな機材を持っていけばいいか

を解説しました。

初めて家族でプロ野球観戦に行きましたが、子供たちも開放感あふれるスタジアムに興奮していました。

ただ、野球は試合が長いので子供たちが飽きてしまった際の対策をお忘れなく。我が家は、漫画とプラモデルを持参しました。また、子供たちの疲れ具合や交通混雑を想定し、場合によっては勝負の行方を見届ける前に途中で帰宅することも考えに入れておきましょう。

「楽しかった、まだ見たかった」に留めておくのが次につながるポイントです。

タバス子
タバス子

「美味しいものが食べれた」とかもいいですね~

この季節、夜風を浴びながら野球観戦するのは大変気持ちのいいものです。

野球観戦する際にはぜひこの記事のポイントを抑えて、撮影にもチャレンジしてみてください。

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