
前澤友作さんの宇宙旅行を映しているカメラが何かを調べてみました
・前澤友作さんが宇宙旅行で使っていたカメラは何か?
・カメラの費用総額
それでは、カメラ歴15年、フォトマスター1級のしちみがお送りします。
1.前澤友作さんの宇宙旅行を映しているカメラを特定してみた
いま、前澤友作さんが宇宙旅行に行かれているのが大きな話題になっていますね。
前澤さん自身もiPhoneで撮った地球や宇宙ステーション内の画像をtwitterにUPされています。
その前澤さんに同行しているマネージャーの平野陽三さんがたくさんのカメラを持ち込んで、宇宙旅行の一部始終を撮影されているようです。
そこでどこのメーカーのどのカメラが前澤さんと一緒に宇宙に行っているかを平野陽三さんのブログ記事から特定してみました。
↓ 平野陽三さんのブログ記事はこちら↓

記事内では持ち込むカメラは5台と書かれていましたが、画像に写っているのはiPhoneも含めて5種類6台のカメラのようです。
GoProなどの小さなカメラを合わせると僕が個人で持ち込むカメラは全部で5台。
https://uchu-henshubu.com/article/502/ より引用
機材によるリスクがないことを証明をするために、少なくとも1アイテムにつき3点をエネルギアに提出して、事前に耐久試験や破壊テストなどを行っている。そのテストに通った機材たちが、今目の前のテーブルに並べられている。その機材試験のために、想像以上の多額のコストも掛かっている。
https://uchu-henshubu.com/article/502/ より引用
それではひとつずつご紹介します。
1-1.iPhone 12 Pro Max
画像の真ん中下側に写っているスマホですが、左下のリストを拡大してみると、「iPhone 12 Pro」の記載があります。※その後前澤友作さんがTwitterで 「iPhone 12 Pro Max」での撮影と明かされましたので修正しました。
iPhone 12 Pro Max
価格:約12万円
発売時期:2020/11
意外なことに最新の13 Proではなく1世代前の12 Pro Maxなんですね。
宇宙へ持っていくための様々な試験をクリアする必要があったと記事内に書かれていたので、その試験を行うためにだいぶ前から持っていく機材を決める必要があったのかもしれません。
こちらの地球の写真もiPhone 12 Pro Maxで撮られたものだと分かると感慨深いものがあります。
日本時間の今朝7:12頃に千葉上空を通過しました。たまたま千葉の上だけ雲もなく、遂にきれいに撮れました😆
— 前澤友作┃いま宇宙にいるよ (@yousuck2020) December 16, 2021
これiPhone 12 Pro Maxで撮りました。iPhoneすごいよねー!
1-2.GoPro MAX
画像の真ん中に写っているのがアクションカムのGopro MAXです。
GoPro MAX
価格:約5万円
発売時期:2019/10
コンパクトでタフネス性能にも優れ、一度に360°撮影ができるとあって、宇宙旅行に最適なカメラでしょう。
宇宙ステーションの中をぜひこのカメラで撮った360°映像で遊泳し、雰囲気を味わってみたいですね。
1-3.GoPro HERO9
画像の真ん中より少し上に写っている2台の小さなカメラがGoPro HERO9です。
GoPro HERO9
価格:約5万円
発売時期:2020/9
こちらも非常にコンパクトで高機能なアクションカムです。特に手振れ補正に優れているため、宇宙ステーション内の揺れを吸収して安定した動画を撮影できるでしょう。
手持ちでも取れますが、恐らく固定して定点撮影等に使われていると想像します。
このタイムラプスはおそらくGoPro HERO9で撮ったのではないかと思います。
ISSの窓からタイムラプスしてみました。
— 前澤友作┃いま宇宙にいるよ (@yousuck2020) December 12, 2021
ちょうど地球一周分です。美しい。 pic.twitter.com/GXwrCs5S48
1-4.SONY FDR-AX700
SONY FDR-AX700
価格:約18万円
発売時期:2017/10
1インチCMOSセンサーを採用した非常に高画質な4Kビデオカメラです。
少し古いモデルになるのですが、長時間動画の撮りやすいビデオカメラスタイルで、比較的コンパクトかつ画質のいいカメラとしては他に選択肢がなかったのかもしれません。
宇宙から積極的に動画も配信されていますので、高画質な記録映像を手持ちで撮る際に使われていると想像されます。
1-5.SONY α7SIII
画像の左下に写っているのがSONY α7SIIIです。
SONY α7SIII
価格:約40万円
発売時期:2020/10
一緒に写っているレンズ2本はこちらです。王道の大三元レンズ2本です。
FE 24-70mm F2.8 GM
価格:約22万円
発売時期:2016/4
FE 70-200mm F2.8 GM OSS
価格:約26万円
発売時期:2016/9
ソニーのαが選ばれたのは、最も小型軽量のフルサイズカメラだからでしょう。
写真をメインで撮っていると思いますが、動画も撮ることも考えて、α7RIVやα9IIではなく、α7SIIIを選ばれたのだと思います。
画素数が1200万画素と抑えられており高感度なため、暗いシーンの多い宇宙ステーション内に適していると思われます。
また、画素数が少ないため画像のデータサイズも比較的小さく、持っていくものが限られたり交換の手間を省きたい宇宙でのメモリカードの節約にもメリットがありそうです。

α7SIIIで撮った、息をのむほどの綺麗な宇宙や地球の画像を早く見てみたい!
FE 70-200mm F2.8 GM OSSはEマウント神レンズの記事でも取り上げた使い勝手のいい望遠ズームレンズです。
関連記事【ソニーEマウント】フルサイズ用神レンズ11選
1ー6.ニコン D800E
平野陽三さんのブログでは見つけられませんでしたが、前澤さんがYouTubeにてこちらのカメラも使われていました。
ニコン D800E
価格:約8万円
発売時期:2012/4
少し前のカメラですが、他の方ではなく前澤さんが直接撮影をされていますので、以前から馴染みのあるカメラだったのかもしれませんね。
また、レンズについては、YouTubeにて「シグマの800」と言及されています。
APO 300-800mm F5.6 EX DG HSM
価格:約90万円
発売時期:2005/4
デジタルに対応した超望遠レンズで、ニコンのFマウントに対応しています。このレンズ、5,880gとけっこうな重量があるはずですが、宇宙では軽々ですね。
2.まとめ
以上、前澤友作さんの宇宙旅行を映しているカメラを、同行されている平野陽三さんのブログ画像から特定してご紹介しました。
遠い世界のように感じていた宇宙での撮影ですが、普段自分たちが使っているカメラがそのまま使われていることで急に身近になった気がします。
持っていかれている機材は、ちょっと古かったりと意外な点もありますが、宇宙に持っていくだけの納得できる理由もありそうでした。
平野陽三さんのブログによると、宇宙での安全性を確認するために、事前に3セットの機材を既定の耐久試験や破壊テストにかけているそうですから、1セット総額206万円→3セットで618万円。実際に持っていく1セットも含めると、少なくとも総額約824万円。カメラを宇宙に持っていくだけで相当の費用がかかるのですね。
ただこれらのカメラは宇宙に持っていけるお墨付きですので、ぜひ宇宙旅行に行かれる際はこれらのカメラをお使いください笑
宇宙でも使われたFE 70-200mm F2.8 GM OSSを始めとするEマウント神レンズはこちらの記事でも取り上げています。
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