【CP+2023行ってきた】4年ぶりの現地開催をフォトレポート!そしてまさかの出来事が!

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4年ぶりの会場開催となったカメラの祭典「CP+(シーピープラス)2023」。世界最大規模のカメラ映像機器ショーであり、カメラ好きにはたまらないイベントです。

初日の2023年2月23日に行ってきましたので、その模様をレポートします。

4年ぶりの現地開催ということもあり、前回参加した時よりも企業・参加者ともに熱気を感じました。

記事終盤には開場までにどれくらい列が並んだかを記していますので、これから行かれる方は参考にしていただければ幸いです。

このレポートは、カメラ歴15年でフォトマスター1級のしちみがお送りします。

1.CP+2023は4年ぶりの現地開催

出典:CP+公式サイト

CP+は、カメラや映像業界の企業が一堂に会するイベントです。パシフィコ横浜で2010年から開催されていますが、このご時世ということもあり、4年ぶりの現地開催です。

CP+2023開催概要

会場イベント:パシフィコ横浜
開催日時:2023年2月23日(木・祝)~ 26(日)
10:00~18:00 最終日のみ17:00まで
※2月23日(木・祝)のみ、12:00まではプレス・VIP招待者の入場時間帯

オンラインイベント公式ウェブサイト
開催日時:2023年2月23日(木・祝)~ 26(日)
初日10:00~最終日23:59まで

会場イベントは入場無料ですが、事前登録制。入場証は事前に印刷が必要です

オンラインイベントは登録不要です。

2.CP+2023フォトレポート

会場マップです。カメラメーカー、機材メーカーのブースが広い会場に所狭しと並んでいます。

出典:CP+公式サイト

各社の新製品を中心に会場を回ってきました。

たくさん写真を撮ってきたのでフォトレポートします。

キヤノン CANON

キヤノンブースは会場の一番奥に鎮座し、多くの人でにぎわっていました。

カメラ・レンズだけでなく、プリンタやVRに半分くらいのスペースを割いていて他のメーカーとは一線を画していました。

そしてなんと、くじ引きでクマのぬいぐるみが当たってしまいました。対応してくれた人によると、栄えある初めての当選者とのこと。子供たち大喜びでした。キヤノンさんありがとう!

タイトルの「まさかの出来事」とは、このことでした。今年の運をいきなり使いました。

正式名称「くまのぬいぐるみベア MC-BR003」と言うそうです…

くまのぬいぐるみベア MC-BR003 ■納期約1~2週間:キヤノンオフィシャルファングッズ 通販|キヤノンオンラインショップ (canon.jp)

カメラ EOS R8

話題の新カメラ「EOS R8」

手振れ補正が入っていない分小型軽量にできていて、実際に持つとフルサイズとは思えない軽さでした。

小型にできているため握ると小指が余ってしまいます。

そのため、別売りのおしゃれなエクステンショングリップが用意されているとのこと。

これを付けた時の持ち心地は完璧でした。しかも付けても軽い。

レンズ RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

R8に付いていたレンズはこちらも新発表の「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」

R8にマッチする小型軽量サイズでした。

この写真は沈胴状態。

使用時はこれくらい伸びます。24mmから50mmまでだいたい同じ長さでした。

カメラ EOS R50

こちらはAPSCの新カメラ「EOS R50」です。

さらに軽くて日常使いにぴったりだと思いました。

白いおしゃれなデザインもkissシリーズを彷彿とさせました。

すべりどめラバーがカメラ全面に貼ってあり、使い勝手にも配慮されていました。

背面です。

バリアングル液晶は動画用途でも使いやすそうですね。

カメラ EOS R6 Mark II

こちらは王道で評判の高い「EOS R6 Mark II」

もうキヤノンのミラーレスカメラとして完成された域に達した感があります。

レンズ RF135mm F1.8 L IS USM

昨年発売された新レンズ「RF135mm F1.8 L IS USM」

実際持ってみて軽さに驚きました。

モデルさんを撮ってみましたが、瞳フォーカスがバッチリで適当に連写してもピントを外すほうが難しいくらいでした。

その他

1200mmの超望遠もしっかり展示してあります。やはりかなりの存在感。

解像感は驚くべきものでした。

動体撮影のためにBMXフリースタイルが披露されていました。

所狭しと競技者が行きかっており見てるだけで楽しめました。

今年のキヤノンブースは半分くらいをVRスペースに割いていました。

異色の2眼VRレンズで撮ったVR映像を鑑賞できます。(結構並んでました)

キヤノン:RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE|概要 (canon.jp)

ソニー SONY

入り口入って突き当りがソニ―ブース。キヤノンと同様一番大きいブースで、存在感を発揮していました。

白で統一されたブースは広くて見やすかったです。

タッチアンドトライコーナーではモデルさんが躍動感のあるうごきをずっとしていました。

レンズ FE 50mm F1.4 GM

2/21に発表になったばかりの「FE 50mm F1.4 GM」がしっかり展示されていました。

隣のFE 24mm F1.4 GMやFE 35mm F1.4 GMと比べて、ほぼ同じ大きさ。

残念ながらタッチアンドトライコーナーは予約制で行った時にはもうすでに予約いっぱいでした。

試したい方は早めに予約しに行くことをおすすめします。

レンズ FE 20-70mm F4 G

最近発売になったばかりの「FE 20-70mm F4 G」も展示されていました。

隣のFE 16-35mm F4 ZAと比較しても小さいくらい。

大変魅力的な新レンズです。

カメラ α7RV

昨年発売の話題のカメラα7RVもしっかり展示されていました。

その他

ショットガンマイクロホン「ECM-G1

話題の神マイク「ECM-B1M

ZV-E10とグリップGP-VPT2BT

アクロバティックなショーもやっていて見るだけで楽しめました。

LINE友達登録するとレンズキーホルダーがもらえます。ブースの説明員の方にLINE画面を提示しましょう。結構大きめのキーホルダーでした。

詳細は↓公式サイトをご参照ください。

CP+ CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW 2023 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー (sony.jp)

ソニーブースは会場の中でもだいぶ賑わっていました。

ニコン NIKON

ニコンブースはソニー、キヤノンに比べると少しこじんまりしていましたが、見学者であふれ大盛況でした。

ニコンちゃんがお出迎え

レンズ Z 85mm f/1.2 S

話題の新レンズ「Z 85mm f/1.2 S」

隣の58mm f/0.95 Noctと比べても遜色のない大きさでなかなかの存在感でした。

きっと写りは最高なんでしょうね~。

レンズ Z 26mm f/2.8

こちらも新しいパンケーキレンズ「Z 26mm f/2.8」

めちゃくちゃ薄かったです。

カメラ Z fc Black Edition

3/3いよいよ発売のZ fcのブラックエディションもしっかり展示してありました。

昔のフイルムカメラを彷彿とさせる佇まい。

どことなく名機F3に似ているなと思いました。

参考記事今また、フイルムカメラに出会う。F3レビュー

ニコンブースもタッチアンドトライコーナーは大盛況でなかなか順番が回ってこず、一通り展示を眺めて後にしました。

富士フイルム FUJIFILM

富士フイルムはカメラ・レンズから、チェキコーナー、プリントコーナー、過去のフイルムの歴史を振り返るコーナーなどバラエティに富んだ展示ブースになっていました。

チェキ

instax”チェキ” プリンター 「instax Link WIDE」

いわゆるチェキの2倍のサイズの大きなフイルムで出力できます。

スマホで撮った画像をBluetoothでつないで送るだけ。簡単にプリントできます。

こちらはいままでのチェキのフイルムサイズの「instax mini Link 2」

こちらも簡単にスマホの写真をプリントできます。

実際にスマホで撮ってプリントしてくれます。

出てきたフイルムは最初は真っ白でだんだん鮮明になります。その途中のところ。

大人気の「instax mini Evo」も体験できます。

カメラの前側にもシャッターボタンがあり、自撮りしやすくなっています。

自撮りした画像をプリントしているところ。エフェクトでモノクロにしてみました。

今回プリントしてもらった写真です。画像がキレイかというとそういうわけでもないのですが、これはこれで味があっていいですね。

カメラ X-T5

新製品の「X-T5」をタッチアンドトライしました。

タッチアンドトライコーナーは大人気で、15分から1時間待ちにまでなっていました。

凝縮感があっていいカメラです。

モデルさんを撮ってみましたが、瞳にしっかりピントが合って手振れも少なく撮りやすかったです。

レンズ XF30mmF2.8 R LM WR Macro

新マクロレンズ「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」

持ち運びやすい大きさと重さでした。

レンズ XF56mmF1.2 R WR

こちらは昨年発売の「XF56mmF1.2 R WR」の展示です。

描写力はお墨付きです。

レンズ XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR

超望遠レンズ「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」の展示です。

APSCと言えど存在感はありましたが、これをもって野鳥を撮りに行きたいです。

その他

フイルムの歴史を振り返りながらフイルムシミュレーションの効果を説明する展示がありました。

フイルムカメラも好きな身としては心惹かれました。

FUJIのモデルさんは皆さんサービス精神旺盛でいろんな面白いポーズや表情をしてくれました。

ぜひこれから行かれる方はタッチアンドトライコーナーで試写してみてください(少し並びますが)

OMデジタルソリューションズ

OMデジタルソリューションズのブースは大手に比べるとこじんまりしていますが、多くの人でにぎわっていました。

カメラ OM-5

昨年発売の「OM-5

マイクロフォーサーズなので小型軽量さは抜群ですが、操作系が充実していて実用性の高いカメラだと感じました。

レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」は見た目の存在感はありますが、思ったより重さを感じませんでした。

それでいてフルサイズ換算最大2000mmまで撮れる万能さ。

マイクロフォーサーズはやはり野鳥などネイチャー撮影に最適ですね。

レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

話題の新発表のマクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」もしっかり展示がありました。

フルサイズ換算4倍のマクロを体験してみましたが、思ったより手持ちで撮れるなという印象でした。

テレコンを付けて最大8倍相当というスペック上は驚くほど高い倍率ですが、実用性の高いマクロレンズと感じました。

また、思ったより軽かったのも印象的でした。

深度合成を使うとマクロレンズでの浅いピントでも被写体をぼかすことなくこれほど高精細な写真を撮ることができます。

このレンズで様々なマクロ撮影にチャレンジしたくなりました。

パナソニック Panasonic LUMIX

パナソニックのブースはセミナーに多くを割いていました。

その分カメラのタッチアンドトライコーナーは他と比べて少なめ。

それでも動画ユーザーを中心に盛況でした。

カメラ LUMIX DC-S5M2

完成度が高いと話題のLマウントカメラ「LUMIX DC-S5M2」

実際に触ることはできませんでしたが、これまでのLUMIX Sシリーズのように大きくもなく、それでいて小さすぎずバランスの取れたカメラでした。

パナソニックのLレンズもいつの間にかこんなに増えたんですね。

動画中心にこれからカメラを始める人はLマウントを選ぶのもいいですね。

レンズ LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO

この間発表されたばかりの新レンズ「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」です。3/16発売です。

超広角ながら小型軽量で、さらにハーフマクロで撮れるということで人気が出そうなレンズです。

動画ユーザーを見据えてしっかりフロントフィルター対応なのは素晴らしいです。

タムロン TAMRON

入り口入ってすぐ右手のタムロンブースです。

展示は多くはないもののタムロンはブースの装飾が独特でした。

真ん中に鎮座する青森ねぶたのモニュメント。青森はタムロンのゆかりの地ですね。

芸術品のようでした。

タムロンを漢字で書くとこう書くそうです。初めて知りました!

レンズをSLに見立てたミニチュア展示もありました。

タムロンブースはいろいろと仕掛けが多くて楽しめます。

レンズ 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)

昨年発売の話題のレンズ「20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)」

F2.8なのにこれほどの小型軽量なのは本当に撮影の幅を広げてくれます。

α7IVにつけた時のバランスも最適でした!

オートフォーカスも早く、非の付け所のないレンズです。

レンズ 35-150mm F2-2.8 Di III VXD

こちらも大人気のポートレートレンズ「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」。フォーカスも早く使いやすく感じました。

サイズと重さはそこそこあります。

私の行った時は残念ながらタムロンブースにはモデルさんがいなかったので(その代わり迫力大のねぶた)ポートレートは試せませんでしたが、時間帯によって着物のモデルさんがいるようでした。

シグマ SIGMA

シグマのブースは白と黒のシックな雰囲気でした。

シグマのイメージに合っていますね。

レンズ 50mm F1.4 DG DN

まさに本日2/23に発売されたばかりの「50mm F1.4 DG DN」

タッチアンドトライコーナーは常に人がいて触れなかったので、残念ながら展示撮影のみ。

写りの良さは間違いないでしょう。

レンズ 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS

60-600mmを触ってみました。

なかなか存在感のあるレンズです。

新開発のモーターのおかげでフォーカス性能が大きくアップしているようです。

手振れ補正も進化していて、WIDE端で7段、TELE端で6段分との説明がありました。

実際600mm端で手持ち撮影してみましたが、SS1/125くらいでもしっかり止めて撮ることができました。

ちなみに600mm時はこれくらい伸びます。

60mmの標準域から使えるので、飛行機や野鳥のフレーミングがしやすくなりそうです。

レンズ 28-70mm F2.8 DG DN

小型大三元の「28-70mm F2.8 DG DN」

やっぱり小さくていいですね!常用したくなるレンズでした。

Zマウントレンズ

シグマがいよいよZマウントに参入することが発表されました。

まずは次の3本をZマウントに供給するようです。しっかり展示がありました。

Zマウントがますます盛り上がりますね。

アクセサリーメーカー

ここからは中小ブースのアクセサリーメーカーの出典をご紹介します

高所点検Bi Roadの三脚

三脚上のカメラのリモート駆動ができるようです。会場の中で異彩を放ってました。

フィルターのマルミ

通称シュポシュポ カメラブロアーで有名なエツミ 奥にはカメラバッグのコールマンのブースも見えます

銀一のブースにはピークデザインのアクセサリー展示がありました。

カメラを楽に装備するピークデザインのキャプチャー

ピークデザインといえば、アンカーリンクスを私も愛用しています。
関連記事【詳細レビュー】ピークデザイン アンカーリンクス

COSINA

レンズのコシナ

SIGHTRON

LAOWAレンズを扱っているサイトロンジャパン

KANI

意外なことにKANIは初出展とのこと。ポートレート向けフィルターを使ったモデルさん撮影に長蛇の列ができていました。

Kenko Tokina

ケンコートキナーはアクセサリーの大手だけあって、大きなブースを構えていました。

SIRUI

アナモルフィックレンズなどで有名なSIRUIも存在感を出していました。

川並鉄工

個人的には川並鉄工の刻鈑(KOKUHAN)が気になりました。このモノクロの山脈は、なんと写真ではなくJPEGデータを金属板に彫刻したものだそうです。

こういった技術と出会えるのもCP+の面白さですね。

さて、一度本会場から出たところから入るカメラアクセサリーアウトレット販売コーナーも大賑わいで、会場から常時長蛇の列でした。

入場は20分制限とのこと。20分で買うものを吟味するには時間が足りない気がします。

アウトレットコーナーは外にまで列ができていました。アウトレットを目的とする人は1時間くらい並ぶことを覚悟の上で。(最高3時間という話も!)

CP+2023のフォトレポートは以上です。

3.まとめ

CP+2023初日に参戦しましたが、やはり4年ぶりということで大盛況でした。

ただし事前登録が必須なので、ある程度人数のコントロールはされていると思われ、人混みすぎて何も見れない、ということはありませんでした。

適度な込み具合で快適に見て回れます

ちなみに、CP+2023初日の入場までの並び具合は次のとおりです。

CP+2023(2月23日)入場までの並び具合
  • 開場40分前

    ホールD(入場口)とホールCの間くらい前に並びました

  • 開場30分前

    列があふれ、外に並び始めました

  • 開場10分前

    外の列が伸び、ホール内から見えなくなるくらいになりました

初日の感触としては、開場の30分前くらいに着いていれば大丈夫そうでした。

また、新製品もちょっと並べば確実に触ることができるため、参加し甲斐がありました。

キヤノン、ソニー、ニコンの主力メーカーのブースはさすがという感じでしたが、富士フイルムやタムロン、中小ブースも趣向を凝らしていてとても楽しめました!

これから参加される方はぜひ早めに行って、じっくり見て回ることをおすすめします。

ちなみに、CP+参加してお腹がすいた人は奥の臨港パークで開かれている「こたつdeグルメフェス」に足をのばしてみるのをおすすめします。

横浜・臨港パーク「こたつdeグルメフェス」海を眺めながらこたつで出来立てグルメを! | はまこれ横浜 (hamakore.yokohama)

なんと、海沿いでこたつに入りながらキッチンカーのおいしいフードが食べられます。

そしてもちろん、疲れた体に栄養補給(ビール)も。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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